吉野北人さんが「本当の愛ってなんだろう」と考えるきっかけになったと語るのは、互いに素性を隠した夫婦が、ある勘違いから殺し合いへと突き進む映画『昨夜は殺れたかも』。鈴木愛理さんとダブル主演を務めた吉野北人さんに、コミカルな役への挑戦や初めてのガンアクション、二人で歌う主題歌の撮影秘話を聞きました。

THE RAMPAGE 吉野北人 映画『昨夜は殺れたかも』 インタビュー

吉野北人

アーティスト・俳優

吉野北人さん

1997年3月6日生まれ。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのヴォーカルの1人。2014年に開催した「VOCAL BATTLE AUDITON 4」にて候補メンバーとして選出。2017年1月25日、1st SINGLE「Lightning」でメジャーデビュー。2025年には「HOKUTO」名義でソロデビューを果たした。俳優としても活躍し、主演映画『遺書、公開。』は話題に。

「本当の愛ってなんだろう」って考えるきっかけになった

THE RAMPAGE 吉野北人 映画『昨夜は殺れたかも』 インタビュー 2

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——映画『昨夜は殺れたかも』では、元ヤクザの藤堂光弘を演じています。オファーを受け、脚本を読んだときはどのように感じましたか?


吉野さん:物語のテンポがとてもよくて、一気に読みました。お互いに秘密を抱えながら暮らしていた夫婦が、まさか殺し合いにまで進んでいく。ぶっ飛んだ物語かと思いきや、それぞれの心情がしっかりと描かれているので、置いていかれることがないんですよね。そのバランスが絶妙だな、と。


コメディやラブ要素だけでなく、サスペンスもあり、いろいろな魅力がぎゅっと詰まった作品なので、皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。


「殺したいほど愛してる」というセリフがあるのですが、それくらい相手に対してまっすぐな人物を演じたことによって、「本当の愛ってなんだろう」って考えるきっかけをもらえました。台本を読み終わった後は、「素の自分を愛してくれるのが、愛なのかな」って思いましたね。

THE RAMPAGE 吉野北人 映画『昨夜は殺れたかも』 インタビュー 3

——光弘は、元ヤクザでありながら、現在はサラリーマンです。二面性のある人物を演じる難しさはありましたか?


吉野さん:最初は元ヤクザという設定に引っ張られて、クールに演じていたんです。でも監督から「クールに見せるより、もっとコミカルに。周囲の人から愛されるようなニュアンスで演じてほしい」と言われて。コミカルさを大切にしながら、元ヤクザとサラリーマンというギャップをどう表現するか、常に考えながら演じました。


以前からコミカルな作品に出演してみたいと思っていたので、今回すごくやりがいを感じました。セリフではなく、表情だけで見せるシーンもたくさんあります。普段はしないような表情をいろいろと試したので、自分にとっても挑戦となる作品になりました。


——吉野さん自身にも、ギャップはありますか?


吉野さん:ルックスから、おしとやかというか、スイートな感じに見られがちなのですが(笑)、実際はまったく違います。どちらかというと、おじいちゃんみたいなキャラクターかもしれない。


——おじいちゃんですか!?


吉野さん:本当にマイペースですし、散歩が趣味なんです。そのことを妻役の鈴木愛理さんに話したら、「おじいちゃんじゃん」って言われました(笑)。

キスシーンはガチガチに緊張して酸欠になるかと思った

THE RAMPAGE 吉野北人 映画『昨夜は殺れたかも』 インタビュー 4

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——妻・咲奈役を演じた鈴木愛理さんとの掛け合いも、本作の見どころです。どのように関係性を築いていきましたか?


吉野さん:撮影前から一緒に台本を読んだり、打ち合わせをしたりと、しっかり準備をしていたので、少しずつ距離は縮まっていました。現場に入ってからもコミュニケーションを取りながら撮影に臨めました。


愛理さんは、すごく自然体な方なんです。以前からテレビなどで活躍を拝見していたので、もっと「ザ・芸能人!」というイメージを持っていたのですが、実際に会うと、とても話しやすくて。プライベートのこともフラットに話せるようになったので、撮影もすごくやりやすかったです。二人の距離感が、映像にも表れていると思います。アクションシーンも、何度もリハーサルを重ねました。


『HiGH&LOW』でアクションを経験していたとはいえ、ガンアクションは初めて。銃声が想像以上に大きくて、最初はびっくりしてしまって。でも、驚いて目をつぶったら迫力に欠けるし、ダサいじゃないですか。元ヤクザという設定なので、余裕のあるたたずまいをしっかり表現したくて、目を開けて演じました。


あと難しかったのは、キスシーン。めちゃくちゃ緊張して、体がガチガチになりました。なんとか演じきったのですが、あまりの緊張で息を止めてしまって。監督がなかなかOKを出してくれなかったので、酸欠になるかと思いました(笑)。


——今回は主題歌「ゾンビ・イン・ラブ」も、鈴木愛理さんと歌っていらっしゃいます。


吉野さん:普段の活動ではしないような振り付けなので、最初は照れくささがありました。愛理さんはアイドルとして活動されていたので、こういうダンスが本当に上手なんですよ。まったく違和感がない。一方こちらは、違和感だらけで……(笑)。でも、これほどプロフェッショナルな方の隣で踊らせてもらえるのだから、照れくささを捨てて挑もうと気合いを入れ直しました。愛理さんの技を盗みながら、頑張ったつもりです。


振り付けだけでなく、メロディーや歌詞もとてもキャッチーなので、普段とは違う新鮮な僕を見ていただけるはずです。THE RAMPAGEでは笑顔を見せず、クールに踊ることが多いので、今回はまったく正反対。踊りながら表情を作るのも難しかったですね。

映画『昨夜は殺れたかも』

互いの素性を隠したまま結婚し、幸せな結婚生活を送っていた元ヤクザの藤堂光弘(吉野北人)と光弘の妻で敏腕社長の咲奈(鈴木愛理)。幸せに暮らしていた二人は、ある勘違いから互いの浮気を疑い、愛情はやがて殺意に。愛と殺意が交錯する、予測不能なラブサスペンス。


出演:吉野北人、鈴木愛理、工藤阿須加、王林ほか
監督:松木創
10月23日(金)全国公開

撮影/上澤友香 ヘア&メイク/大木利保(CONTINUE) スタイリスト/吉田ケイスケ 取材・文/高田真莉絵

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