情報化社会では事実を見極めるリテラシーが何より重要に。それは美容も同じ。巷に蔓延る「これってホント?」な噂を集め、信頼できるプロに総力取材。人気芸人のやす子さんのナビゲートで都市伝説の真相を探る旅へ!
その情報、正しい?
美容都市伝説
ウソ? ホント? 100
2019年にピン芸人としてデビュー。元自衛官という経歴を生かしたネタでお茶の間の人気者に。本企画では都市伝説に直撃するナビゲーターとして登場。
アレルギーの都市伝説
アレルギーは個人差があり、一概に真偽をいえない面も。命に関わる危険性もあるので、判断や行動は慎重に!
アレルギーのスペシャリスト
まいこホリスティック スキンクリニック 院長
山﨑まいこ先生
ホリスティックな視点で体の内外をサポートし、健康と美を追求。肌が自ら美しくなる力を育むパーソナルな診療に定評が。
体温が高い人はアレルギー症状が出にくい
△ 体温が下がると自律神経のバランスが崩れる傾向はあり
「アレルギーとの直接的な関係性を示すエビデンスは今のところないのですが、体温は自律神経や酵素の働きに影響を及ぼすため、結果的に体温が高いと免疫機能が整いやすいという傾向があります」(山﨑先生・以下同)
同じものを過剰に食べると、
飽和量を超えてアレルギーを発症する
△ 食べた量には関係ないことも
「アレルギーの発症は、体質や粘膜の状態など、様々な条件によって生じるもの。食べた量に比例するわけではなく、“飽和量”という考え方自体が都市伝説といえます。ただし、後から症状が出る遅延型アレルギーもあるため、一概にはいえない部分もあります」
腸内環境を改善すれば、花粉症の症状は軽くなる
○ 腸内環境の悪化で粘膜が弱ると、免疫が暴走する要因に
「腸の粘膜が弱まると、炎症を起こすシグナルが腸内に大量発生して免疫が暴走しやすい状態に。サプリや食事で善玉菌を補って、腸内環境のバランスを整えることで、アレルギー症状の緩和や予防が期待できます」
1袋につき10億個以上のビフィズス菌を配合。アルティミューン™️ プロバイオティクス パウダー 2.2g×30袋 ¥6480/SHISEIDO
アレルギーを克服するためには、
「慣れる」ことが大事
× 症状が緩和されることはあるが、安易に挑戦するのは危険
「アナフィラキシーなどの重篤な症状に陥ることもあるので、慣れれば克服できると考えるのはとても危険なこと。卵アレルギーなどの場合は少しずつ食べて慣れさせていく方法をとることもありますが、独自の判断で行うのは絶対にやめてください」
加齢によりアレルギー症状が緩和されることもある
○ 免疫機能の低下に伴い、症状が激しく出なくなるパターンが
「アレルギーの反応は、免疫機能が暴走している状態。加齢で免疫機能が低下することで症状が弱まる場合もありますが、全員に当てはまるわけではありません」
過剰な消毒は人間が持つ抵抗力を下げる
○ 特に子供は消毒しすぎに要注意
「アレルギーに限らず免疫全般で考えても、過度な消毒により菌に対する抵抗力がつかなくなる心配が。特に子供に関しては、様々なものに触れさせることも重要に」
原因となる食品を加熱すれば、
アレルギーを発症しにくくなる
○ 卵など一部の食品に限ってホント
「卵や果物、野菜などの食品は、加熱などでタンパク質の構造を変化させることでアレルギー症状を招くアレルゲン性を下げることができます。すべての食品に当てはまるわけではなく、食品により変性させる方法も異なるので、医師の指導の下で行いましょう」
MAQUIA 12月号
撮影/天日恵美子(やす子さん分) ヘア&メイク/神谷真帆 モデル/やす子 取材・文/高見沢さとこ 真島絵麻里 構成/火箱奈央(MAQUIA)
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