【デリケートゾーン診断】ニオイ・黒ずみ・尿もれ・性交痛etc. あなたのお悩みに産婦人科医がアドバイス

ニオイなどが気になるAタイプは
締めつけず、顔と同様にやさしくケアを！

「デリケートゾーンのムレや摩擦は、乾燥やかゆみなどの不快感につながるので、タイトな下着やボトムは避けて。同じ理由から、おりものシートをつけ続けるのもあまりおすすめできません。月経不順の人の場合は、女性ホルモンの分泌低下による乾燥も考えられます。かゆみがある人は、約8割の女性が経験するといわれるカンジダ腟炎の可能性あり。抗生物質や風邪、セックスなどが原因で腟内の乳酸桿菌が減るとカンジダ菌が増えて症状が現れます。免疫を落とさないように生活リズムを整えましょう。また、デリケートゾーンが無臭の人はいませんが、もともと外陰部は構造が複雑で垢や汚れが溜まりやすいので専用ソープで丁寧に優しく洗って保湿を。それでもいつもと違うニオイがする場合は婦人科へ。黒ずみを気にする人もいますが、これもタイトな下着やボトムによる摩擦が要因のひとつなので、締め付けない下着＆しっかり保湿を意識して。デリケートゾーンは歳を重ねると摩擦で自然と黒ずむもの。気にしすぎないことも大切です」（八田先生、以下同）

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ふとした時の尿もれが気になるBタイプは
骨盤底筋群トレーニングや専門機関の受診でQOL向上！

「女性は男性に比べて尿道が短いため、膀胱を支える骨盤底筋群に腹圧がかかると尿もれが起きやすくなります。これは『腹圧性尿失禁』といって、重いものを持ったりくしゃみをしたりした時に起きるもので、女性の8割が経験しているといわれます。きついガードルをつけたり、毎日のようにおりものシートをつけたりしていると、それが刺激になることも。改善のポイントは、骨盤底筋群を鍛えること。目に見えず、自分でもわかりづらい筋肉なので、腟トレグッズを使ってみるのもいいですね。また、当クリニックでは『モナリザタッチ』という腟レーザー治療も行っています。尿もれは産後も含めて悩む方が多い症状なので、一人で我慢しないで婦人科や泌尿器科、その両方をカバーするウロギネ外来などに相談してください」

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痛みが原因でセックスに苦痛を感じるCタイプは
まずコミュニケーションの見直しからはじめて

「相手側の知識不足やパートナーとのコミュニケーション不足のほか、エストロゲンの低下や子宮内膜症による癒着の影響など、性交痛の原因は多岐にわたります。大前提として、セックスは相手との信頼関係や愛情、安心感があって初めて成立するのものなので、パートナー任せにせず、自分の思いを伝えていくことも大切です。挿入だけがセックスではありませんが、たとえば挿入時の体位や角度、深さなどを変えることで痛みが解消できるケースもありますし、潤滑ゼリーなどを使うのも手です。また、30代後半からエストロゲンが低下すると膣内が痩せて粘液も出にくくなりますが、それらはホルモン補充療法やレーザー治療で改善できます」

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