美容成分からコスメを選びたくなったら始めどき。おなじみの成分から話題の新成分まで、正しい知識を#美容成分辞典でディープに楽しく学んでいきましょう。ここでは、「馬油」の特徴や働きについてコンパクトに解説。
医師が回答するMAQUIA公式ブロガー・美容ライターなど美容に関心の高い方からのさらに踏み込んだQ&Aも掲載しているので、美容成分について、もう一歩深く知りたい方にお勧めです。
- 薬局などでも販売されている「馬油」その成分の正体は?
- 「馬油」をスキンケアに使うことで得られる効果は?
- 「馬油」使用時に気を付けるべきこと
- 医師が回答! 美容成分「馬油のここが知りたい 」
- 【通販で購入ができる】編集部がお勧めする「馬油」の入っているスキンケア&コスメ
≫古来から親しまれている保湿成分「馬油」
薬局などでも販売されている「馬油」その成分の正体は?
「馬油」は文字通り、馬のたてがみや腹部にある脂肪から生成された動物性油脂です。人類にとって身近な動物であったため数千年前に中国で使われ始めたといわれており、5~6世紀の中国の医師が編纂した『名医別録』にも記述が残っています。日本でも400年ほど前から、食用・スキンケア用に使われてきた歴史があります。
一般的に動物性油脂は飽和脂肪酸を多く含むのですが、馬油はオレイン酸・リノール酸といった不飽和脂肪酸を含んでいるのが特徴です。
※イメージ図
「馬油」をスキンケアに使うことで得られる効果は?
「馬油」は人間の皮下脂肪と組成が似ているため、肌になじみやすいというメリットがある油のひとつです。肌を柔らかくする作用もあり、かつベタつきにくいため、保湿剤として使われることがあります。
「馬油」使用時に気を付けるべきこと
アレルギーを起こすリスクは低いですが、リノレン酸が多く含まれているため、やや酸化しやすいというデメリットがあります。
≫美容成分Q&A
医師が回答! 美容成分「馬油のここが知りたい 」
美容に関心の高い方から募った「馬油」についての疑問を、医師・友利新先生に伺いました。
内科・皮膚科医
友利 新先生
医師(内科・皮膚科)、日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員。東京女子医科大学卒。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。「体で一番大きな臓器である肌を健やかに保つことは、健康を保つことにつながる」をポリシーに、見た目だけでなく心のQOL(生活の質)を上げていく丁寧な診察で人気に。現在都内クリニック勤務のかたわら、美容と健康のための正しい情報を発信する啓蒙活動を、マキアを始めとした雑誌やWEB媒体、テレビなどで多く手がける。2004年第36回準ミス日本。YouTubeやInstagramでの発信も好評。著書多数。最新刊は、YouTubeで紹介したトピックスを中心に美容知識と最新情報を盛り込んだ『女医が教えるキレイのとっておき 読む 友利新チャンネル』(飛鳥新社)。
Q.いわゆるオイルとはどう違うのでしょう?(MAQUIA公式ブロガー 浜崎有香さん)
A.「化粧品に使われる油の多くは植物性ですが、馬油は動物性です。動物性なので人間の肌の皮脂に近いという説がありますが、実際に浸透力が高いかどうかは医学的なデータとしては上がっていません」(友利先生)
Q.馬油を頻繁に使うとアレルギー反応が出たりしませんか?(MAQUIA公式ブロガー Luminousさん)
A.「どんな成分であっても、アレルギー反応が出る可能性はあります。使い続けることで反応が出るかどうかも、他の化粧品と違いはありません。頻繁に使ったり、使い続けたらアレルギーが出るというものではないと思います」(友利先生)
【通販で購入ができる】編集部がお勧めする「馬油」の入っているスキンケア&コスメ
「成分の美容的な特徴や働きについての説明は、是非実際のコスメ選びに役立てていただきたい!」という編集部の想いから、ここでは、特に編集部がお勧めする「馬油」成分を含むスキンケア&コスメをピックアップしました。
気になるコスメの画像をクリックして、是非試してみて。
取材・文/高見沢里子 イラスト/きくちりえ 構成/有住美慧
最終更新日: