ちょっとマニアックなオトナ美容をご紹介する連載企画「#ギ☆のマニアック美容道」。今回は、「ブラウン系リキッドアイライナー」を取り上げます。
ブラックより自然に目力をアップできて、かつ40代のハリのない目元でも使いやすいブラウン系リキッドアイライナーを深掘りレポート!

ブラウン系リキッドアイライナー

ギ☆

トップブロガー

ギ☆

今年48歳になるマキア公式ブロガー歴14年目のベテランブロガー。主婦ときどきライター。初めて美顔器を買ったのは高校生のときという筋金入りの美容マニア。コスメとコスメの写真を撮るのが好き。プチプラからハイブランドまで幅広くレポートします。

マスク時代で注目を集めるリキッドアイライナー! 狙い目はブラウン

まだまだマスク必須のこのご時世で、今まで以上にアイメイクに気合いが入るようになった方も多いはず。自然にかつ簡単に目力をアップさせたいなら、ブラウン系のリキッドアイライナーが断然おすすめ。
プチプラでも全くあなどれないアイライナーですが、特にリキッドアイライナーは、描きやすさ・発色のよさ・カラーバリエの豊富さ・もちのよさ・落としやすさなど、どれをとってもデパコスに引けを取らない優秀アイテムが勢揃い。


40代のハリのなくなった目元でも、その使い心地は変わらないのでしょうか? 今回はこの4アイテムを徹底比較します!

ブラウン系リキッドアイライナー

【1】デジャヴュ 密着アイライナー ラスティンファイン ショート筆リキッド<ミディアムブラウン> 1,430円(税込)
【2】アイノキ フォルムデザイン リキッドアイライナー<ダークブラウン> 1,430円(税込)
【3】UZU アイオープニングライナー<ブラウンブラック> 1,650円(税込)
【4】ラブ・ライナー リキッドアイライナーR3<ダークブラウン> 1,760円(税込)


※価格は税込、すべて個人調べ
※【1】【2】はマキアオンライン編集部様よりご提供いただきました

※以下、商品名を省略し、ブランド名のみで表記

⒈ リキッドアイライナーの「描き味」と「描きやすさ」の比較

まずはブラシとインクを比較。「描き味」と「描きやすさ」を分析していきます。


ラインの細さは、デジャヴュ:記載なし、アイノキ:0.15mm、UZU:記載なし、ラブ・ライナー:0.1mm。
デジャヴュはラインについては記載なしですが、筆先の長さは5mm。いずれも極細ラインが描きやすい繊細ブラシが特徴です。


インクタイプは、全て肌を染める「染料」ではなく、肌を染めることのない「顔料」。水や油に溶けず汗や皮脂に強いのが特長。とはいえ、発色、ツヤ感にはかなり違いが。

リキッドアイライナーの描き味の比較写真

デジャヴュ ……ミディアムブラウン:鮮やかな発色の明るいブラウン
アイノキ ……ダークブラウン:柔らかい発色のマットなチャコールブラウン
UZU ……ブラウンブラック:艶やかな発色の最も暗いブラウン
ラブ・ライナー ……ダークブラウン:鮮やかな発色のチャコールブラウン


最もブラウンの種類が多いのは、ラブ・ライナー。「ダークブラウン」の他、「ブラウン」「ミルクブラウン」というラインナップ。(デジャヴュは「ブラックブラウン」、UZUは「ブラウン」というカラーもあります。)


次にブラシを比較。

リキッドアイライナーのブラシの比較写真

デジャヴュ ……ブラシが短いので小回りが利き、細いラインや美しい曲線が描ける。
アイノキ ……コシがあってぶれにくい。ブラシが長めで、特に細い直線が引きやすい。
UZU ……コシがあってぶれにくい。最も発色が安定している。
ラブ・ライナー ……柔らかくしなって、ラインに強弱をつけやすい。


個人的にはメリハリのあるラインを描けるラブ・ライナーや、発色の安定しているUZUがお気に入り。ラインを描き足しながら、調整しながら描くのに適しているのは、デジャヴュアイノキ
特に40代のハリのない目元では、かすれず細いラインを描き足していけるデジャヴュの調整力はありがたい。にじみやすい目尻までしっかり発色してくれるUZUラブ・ライナーもおすすめです。

2.リキッドアイライナーの「落ちにくさ」と「落としやすさ」の比較

4アイテム全て「落ちにくさ」と「落としやすさ」が特長。一見相反するこの2つのポイントを、各アイテムの処方・テクノロジーで比較します。


デジャヴュ ……高配合されたラインキープ剤が撥水効果のあるフィルムを形成。
アイノキ ……汗や皮脂、摩擦や表情の動きに強く、ヨレにくくにじみにくいストレッチフィルム処方。
UZU ……日本の先端テクノロジーを駆使して開発された「WP Film™」採用。水、湿気、皮脂に強く、どんな環境でも美しいラインをキープ。
ラブ・ライナー ……汗・涙・皮脂・こすれにも強いWプルーフ(ウォータープルーフ・スマッジプルーフ)設計。


速乾性は、どれも本当にすばらしい! すぐにまばたきしても、まぶたに色が移りません。


下の画像は「5秒後」「1分後」にそれぞれ綿棒でこすったときの状態。

リキッドアイライナーを5秒後、1分後にそれぞれ綿棒でこすったときの比較写真

落ちにくさ:
デジャヴュ → アイノキ ≒ UZU ≒ ラブ・ライナー


5秒後だとアイノキUZUラブ・ライナーは少し表面のインクが削れましたが、1分後には完全に定着。びくともしません。逆にアイラインのぼかしや、描き損じたときのリカバリーは、即時でないと難しいかも。


次に軽く美容オイルを塗った上に描いてみました。

リキッドアイライナーの発色のよさの比較写真

発色のよさ:
UZU → ラブ・ライナー → デジャヴュ ≒ アイノキ


UZUは安定の発色。ラブ・ライナーもほぼ問題なく描けました。特にUZUは本当にもちがよい上に、粘膜にも描きやすいのが特長です。デジャヴュアイノキは、ベースメイクによっては発色が悪くなったり、指に油分がついた状態で目元を触ってしまうと、ラインが消えてしまったりする可能性があるので要注意。
エイジング世代としてしっかりアイケアをしたい私は、事前に油分をティッシュオフ。更にベースメイクの仕上げとして、目の下専用のパウダーを目尻にものせています。これでアイラインのハネ上げの発色もモチもアップ。


次に完全に乾いてから、お湯のシャワーを10秒当てて、くるくるマッサージした状態がこちら。

リキッドアイライナーの落としやすさの比較写真

落としやすさ:
デジャヴュ → アイノキ → ラブ・ライナー → UZU


全てお湯で落とせるフィルムタイプをうたっていますが、UZUラブ・ライナーは「簡単に落とせる」とは言い難いかも。特にUZUは、ポイントメイク用リムーバーを使わないと、完全に落とすのが難しいほど。
ただ、汗かきの私はうっかり目元を触ったときに、アイラインが落ちてしまいがちなので、この落ちにくさは逆に魅力です。

⒊ リキッドアイライナーの「美容成分」の比較

リキッドアイライナーのパッケージ

デジャヴュ ……加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na、ローズマリーエキス
アイノキ ……センブリエキス、オウゴン根エキス、ソメイヨシノ葉エキス、シャクヤク根エキス、ハトムギ種子エキス
UZU ……特に記載なし
ラブ・ライナー ……リンゴ果実培養細胞エキス、パンテノール、マイクロヒアルロン酸FCH® (ヒアルロン酸Na)、センブリエキス、センチフォリアバラ花エキス


2019年にリニューアルしたラブ・ライナーは、美容液成分を従来品より200%UP。特に髪の毛の美容成分としても有名なパンテノール配合なのが嬉しい。
UZUは、美容成分の表記は見当たりませんが、「低刺激性・アレルギーテスト済 • パッチテスト済、cruelty-free、VEGAN • グルテンフリー• アルコールフリー」で、グローバル照準な安全性がウリ。

4.リキッドアイライナーの「仕上がり」の比較

各アイテムごとの「仕上がり」に加え、1~3までの項目もまとめて評価。


【仕上がり】……発色のよさやラインの美しさなど
【使いやすさ】……使い勝手のよさや描きやすさなど
【もちのよさ】……発色のキープ力、こすれへの強さなど
【落としやすさ】……通常のクレンジングで落とせるか
【成分魅力度】……独自性、コンセプト訴求力、充実具合など


私は元々目のキワにファインメイク(アートメイク)を入れていますが、10年以上前で薄くなっているので、それをなぞり、更に目尻に7mmほど「切れ長ライン」を入れてみました。
ちなみに、40代的には、目元がたるみ始めているので、目尻はあくまで軽く引き上げて下描きし、戻してから清書するのが上手く「切れ長ライン」を描くポイントです。

▶デジャヴュ 密着アイライナー ラスティンファイン ショート筆リキッド 1,430円(税込)

デジャヴュの仕上がり

今まで経験したことのない短いブラシが、思いの外扱いやすい。一筆で思い通りの太さのラインを引くことができるし、少しずつ描き足していくのも簡単。初心者さんに一番おすすめしたいのがこのアイライナー。
ただ、ややにじみやすいので、特に目尻はお粉でマットな状態にしておくのが重要です。


仕上がり★★★/使いやすさ★★★/もちのよさ★★/落としやすさ★★★/成分魅力度★★★

▶アイノキ フォルムデザイン リキッドアイライナー 1,430円(税込)

アイノキの仕上がり

細くコシのあるブラシで、最も繊細なラインを安定的に描けるのがこれ。比較的シアーな発色で、重ねながら調整もしやすいし、自然な締め色に仕上げることが可能。
一方で、ファンデや皮脂などの油分に弱いのか、モチにやや不安が。また、使用後ちゃんとティッシュでブラシを拭き取らないと、次回使うときかすれやすくなるので注意が必要。


仕上がり★★/使いやすさ★★/もちのよさ★★/落としやすさ★★★/成分魅力度★★★

▶UZU アイオープニングライナー 1,650円(税込)

UZUの仕上がり

何度もリピートしている1本。リピート理由は、40代のハリのない目元でも発色が安定していることと、圧倒的なもちのよさ。艶やかで絶妙なブラウンブラックもツボ。特徴的な八角形のボトルが手にしっくり馴染んで描きやすい。
かなり落としにくいですが、こすらず丁寧にオフすることを心がけてます。


仕上がり★★★/使いやすさ★★★/もちのよさ★★★/落としやすさ★/成分魅力度★★

▶ラブ・ライナー リキッドアイライナーR3 1,760円(税込)

ラブ・ライナーの仕上がり

液含みのよいブラシで、メリハリのある美しいラインが簡単に引ける、人気も納得のアイライナー。適度な太さと重みのあるアルミボトルが手ブレを防止。UZUに続くもちのよさも魅力です。


仕上がり★★★/使いやすさ★★★/もちのよさ★★★/落としやすさ★★/成分魅力度★★★

タイプ別におすすめブラウン系リキッドアイライナーを選ぶなら

今回ご紹介したのはどれも本当に使いやすいですが、それぞれの特長からおすすめするとすれば、


→初心者さんが使いやすいのは
コシのあるブラシで小回りが利くデジャヴュや、発色がマイルドで、とにかく細いラインが描きやすいアイノキ


→40代のハリのない目元でも描きやすいのは
一度でしっかり色付くUZUラブ・ライナー。特にUZUは、たるんだ目元でも安定的に発色し、しっかり長持ち。目元のたるみを引き上げながら描きたい人には、調整力のあるデジャヴュもおすすめ。


→敏感肌でも安心して使えるのは
低刺激性をうりにしているのはUZU。目の周りが敏感になりがちな私も、リニューアル前のモテライナー時代から安心して愛用。比較的ぼかしやすく、落としやすく、目元に負担を与えないアイノキもおすすめです。


目力をアップさせたい人にはもちろん、中顔面を短く見せたい人にも、リキッドアイライナーで目の幅を外に広げるのは有効。特に私は丸目をアーモンドアイに近づけられるから、必須アイテムになってます。
今回取り上げた4点は、基本のブラックの次に押さえるべきブラウンとして、自信を持っておすすめできるものばかり。この記事が、あなたに最適なブラウン系リキッドアイライナーを探すのに役立てたら嬉しいです!


※記事内容は個人の体験に基づくものであり、全ての方への効果を保証するものではありません

ギ☆

MAQUIA エキスパート

ギ☆

16年目/乾燥肌

エイジングケア&ネイル命

得意な美容ジャンルは、エイジングケア・ネイル。メイクもスキンケアも、「自分に合うものを見極めて、楽しむ気持ちも忘れずに」がモットーの主婦兼ライター。

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