つい「与える」ことに一生懸命になりがちだけれど、スキンケアは「落とす」ことこそが大事なポイント。夏の終わりの肌に必要な「根こそぎ」洗顔を、水井真理子さんに学びます。

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トータルビューティアドバイザー 水井真理子さん

肌の占い師かのように、肌を見れば食生活やお手入れグセを見抜く天才。肌の扱い方やコスメの選び方に精通している。


触るとざらざらする

大気汚染も気になる!

顔がどんより〜

メイクノリがイマイチ……

フルコースのしっかりメイク

こんな人に必要なのは根こそぎ洗顔

「メイクなどの油汚れは、油でしか落とせません。専用のリムーバーを使いつつ、オイルクレンジングを選べばスッキリ」と水井さん。さらに、不要な角質やタンパク汚れを落とす石鹸やパウダーと組み合わせることで、貼りついた大気汚染や毛穴詰まり、溜まった角質も落ちてまっさら肌に。「ただしオイルは密着するので、肌をこすってしまう人が多いのも事実。毎日行うというより、肌状態を見ながら取り入れたり、ざらつく部分のみ取り入れるのがおすすめ」


Q PM2.5や最近話題のPM0.1。毛穴にどう影響するの?

A 増加する一方の大気汚染。“浮かせて落とす”が基本!

超微粒子のPM0.1という汚染物質まで騒がれる昨今。「毛穴を広げたりシミを誘発する可能性がありますが、いずれも研究途上。肌に密着しやすい成分もあるので、優しく“浮かせる”クレンジングを心がけて」(水井さん)


Q 乳化ってどうして必要なの?

A きちんと乳化させないとオイルが肌に残っちゃう!

「メイク汚れを巻き込んだオイルは、水に溶かして落とします。このとき必要なのが、オイルと水をなじませる乳化というステップ。これを省くとオイル分が肌に残ってしまうので、必ず乳化のひと手間をかけて」(水井さん)


Q ゴシゴシ洗いが癖に… いい方法は?

A “そっと当てるだけ”な洗顔ブラシは超便利!

モコモコの泡が立ち、毛穴もキレイに洗い上げる洗顔ブラシ。「全顔でなく、小鼻周りなどざらつきが気になるところだけでもOK。電動歯ブラシと同じように、こすらずそっとすべらせて使うこと。使用後は洗って乾かし、清潔に保つのもお忘れなく!」

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音波で洗うので、手では追いつかない毛穴汚れも負担なくすっきり。

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1 タッピング効果でエステ後のようなクリア肌に。ビザピュア アドバンスSC5320/10 オープン価格/フィリップス 

2 音波微振動で、微細な汚れも浮き上がる。ソニックシステム ピュリファイング クレンジング ブラシ ¥11500/クリニーク


Q マッサージ洗顔はあり?

A 間違った方法はたるみにつながる!

筋肉やキメの流れを理解しないまま、自己流でのマッサージ洗顔は肌に負担になることも。時間をかけすぎると潤いまで奪ってしまうことになりかねないので、洗顔は落とすこと、と解釈してスピーディに。

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洗顔料が浮く瞬間がメイクが落ちたサイン。その後すすぎを。


Q 何度くらいですすぐの?

A 33〜35度とかなりぬるめがすすぎの適温!

「お湯の温度が高いと皮脂を取りすぎるので、適温は33〜35度。冷水ではクレンジング剤が溶けませんが、かなりぬるめのお湯です」(水井さん)


Q クレイやスクラブ、ピーリングの使い分けは?

A 毛穴詰まりやざらつき、ニキビの有無で分けて

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クレイ・炭

「吸着力があるので皮脂や毛穴詰まりが気になるときに」。

1 竹炭が汚れを吸着。シティ ブロック ピュリファイング クレンジング ジェル 150g ¥4200/クリニーク 

2 レッドクレイ入りでミネラル補給も。クレイカメレオン トランスフォーミング クレンザー 120g ¥3000/ベアミネラル 

3 超微粒子のホワイトクレイ配合。専科パーフェクト ホワイトクレイ120g オープン価格/資生堂


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スクラブ

「肌がざらつくとき、硬くて乾燥するときにはスクラブを」。

浄化作用のあるティーツリーオイルに火山ミネラルのスクラブもプラス。3-IN-1 ウォッシュ.スクラブ.マスク.TT 125ml ¥3000/ザ・ボディショップ(限定)

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ピーリング

「毎日少しずつ使えるタイプは、ニキビのできやすい肌に」。

グリコール酸やフルーツ酸が不要な角質を取り除きすべすべに。ロディアル アシッド エクストリーム クレンザー135ml ¥6500/エスティ フィロソフィ



【次のページをチェック!】水井式根こそぎ洗顔のHOW TO&ポイントはこちら》》

水井式根こそぎ洗顔

“くるくる”がポイント

漫然と洗わず、ざらつく部分はくるくる洗いを。きちんと乳化させれば、スッピン肌が復活!

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オイルを2プッシュとる

すべりがいいオイルはつい指に力が入ってしまうので、たっぷりの量を使用。

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体温でゆるめる

手のひらでくるくるして体温をオイルに移す。汚れとなじみやすい状態になる。

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広くなじませる

額、両頬、鼻、あごに“面置き”する。意外にざらつく額はくるくるなじませて。

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“チョキ洗い”でクルクル

チョキにした指で鼻を倒すようにして、小鼻部分を露出させてくるくる洗う。

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ざらつきもチョキ洗い

あごもざらつきやすいパーツのひとつ。チョキで広げたところを優しくくるくる。

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フェイスラインにすべらせる

チョキ指をフェイスラインに合わせ、あごから耳のキワまで上下に軽くすべらせる。

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乳化スイッチオン

濡らした手で顔全体を下から上へと軽くなでてオイルを乳化させ丁寧にすすぐ。

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“おにぎり”泡立て

濡らした手に石鹸を縦に持ち、おにぎりを転がす感覚でコロコロして泡立てる。

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優しくなじませる

泡を転がすように、大きな円を描きながら顔全体になじませる。丁寧にすすぐ。

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MAQUIA10月号

撮影/三山エリ(モデル) 河野 望(物) ヘア&メイク/木下 優〈ロッセット〉 モデル/石上智恵子(マキアビューティズ) 取材・文/高見沢里子 構成/鵜飼香子(MAQUIA)


【MAQUIA10月号☆好評発売中】

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