時代を反映した女性美を表現し続ける“ファンデーション”。その進化が止まりません。「MAQUIA」11月号では、マキア創刊時から15年の理想の肌の歴史を振り返るとともに、この秋冬FDから始まる“未来の肌”を占います。

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15年間で最も進化したアイテム。
それはファンデーション!
美肌の未来はこの令和ファンデから


美容ジャーナリスト 齋藤 薫さん
女性誌編集者を経て美容ジャーナリストに。商品の特徴を的確に捉えた記事で人気。斬新な視点と力強い言葉で多くのメディアで活躍。


“塗りたくない、でも塗りたい……
その矛盾に宿る
絶対の正解が、今叶う時!”

「私、スッピンなの」そう言って驚かれるのは女にとって永遠の“夢”。ただスッピン肌を理想と思っている訳ではない。

肌作りに対する女心はいつも複雑。たとえ完璧な素肌が手に入っても、やっぱりファンデを塗ってしまうのだろう。塗りたくない、でも塗りたい……完全に相反する思いがそこにあるのだ。

でも、コスメ界はその辺りの矛盾をよくわかっていて、進化するほどに矛盾を叶えている。つまりどんどん「罪悪感のないファンデ」が増え、「素肌に見えても欠点カバーしているファンデ」が現実のものとなっているのだ。

マキアが創刊された15年前、合コンを背景にした“モテ至上主義”から、一見ナチュラルにしてきちんとカバーされたマット肌が主流だった。“愛され肌”追求から、つるんとマット、陶器のようなドーリー肌も求められ、一方では、BBクリーム台頭がファンデの後ろめたさを解決してくれた。

やがてすっぴん風憧れ肌、イエベ・ブルベ発想を経て、今年注目の「ハイブリッドファンデ」や、「肌一体型ファンデ」の流れへと繋がっていく。こうした変遷のことごとくが、全女性の望む「肌に良い化粧」「見えない化粧」という完成形にいよいよ近づく見事な進化を意味している。いやもうほぼ完成したと言っていいのかもしれない。

ついに矛盾が成立!“女の見果てぬ夢”が叶う時が来たのである。


マキアとともに15年間を振り返る!
ファンデーションHistory

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2004
モテてナンボ!  しっかりマット肌 時代
長く続いたギャルメイクから一転、“モテ意識”が高くなった女性たちは、隙のないマット肌を好むように。アラを隠した盛り肌を作るFDが人気に。

2004年11月号 撮影/富田眞光〈vale.〉


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2010
愛され願望、上等。 つるんとドーリー肌 時代
愛され顔=大人かわいいを追求したメイクが主流に。肌はマットさがやわらぎ、毛穴が見えないお人形のような、無機質ともいえるつるんとした仕上がりに皆が夢中に。

2010年4月号 撮影/八木 淳〈SIGNO〉


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2015
BBクリーム台頭!  すっぴん風肌 時代
ファッショントレンドと連動してメイクレス感が強まった年。塗っているのにメイク感のないFDが続々登場。コンシーラー機能搭載のリキッドや、BBクリーム人気が高まる。

2015年10月号 撮影/寺田茉布〈LOVABLE〉


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2018
“私に似合う”を追求  イエベ・ブルべ 時代
ベースメイクにもパーソナル化の波が。本誌企画「イエベ・ブルベ」メイク企画が人気に。各ブランドから発表されるFDも豊富な色バリエでイエベ・ブルベに対応。

2018年9月号 撮影/菊地泰久〈vale.〉


そして、今…
全女性が求める"肌の理想形"へいよいよ近づく!

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今、未来型ファンデ
美肌旋風を巻き起こす


2019年はこの2大潮流に注目!

1
つけているほうが肌にいい
ハイブリッドファンデ

ファンデーションをつけている時間を考えると、肌への負担感が否めない……のは過去の話。今、むしろつけているほうが肌の調子がいい!と声を大にして言えるのが、保湿や美白などスキンケアアイテム顔負けの効果を備えた“ハイブリッド”なファンデーション。なりたい肌印象と肌力アップを両立できるのは、もう当たり前!

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(上から)化粧膜に美白パック機能を搭載。アルビオン ホワイトニスタ ファンデーション(医薬部外品) SPF30・PA++ 全6色 30mL 各¥6000/アルビオン 美白有効成分「4MSK」配合。シミの気にならない透明肌へ。HAKU 薬用 美白美容液ファンデ(医薬部外品) SPF30・PA+++ 全4色 30g 各¥4800(編集部調べ)/資生堂 天然由来成分97%配合。レソンシエル SPF20・PA+++ 全10色 30mL 各¥7000/ゲラン


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2
まるで肌そのもの!
肌一体型ファンデ

自然に肌となじみ、その美しい仕上がりを長時間崩さない。これはいつの時代もベースメイク最大のテーマ。今年はFDの形状にかかわらず、表情にピタッとなじんで軽やかに密着する、まるでオーダーメイドのドレスを纏うかのようなファンデが続々登場。つけた直後から落とす瞬間まで肌に寄り添い続ける仕上がりは、感動もの。

(上から)しなやかにフィット。コフレドール リフォルムグロウ リクイドUV SPF36・PA+++ 全7色 30mL 各¥3500(編集部調べ)/カネボウ化粧品 素肌とシンクロ。アンリミテッド ラスティング フルイド SPF24・PA+++ 全24色 35mL 各¥5400/シュウ ウエムラ 化粧もち13時間の頼もしさ。エスプリーク シンクロフィット パクト UV SPF26・PA++ 全7色 各¥2800(編集部調べ)/コーセー



MAQUIA11月号

撮影/押尾健太郎(モデル) 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/中山友恵〈Three PEACE〉 スタイリスト/後藤仁子 モデル/スミス 楓 取材・文/靏田由香 構成/吉田百合(MAQUIA)

※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。


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MAQUIA2024年11月21日発売号

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