ヘア&メイクアップアーティストの中野明海さんが提案するのは、アプリ要らずの加工レス肌! 「MAQUIA」2月号から、鉄板アイテムや千吉良恵子さんとのスペシャル対談をお届けします。
中野明海流
加工レス肌
「私が提案するのは、潤った透明感とハリがありつつも、どんなに接近してもトラブルゼロの肌。冬だからこそ、オイルで潤ったツヤを仕込むのはマストです。要となるのは、コンシーラーでトラブル部分のみをピンポイントで完璧にカバーしながらも、厚塗りに見えないよう透明感を作っていく作業。下地代わりに面を整えるクッションファンデーション、頬のぷりぷり感を生むチークコンシーラー、塗る場所を見極めた粉など、透明感を引き出す緻密な計算を詰め込んでいます」
\千吉良さんが語る/
中野肌のここが素敵
「昔からドラマティックな明海さんメイクの大ファン。肌作りにも、その人を美しく見せる緻密な計算と愛、ドラマ性を感じます。柔らかくてたおやかで、ずっと見つめていたい肌です」
#これがプロの超絶ワザ
#加工なし
中野明海
アプリ要らずの
神ベースメイク
いつでもアプリで加工したような美肌でいたいけれど、そういうわけにはいかないのが現実……。だからこそ知りたい、トラブルを魔法のように消し去って、肉眼で見ても完璧なベースメイクテク。業界一の美肌作り職人が、その神業を披露。
“トラブルが多い人も自信が
持てる完璧カバー肌は作れます”
――中野明海
“コンシーラーを中心
にした、シンプルな
ステップ。しかも簡単”
――中野明海
“ハリと透明感が増した
トラブルゼロ肌なら
接近戦でもOK♪”
――中野明海
AKEMI NAKANO
ヘア&メイク歴32年。その人の肌や雰囲気、ファッションに合わせて自在にメイクテクを操る、センスとテクニックともに秀でた鬼才。そのメイクは、ただ美しいだけに終わらず、視線が引き寄せられるドラマティックさが覗く。
大切なのは、自信の持てる肌になること
たとえ絶不調な肌のモデルが来ても、撮影でライトの前に立つ時には加工要らずの絶好調な肌へと変身させてしまう……。それはモデル自身も騙されてしまうほどの高い完成度! もはや日常でも加工が当たり前になった現在でも、メイクのみで修正要らずの完璧な肌へと仕上げていく、2人の並々ならぬこだわりとは?
中野(以下N) ちぎりんと私がメイクを始めた頃って、それこそ写真の加工技術がまだまだ発展途上だったのよね。毛穴だってシワだってシミだって赤裸々に映っちゃうから、メイクだけでカバーするのにどれだけ工夫を重ねたかっていう話。
千吉良(以下C) そうそう。現場でなんとかしないといけなかった。その試行錯誤の積み重ねのおかげで、このテクニックが編み出されたと思えばむしろ感謝⁉(笑)。
N 本当にね(笑)。でも、技術が進んだ今も、テレビや映画、生の舞台やステージに立つ女優やタレントのメイクは修正できない場面が多いから。だからこそ、みんなの視線にさらされた時も、女優やタレントが何のトラブルも気にならず、自信を持って笑顔でのぞめる肌に仕上げたいと思ってメイクしているんです。
C 私も明海さんのように、作品としてのメイクではなく、いちばんにモデルや女優を安心させたい、笑顔にしたいっていう想いは一緒です。
N イキイキと輝くような表情を引き出すのが私たちのお仕事よね。
C 今回、私たちが読者の方に伝えたいことも同じだなあと。写真上ではいくら加工できても、日常を過ごす上で肌に加工はできないですから。
N 加工要らずのベーステクをマスターして、鏡を見た際に『いい感じ~』と朝からウキウキした表情になってもらえたら最高に嬉しいよね。
C 本当に、そうですよね♪
MAQUIA2月号
撮影/菊地泰久〈vale.〉(モデル) 山口恵史(物) ヘア&メイク/中野明海 スタイリスト/辻村真理(モデル) モデル/藤野有理 取材・文/中島 彩(MAQUIA)企画・構成/芹澤美希(MAQUIA)
【MAQUIA2月号☆好評発売中】
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