「MAQUIA」4月号から、メイクのプロフェッショナルたちに聞いた「自分に似合うメイク」の見つけ方をお届け。自分だけの正解を見つければ、今までで一番、あなたを輝かせるメイクに出会えるはず。
アーティストに聞きました
どうしたら自分に似合うメイク、見つかりますか?
“自分だけ”のさらなるキレイを具現化するために。プロフェッショナルたちからの提言が、きっと新しい気づきをくれる!
品格あるセンシュアルメイクの旗手
河北裕介さん
「憧れの顔をなぞるのはやめ、
自分の顔をとことん研究!」
若いうちは人真似でもなんでもいい。でも30代にもなったら、鏡や自撮り写真を見倒して、自分の顔を全身とのバランスも含めて徹底的に研究してみて。構造は? 気になる顔の「余白」はどこ? 好きな服とマッチしているかどうかもすごく大事。 昔ほめられたメイクを、そのままひきずっているのもダメ。「今」ほめられる、品よく色っぽい大人のメイクを探そうよ。
美人度を上げるメイクのカリスマ
CHIHARUさん
「感性を磨き、自分らしさの
「軸」を見つけることから」
自分が好きなもの、アンテナに引っかかったものを試して、それを集約していくこと。そうすると「好き」はいつか「個性」に変わる。感性のアンテナが鈍っていると感じたら、雑誌でも写真集でもいいからたくさん情報が詰まったものを前に置いて、片っ端から好きかどうかジャッジしてみて。それを繰り返すと、きっとそのうち揺るぎない「自分軸」が見えてくるから。
愛のある愛されHAPPYメイクの巨匠
千吉良恵子さん
「トータルバランスを見極める
ことが“似合う”の第一歩」
ヘアとメイクとファンション。3つのバランスがとれてぴたりとハマったら、それが「似合っている」ということ。たとえばハードルが高いと思いがちな赤リップも、髪をタイトにしただけで知的でカッコよく見せられるかも。ちぐはぐにならないよう、まずなりたいスタイルの方向性を絞り込んで。メイクが似合うかどうかは、顔だけでは決められないんです。
色っぽ可愛いメイクでブームを牽引
イガリシノブさん
「似合わないものはない。
指標をもって“似合わせ”て」
「似合う」の基準をどこに置くのか、まずそれを決めること。今どきの顔を目指すのか、小顔に見せたいのか、美人といわれたいのか……。あとは失敗覚悟でいろいろとにかくチャレンジ! 肌の色は白じゃないから、のせるとコスメの色も変わります。一度塗りと二度塗りでも違うから、自分の肌の色の傾向を知れば、つけたい色を「似合わせる」ことだってできるはず。
似合うに必要なのは…
自分を
「客観視」する
その「似合う」の基準は本当に正解? 一歩引いて自分を見直せば、違う発見があるかも。
“ヘルシー”と色気の絶妙バランス
KUBOKIさん
「“思い込み”は損!
写真や動画の中の
自分を見直して」
大切なのは自分を知ること。忌憚なく言ってくれる身近な人の存在はとても貴重だから、その意見には耳を傾けて。客観視できれば、おしゃれにもなれる。おすすめは鏡より、「主観」で見ることのない写真や動画を自分で撮ってみること。顔やパーツの形、動き、肌の色。自分を客観視してみると、きっと気づきがあるはず。
等身大の目線で明快な理論を展開
レイナさん
「自分を優しい目で見て、
メイクを楽しむのが近道」
自分のことは厳しい目で見がちだけど、欠点は隠せば隠すほど目立つもの。それより素敵な部分にこそ、エネルギーを費やすべき。自分が好きなものも客観的に突き詰め“似合う”が見えてきたら、休日でも夜でもとにかく試すのみ。メイクはすぐに落とせるし、人からどう思われるかなんて心配も取っ払って!
大人を美しくするテクは天下一品
広瀬あつこさん
「理想の顔と自分の
“バランスの差”を
見つけてみよう!」
“好きなものだけ”は幸せだけど、それが似合うとは限らない。自分を俯瞰から見ることが大事。自分の写真にメイクしてみたり、ゴールデンバランスの顔を重ねて、そこに近づく方法を理論的に考えてみたり。いろいろ試してみれば、きっと「これはイケる」という発見があり、もっとキレイになれる。
MAQUIA4月号
撮影/菊地泰久〈vale.〉(千吉良さん、イガリさん) 彦坂栄治〈まきうらオフィス〉(河北さん、CHIHARUさん) 向山裕信〈vale.〉(KUBOKIさん) 押尾健太郎(レイナさん) 土佐麻理子(広瀬さん) 取材・文/巽 香 構成/木下理恵(MAQUIA)
【MAQUIA4月号☆好評発売中】