誰もが認める国民的アイドルであり、マキアの誌面を華やかに彩るメインモデルでもあるこじはる。そんなこじはるがひと際輝きを放つのは、ヘアメイクを河北さんが手がけた時。「MAQUIA」8月号では、こじはる本人の持つ可愛らしさはそのままに、同性でも憧れる色気をふわりと添える河北さんの独自のメイクアップ理論を徹底解剖。にじみ出るような色気をメイクで演出するコツの一部を、特別にお見せします。
ヘア&メイクアップアーティスト
河北裕介さん
男性目線からの色気と、その人らしさを軸に生み出される美しさは、ヘアメイク界の中でも唯一無二。アニキ的な頼れる存在で、モデルや女優からラブコール殺到。
色気とは、意志の強さ。
けっして媚びることじゃない
男としては可愛いだけじゃ物足りないんだと思う。僕は、意志の強さに色気を感じるんだよね。映画に描かれるヒロインたちも、みんなそうじゃないかな? だからこそ、骨格を活かした求心顔に仕上げたり、ヌーディなメイクでも眉だけはきっちり描いたり。意図的に強さを持たせているんだ。
肌からツヤ感が消えたらアウト!
すべての悪は、フェイスパウダーを
叩きすぎることだと思うんだ。
自分の顔にない質感はいらない
今回のこじはるの肌も、みずみずしいツヤベースとコンシーラーで作り、パウダーをのせたのはブラシで目周りにサッとひとはけだけ。マットにした途端に、「メイク頑張ってしてるなぁ」っていう感が出てしまうからね。
ツヤ肌は下地で仕込んでおくと自然。資生堂 グロー エンハンシング プライマー SPF15・PA+ ¥4000/資生堂インターナショナル
ヘアでひし形フェイスに近づけるだけ。
誰でも女っぷりが上がり、
小顔に見えるマジック
僕が手がけた人達に、何か共通する秘密があるとするならば、ヘアかもしれない。まず、32㎜のコテを使ってふんわりとしたカール感を演出。頭のトップの髪をぐっと起こしながら、こめかみ部分にそわせるように流していけば、ほら、ひし形フェイスに! バランスのいい小顔に見えて、表情まで輝き出すはず。
悩みをすべて消してしまったらつまらない。
ただ、クマだけは不要だから、
オレンジで消そう
シミやソバカスがうっすら透けてるぐらいの肌がいい。肌を厚塗りに武装すればするほど、心まで武装して見えなくなってしまうから。だから、ぜんぶ消そうとせず、目立つ悩みだけをコンシーラーでピンポイントに消すのが効果的。ただ、絶対消すべきはクマ!! 顔に青黒い部分があると途端にしんどそうな印象に見えるから、ね。オレンジよりのコンシーラーなら、自然にカバーできますよ。
目元専用ならではの緩やかテクスチャーで人気。資生堂 シアー アイゾーン コレクター 103 ¥3600/資生堂インターナショナル
やる気感を出さずに、
リアルな色気を出せたらいいよね?
だから、赤リップはキレイに塗らないんだ
今やこじはるのシグネチャーパーツとなった、赤リップ。男性からも支持を得られたのは、なぜだと思う? 答えは“キレイに塗っていない”から。きっちりと塗りこまれた赤い唇は、少し怖い。『おっ!? やる気だな』ってね(笑)。だから、指で染めるようにのせるくらいで丁度いい。
唇が薄い人や上下の厚さにばらつきのある人は、なじみ色のリップライナーを使って。ラインを引いたら、必ず指で自然にボカすことが大事。(右)資生堂 ラッカーグロス RD305 ¥3000/資生堂インターナショナル (左)マキアージュ スムース&ステイリップライナー BE774 ¥900、同 リップライナー用ホルダー N ¥1500(編集部調べ)/資生堂
次回は実践編。河北さんのメイクレシピをお教えします。
MAQUIA8月号
撮影/中村和孝〈まきうらオフィス〉(モデル) ヘア&メイク/河北裕介 スタイリスト/SHOKO モデル/小嶋陽菜(マキアモデル) 取材・文/森山和子 構成・企画/中島 彩(MAQUIA)
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