メロドラマを書かせたら右に出る者はいないほど有名なアメリカのベストセラー作家、ニコラス・スパークス原作の、ベタだけど泣けるラブストーリーを紹介します!
ロマンチックな運命の
出会いと、もどかしい
すれ違いに泣ける代表作!
★今回のおうちでシネマ★
『きみに読む物語』
監督/ニック・カサヴェテス 出演/ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス、ジーナ・ローランズ、ジェームズ・ガーナー ¥1800 発売元/ギャガ 販売元/ハピネット ©MMIV NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ©MMV NEW LINE HOME ENTERTAINMENT,INC. ALL RIGHTS RESERVED.
〈ストーリー〉
ある老人ホームに入所するアリーは、若かりし頃の思い出を全て失っていた。そんな彼女のもとへ、デュークと名乗る初老の男性が通い、ある物語を読み聞かせている。その物語の舞台は1940年のノース・カロライナ州シーブルック。ひと夏を過ごすために街へやってきた裕福な家庭の少女と、地元の青年ノアとの情熱的な恋の物語だった…。
出版する作品が
ほとんど映画化される
人気作家のお家芸って?
【松山 梢の女子ツボPOINT!】
ウェス・アンダーソンやジム・ジャームッシュ、ミシェル・ゴンドリーなど、脚本と監督を兼任して独自の作風を貫く作家性の強い映画監督はたくさんいますが、どの映画監督が撮ってもその個性は影を潜め、一様に壮大なメロドラマに仕上がってしまうある意味で非常に “作家性”の強い小説家がいます。それがニコラス・スパークス! これまで『メッセージ・イン・ア・ボトル』や『親愛なるきみへ』など、発表した18作品のうち10作品が映画化されていて、そのすべてがヒットしているモンスター作家なのです。
ベタな要素が
独特の世界観を
盛り上げる!
ある出来事で運命的な出会いを果たした男女が辿る、もどかしいすれ違いと時を越えた純愛の物語がスパークスのお家芸。
2005年に公開され、日本でも“きみ読む”現象を巻き起こした大ヒット作、『きみに読む物語』も“身分の違う男女の運命の出会い”、“親の反対”、“届かない手紙”、“記憶喪失(この映画ではアルツハイマー)”などベタな要素のオンパレード。
書き連ねるだけでも赤面してしまう内容ですが、今ほどひねくれていなかった公開当時、私もドップリと映画の世界観に浸り、さめざめと涙を流したことを思い出します。
映画の中では
ひとときのロマンスを
体験できる!
ちなみに劇中では1年間離ればなれになった恋人へ毎日手紙を書くシーンが出てきますが、ニコラス・スパークス自身も大学時代に出会った妻と100通以上のラブレターを交換した経験があるそう。
残念ながらスパークスと妻は今年、結婚25年目にして離婚。映画のような永遠の愛はないという現実を皮肉にも体現してしまいましたが、自分はリスクを負わずにめくるめくトキメキを無責任に体験できるのが映画の最大の魅力。
恋人と上手くいっていない人も、夫とケンカ中の人も、世知辛い現実はひとまず忘れ、映画でひとときのロマンスを味わってみて。
『きみに読む物語』
¥1800 発売元/ギャガ 販売元/ハピネット ©MMIV NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ©MMV NEW LINE HOME ENTERTAINMENT,INC. ALL RIGHTS RESERVED.
★次回は……
ベタ映画パート2、悲恋好きにオススメ!
初恋に涙するラブストーリーをご紹介します!
〈映画ライター/松山 梢〉
映画のヒロインに感情移入することでかろうじて「女」であることを維持している、三十路まっただ中のライター松山 梢です。自分に足りない女っぷりを向上すべく、そして美意識の高いマキアオンライン読者の女っぷりをさらにアップさせるべく、愛すべき女子向け映画&ドラマを紹介していきます!
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