夏の旅行の予定に胸躍らせている人も、これから計画する人も必見!観ただけで遠出した気分が味わえる旅ムービーをピックアップ。まずはフランス・パリへご案内します♪
時空まで超えちゃう!?
めくるめく出会いと冒険が
詰まったファンタジー
★今回のおうちでシネマ★
『ミッドナイト・イン・パリ』
監督/ウディ・アレン 出演/オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール ¥1800 発売元・販売元/株式会社KADOKAWA © 2011 Mediaproduccion, S.L.U., Versatil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.
〈ストーリー〉
2010年夏、ハリウッドの売れっ子脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)は、婚約者と憧れの街パリにやってくる。作家に転向することを夢見ながらひとり夜のパリを散歩していると、深夜0時を告げる鐘の音に導かれ、芸術と文化が花開いた1920年代にさまよい込む!2011年度のアカデミー脚本賞を受賞したウディ・アレン監督のファンタジー。
【松山 梢の女子ツボPOINT!】
パリに憧れるアメリカ人の愛すべき珍道中!
主人公はパリをこよなく愛するアメリカ人のギル。
口を開けば「小脇にバゲットを挟み、セーヌ川の左岸を散歩したり、カフェ・ド・フロールで原稿を書きたい」だの、「『ラ・ボエーム』のようにパリの屋根裏部屋に住みたい」と語り、周囲から“ノスタルジー君”と呼ばれてしまう始末。
そもそも「結婚したらマリブに住みたい♡」と主張する現実的なアメリカ女子と彼がなぜ婚約したのか疑問ですが、このフランスかぶれ男を“ザ・ハリウッド俳優”のオーウェン・ウィルソンが演じているのがナイス・キャスティングです!
圧巻のオープニングから
歴史上の芸術家たちが集う
1920年代パリへ!
Photo : Photofest / Zeta Image
さて、映画はシドニー・ベシェによるムードたっぷりのサックスをバックに、凱旋門やエッフェル塔、セーヌ川やムーランルージュなど、美しい街並みをこれでもか!と映し出す、まるでパリのプロモーションビデオのような映像からスタート。
ウィットの効いた会話劇がお得意なウディ・アレン監督にしては珍しいこの無言の3分間だけで、気分は完全にパリにトリップしてしまいます。
パリの魅力や美しさを描いた作品は他にもたくさんありますが、この映画の最大の魅力は、“海を越えてフランス旅行をするアメリカ人”のドラマを描きながら、同時に“時空を超えて過去にタイムスリップする現代人”の冒険を描いている点。
つまりひとつの映画でふたつの旅が疑似体験できてしまうのです。
ヘミングウェイやフィッツジェラルド、ピカソやダリなど錚々たる1920年代のアーティストが登場する奇想天外な展開は、子供騙しのファンタジーではビクとも動かなくなった山のごときオトナの心も、軽やかに踊らされること間違いなし。
これから旅行の計画を立てる人はぜひ、その土地に脈々と流れる歴史に思いを馳せて、ノスタルジーに浸ってみては?
ちなみに女子的には、ピカソやヘミングウェイに愛される美女を演じたマリオン・コティヤールのクラシカルな衣装と、婚約者を演じたレイチェル・マクアダムスのシンプルで現代的な衣装の対比も見どころです。
『ミッドナイト・イン・パリ』¥1,800 発売元・販売元/株式会社KADOKAWA © 2011 Mediaproduccion, S.L.U., Versatil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.
★次回は……
旅のアバンチュール映画パート2
〈映画ライター/松山 梢〉
映画のヒロインに感情移入することでかろうじて「女」であることを維持している、三十路まっただ中のライター松山 梢です。自分に足りない女っぷりを向上すべく、そして美意識の高いマキアオンライン読者の女っぷりをさらにアップさせるべく、愛すべき女子向け映画&ドラマを紹介していきます!
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