「MAQUIA」6月号では、ダイエットの専門家が脂肪燃焼を効率アップさせるための質問にお答えします。加熱調理するときに適した油をご紹介。
教えてくれたのは・・・
管理栄養士
麻生れいみさん
約6000人を指導してきたケトン体質ダイエットコーチ。著書に『20kgやせた!作りおきおかず』など。
AGE牧田クリニック院長
牧田善二先生
糖尿病専門医。糖尿病合併症の原因として注目されるAGEの研究を行う。糖質オフを提唱し、著書も多数。
脂肪燃焼の効率アップ!
脂質を摂って
燃焼しやすい体に
ケトン体回路をスムーズにまわして脂肪を燃やすには、良質な必須脂肪酸の補給ルートを確保して。
Q1 食べ痩せにおける脂質の役割は?
A 脂肪を燃やす着火剤
「『油はカロリーが高くて太る』というのは大きな勘違いです。脂質はエネルギーになる過程で脂肪を燃やす 着火剤 。他にも細胞膜を作る、脂溶性ビタミンの吸収を助けるといった重要な働きを持っています」(麻生さん)
Q2 注意すべき脂質は?
A 「トランス脂肪酸」には要注意
「マーガリン、ショートニングなどは、大部分が体内に溜め込まれ肥満や生活習慣病を招く要因に。外食やファストフードなどで、気づかず摂っている可能性大!」(麻生さん)
Q3 「オメガ6系脂肪酸」って?
A A 必須脂肪酸ながら過剰摂取のリスクが問題に
「コーン油、紅花油、大豆油、ごま油、グレープシードオイルなどの『オメガ6系脂肪酸』は、摂りすぎた場合の安全性が危惧されています。外食中心の人はとくに気をつけて」(麻生さん)
Q4 脂質+糖質が一番太るってホント?
A “糖質だけ”のほうが太ります
「脂質は血糖値が上がりにくいので、糖質と脂質を一緒に摂ると糖質だけよりも血糖値は上がりにくくなります。一番太るのは 糖質だけ を摂ることです」(牧田先生)
Q5 脂質が少ないとホルモンバランスが崩れるって本当?
A 減らしすぎると月経異常などのトラブルに
「脂質は体のエネルギー源でもあるので、不足すると女性ホルモンバランスの乱れによる月経異常や免疫力低下、肌荒れなどにつながってしまいます」(麻生さん)
Q6 加熱調理するならどんな油がいいの?
A ココナッツオイルとオメガ9系
「加熱調理することを考えると、ココナッツオイルと、オリーブオイルやアーモンドオイル、米油などの『オメガ9系脂肪酸』は熱に強いので最適」(麻生さん)
MAQUIA6月号
撮影/長谷川 潤 sono〈bean〉 藤澤由加(物) スタイリスト/河野亜紀 イラスト/河南好美 齋藤よしこ 構成・文/国分美由紀 和田美穂 企画/髙橋美智子(MAQUIA)
【MAQUIA6月号☆好評発売中】
最終更新日: