大島優子主演!ダメ男に翻弄される“しっかり女子”あるある満載。タナダユキ監督 最新作『ロマンス』【松山 梢の女っぷり向上シネマ】

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仕事、恋愛、結婚、人間関係……など、アラサー女を取り巻く様々な問題は、時に思いもよらないタイミングで降り掛かかるもの。今回は大島優子主演・タナダユキ監督の最新作で癒されて!


箱根の景勝地を

舞台にした人生を

肯定するプチ・トリップ

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★今回のおすすめ新作映画★

『ロマンス』

監督/タナダユキ 出演/大島優子、大倉孝二、野嵜好美、窪田正孝 公開/8月29日(土)より全国ロードショー 製作/東映ビデオ 配給・宣伝/東京テアトル ©2015 東映ビデオ

〈ストーリー〉

新宿と箱根間を往復する特急ロマンスカーのアテンダントとして働く北條鉢子(大島優子)は、成績優秀なしっかり者の26歳。ある日何年も会っていない母親から手紙が届き、制服のポケットにしまって業務に臨むが、ワゴンから万引きをした中年男・桜庭(大倉孝二)に手紙を読まれてしまう。「1人で箱根に行こうと思いました」と書いてある文面を見た桜庭から母親を捜すことを提案され、2人で小さな旅に出ることに。



タナダ監督らしい

リアルな女性を捉えた

独特の視点に注目!

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【松山 梢の女子ツボPOINT!】

『ふがいない僕は空を見た』『四十九日のレシピ』『百万円と苦虫女』などで知られるタナダユキ監督が、久しぶりにオリジナル脚本を手がけた最新作です。とにかく冒頭からタナダ節炸裂! 

ベッドの中から寝ぼけ眼で「1万円貸して……いや、千円でいいから」と言うダメダメな彼氏に対し、2千円置いて出勤していくヒロインの優柔不断さや、大倉孝二演じる桜庭を平気で「おっさん」呼ばわりする育ちの悪さ、そしておっさんからベッドに押し倒されても諦めた表情で天井を見つめる様子など、女性の描き方がちょっと意地悪で優しくて、だからこそ誰もが「わかる!」と共感してしまうシーンばかり。



ダメなヒロインの

モヤモヤの元凶は

ダメダメな母親!?

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仕事もできて、彼氏もいて、一見何の問題もなさそうなヒロインのモヤモヤの元凶は、長年会っていない母親。7歳で父親が家を出て行ってから男の出入りが激しくなった母親のことを心の中では軽蔑しながらも、結局ダメな男に惹かれてしまう、あらがいようのない親子の共通点に絶望しているのです。そもそも万引きで捕まえた見ず知らずのおっさんと箱根旅行をしてしまうあたり、押しに弱いヒロインのダメさが際立ちます。そして演じるのがダメ要素の極めて薄い大島優子をキャスティングするあたり、さすがとしか言いようがありません。


母親の葛藤や

弱さを知ることで

一歩前へ踏み出せる

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子供の頃に家族で旅行した箱根の景勝地をたどるうちに、母親に反発するエネルギーだけで生きてきた彼女の心にも変化が。ダメなりに精一杯生き、誰かを愛そうとした母親の葛藤や弱さを知り、徐々にかたくなだった心を溶かしていきます。理想的で完璧な母親だろうと、男にだらしない母親だろうと、娘にとって母親は一番近くにいる生き方のサンプル。ひとりの人間、ひとりの女性として理解することができて初めて、母親からの呪縛から解放され、自分なりの人生を一歩踏み出すことができるのかもしれません。ラストシーンの覚悟を決めたヒロインの笑顔に、壁を乗り越えた女の強さがにじみ出ています!



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〈映画ライター/松山 梢〉

映画のヒロインに感情移入することでかろうじて「女」であることを維持している、三十路まっただ中のライター松山 梢です。自分に足りない女っぷりを向上すべく、そして美意識の高いマキアオンライン読者の女っぷりをさらにアップさせるべく、愛すべき女子向け映画&ドラマを紹介していきます!



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