「MAQUIA」11月号では、美容ジャーナリストの齋藤 薫さんが厳選した名品コスメが登場。今回は、成分やスペックだけでは語り切れない素晴らしさをもつ、5つのブランドに注目します。

齋藤 薫さんが注目! アルビオン、UZU、ジュリークetc.「語り継がれるべきコスメのドラマ」_1

一生モノの審美眼を手に入れよう
美の請負人・齋藤 薫が選ぶ
新しい時代を生きるための100名品

齋藤 薫さん

美容ジャーナリスト

齋藤 薫さん

女性誌編集者を経てフリーに。数多くのメディアで連載エッセイをもつほか、美容記事の企画やアドバイザーなどとしても活躍。その的確な視点で常に美容界の潮流を捉え、力強く発信し続けている。『“一生美人”力』(朝日新聞出版)など著書も多数。

KAORU'S EYE


語り継がれるべき、
コスメのドラマに注目する
成分、技術、スペックだけでは語り切れないコスメの素晴らしさ。買った時のワクワク感と、使ったときの納得感が一致するブランドと出合う。


日本だけで何千社もの化粧品会社があると言われる。その一つ一つにきっとドラマがあるのだろう。ただそんな中でも、いつの間にか表舞台に出てきて、多くの人を虜にするメーカーにはやっぱり何かある。化粧品だってビジネスの手段に他ならないけれど、ビジネスを超えて、執拗なこだわりがあったり、世の中がどう変わろうと独自の信念を貫いていたり、長い間の試行錯誤があったり、ある種、不器用なまでの真摯な歩みを見せるブランドは、やっぱり素晴らしい商品を生んでいるのだ。
それは“売らんかな”ではなく、人をキレイにしたいという正義感にも似た思いがあるから。そうでなければもっと効率よく、時代の流れに乗って化粧品を作ってきたはずだ。
でもそういうメーカーをどうやって見分けるの? 答えは簡単。何を作ってもオリジナル。他が作っているから、トレンドだから、ヒットしているから......そういう理由では決して化粧品を作らない。この世にないものを作りたいという強い思いがあって、ゼロから自分たちの手で作り上げる、だから毎回オリジナル。そういうブランドには必ずドラマがあるのだ。不思議なもので、オリジナルは永遠の命を持つ。他社がこぞって同じようなものを作っても、その原型だけが時代を超えて残っていく。だから誰にでもわかる、どんなブランドが素晴らしいか。永遠に残っていく製品を全身全霊で作り続けるブランドをこそ愛すべき。少なくとも私はそう信じている。


ドラマ1
ロングセラースキンケアを多数生み出す
アルビオン
「他社が羨むほどロングセラーを多数持つのは、リピートしたくなる商品作りと諦めない魅力訴求で“アルビニスト”=熱狂的ファンを育てるから。スキコンにも“洗顔後すぐの乳液術”にも、だから虜にさせられた」

アルビオン

1
薬用

スキンコンディショナー
エッセンシャル
「ラインの中の一品だったものを才能を見初め最強ロングセラーに育てあげた奇跡の白濁」。(医薬部外品)165ml ¥5000/アルビオン

2
エクシア

ラディアンスリニュー
エクストラリッチミルク
「洗顔後すぐのこの乳液だけでキメふっくらの美肌が出来上がってしまうのは七不思議の1つ」。200g ¥12000/アルビオン

ドラマ2
美容に新しいムーブメントを創り出す
UZU
「元医療関係の創業者が『コスメ界を知らないから出来ること』と大胆不敵なモノ作りに次々挑み、『化粧品は高すぎる』と主張してコスパにも革命。“業界の寵児”の恐れ知らずの戦略、勇気と情熱に拍手!」

UZU

3
UZU
アイオープニングライナー カーキ
「熊野筆の匠の技を用いてこの価格? 妥協ゼロの、アイライナー最終形ともされる歴史的1本」。¥1500/UZU BY FLOWFUSHI

4
UZU
38°C/99°F
リップトリートメント
「唇の色を温度で表現する奇想天外に、潤いを生み出す処方。使うほどにしみじみ“正しい”!」。-2 ¥1600/UZU BY FLOWFUSHI

ドラマ3
「オーガニックとは?」の答えがここに
ジュリーク
「地球保護が叫ばれる遥か前に、ドイツの植物学者がオーストラリアに移住、広大な有機農場作りから始めたというオーガニックコスメの本気に敵うものなし。薔薇への情熱、スチーム美容提案も素晴らしい」

ジュリーク

5
ローズハンドクリーム
「創業時、最初に作られたのがハンドクリーム。思い入れが違うオー ガニックケアの原点」。40ml ¥2900/ジュリーク・ジャパン

6
ハイドレイティング
エッセンス CR
お湯に垂らし、その蒸気を浴びる「スチーミング」を提案。「多くの人を虜にした香り高きエッセンス。深呼吸の至福を味わって」。50ml ¥5500/ジュリーク・ジャパン

ドラマ4
「ライスパワー®」を知らしめた
勇心酒造
「造り酒屋の五代目が“米と発酵”の潜在能力を探るべく学者に。日本で唯一の“皮膚の水分保持能改善”薬用成分ライスパワーがアトピー肌の救世主となる他、洗い不要の入浴剤を施設に寄附、介護士まで楽にした」

勇心酒造

7
バリアケア No.11
「日本で唯一、肌の保湿能の改善を認められた成分・ライスパワーNo.11を配合。超乾燥肌の救世主」。40ml ¥4600/勇心酒造

8
アトピスマイルクリーム
「アトピー肌にいち早く本気の回答を出してくれた記念碑的名品」。肌改善を目指すクリーム。(医薬部外品)50g ¥4500/勇心酒造

ドラマ5
無添加の可能性を研究し続ける
ファンケル
「無添加に地道に取り組み、無添加自体が特別な美肌効果を持つことを突き止めるなど、まさに生真面目ゆえの偉業を成し遂げている。最近、エイジングケアにおける肌の土台作りの大発見で一気に存在感を高めた」

ファンケル

9
コアエフェクター
「使い始めて5日目でハリを実感。肌の土台を立て直す地道な研究が実を結び、ブランドの新たな主役に」。18ml ¥7300/ファンケル


10
マイルド
クレンジングオイル

「クレンジングオイルによる肌ダメージが噂された時、この一品への信頼が復権の鍵になった」。120ml ¥1700/ファンケル

Column
齋藤薫の審美眼
「他社の化粧品を作るOEM企業が開発した自社コスメは、決して侮ってはいけない。技術と知識の泉だから」



MAQUIA 11月号
監修・文/齋藤 薫 撮影/松本一芭〈TRIVAL〉、東 晃司(物) 野田若葉〈TRON〉(モデル) ヘア&メイク/中山友恵 スタイリスト/郡山雅代〈STASH〉(物) コギソマナ〈iO〉(モデル) モデル/鈴木えみ(マキアミューズ) 取材・文/小田ユイコ 松井美千代 構成/吉田百合(MAQUIA)


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MAQUIA書影

MAQUIA2024年9月21日発売号

集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア11月号の大特集は「これからも『私が主役』の美容でいく!」。通常版の表紙は鈴木えみさん、小嶋陽菜さん、与田祐希さんです。

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