「可愛いうえに洒落る」と話題の北原さんのメイクは、全パーツをメイクせず抜け感を程よく作ったり、色の視覚効果を賢く狙ったり。もしかしてそれって時短にもなる⁉ 北原メイクを“時短視点”で紐解きます。

「全部やらない」「色合わせの工夫」がポイント
北原 果の\時短で洒落る!/ 2ステップメイク
「もともとの好みなのですが、すべてのパーツに全力で手をかけた美しいメイクよりも、簡単で、パーツの良さが際立つメイクの方がお洒落に見えて好きなんです。顔に均一なテンションが並ぶと個々の印象が弱まり、なんてことない雰囲気に。コントラストがあり、どこかひっかかりのある仕上がりなら、“抜け感”や“こなれ感”が生まれてお洒落な印象を生み出します。そのためには、全パーツをきっちりメイクする必要はなく、それぞれのパーツの色や質感、のせる範囲などで強弱をつけて、むしろ足りないかな?と思うような部分を作って仕上げることが大事に。各工程を単体で考えるのではなく、全体で捉えて足し引きをする。それを手間なくできるベストアンサーが、2ステップでのメイクです」(北原さん、以下同)
時短・洒落メイクの極意

【1】メインにするパーツは分散させる
「眉だけ、唇だけなど、1カ所のみを強調するメイクだと、そのパーツだけが変に浮いてまとまりのない仕上がりに。2カ所以上にポイントを分けてメイクをしている箇所が散らばる方が、全体のバランスが取れて程よいメイク感が完成します」
【2】 1アイテムで数カ所を仕上げるのもアリ
「例えば、シェーディングに使うパウダーで目元にも影を作る。チークで唇にも血色を宿す。マルチコスメを使ってみる。同じ色や質感が顔の中に点在することで、自然と統一感が生まれ、難しく考えなくても洗練された雰囲気になります」
【3】バランスの取りにくい全盛りはしない
「全パーツをメイクすると、それぞれの濃淡や色合わせをよく考える必要があり、失敗するとただ派手になるだけ。調整するパーツが増えれば増えるほど、難しくなってくるんです。なので2ステップに集約する方がラク!」

色々しなくても可愛くできる?
MAQUIA1月号
撮影/岩谷優一〈vale.〉(モデル) 久々江 満(物) ヘア&メイク/北原 果〈KiKi inc.〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 モデル/上西星来 取材・文/浦安真利子 構成/山下弓子(MAQUIA)
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