「MAQUIA」9月号の人気連載『えみと、メイクと、ファッションと。』では、メイク×ファッションの2つの要素を、えみの視点を通してお届け。今月は、暑さに涼を運ぶ秋の気配を少し。
― THIS MONTH THEME ―
FASHION
刺繍ブラウス
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MAKE UP ARTIST
UDA
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MAKE UP
オリエンタルアイ
メイクアップアーティスト
UDAさん
1991年に化粧品会社に入社後腕を磨き、2002年よりフリーランスに。独自の視点と思考から生まれる作品は、唯一無二。雑誌や広告、ショー等、活躍の場は多岐にわたる。
赤いパイピングから繋がる東洋的色彩で遊ぶ
UDA 今回はなぜこのテーマだったの?
えみ “Lautashi”を進めるにつれて、もの作り自体に興味がわいて。職人さんの工場を訪れて実際に目の当たりにしたら、その繊細な手作業やずっと継承されている技術に揺さぶられるものがあって。そういう、プロセスに奥行きや深みのあるものを身につけたいなって思ったのがきっかけかな。
UDA なるほどね。今回はメイクルームであれこれ試行錯誤したよね。最初は中国古来の化粧、靨鈿(ようでん)や花鈿(かでん)を模したものを施してみたんだけど、既視感があるなと。そうしたらふと、パイピングの赤に気付いて。
えみ “はっ!”っていう瞬間あったよね。
UDA そうそう(笑)。そこから辛子のような黄色と落ちついた水色の、東洋的な色を組み合わせてね。赤いラインは1本につながっているとクラシックな印象になってしまうから、わざと目尻を点にして離したのもポイントかな。
えみ UDAさんはどんな色でも何色使っても、必ず馴染むの。色選びとか質感、顔のパーツやフレームとのバランスなのかな。メイクアップの魔術師で天才だもんね。
UDA えぇ、そうなんですよね(笑)。
「東洋的な色遊びは
立体感ではなく
“ 盛り付ける ”感覚で」
by UDA
MAQUIA9月号
モデル/鈴木えみ(マキアミューズ) 撮影/熊谷勇樹 ヘア/MIHO EMORI〈KiKi inc.〉 メイク/UDA〈mekashi project〉 スタイリスト/須貝朗子 構成・文/森山和子 企画/吉田百合(MAQUIA)
【MAQUIA9月号☆好評発売中】