夏のダメージ&初秋の気温変化で肌が乾燥するだけでなく、カラダやマインドも落ち込み気味になる今の時期。国際中医薬膳管理師の久保さんに解説していただきました。
乾燥が加速する季節だから肌・髪・体の内&外もまるっと保湿!
潤いのためにできること100問100答
国際中医薬膳管理師
久保奈穂実さん
成城漢方たまりで相談を行う。著書『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』(世界文化社)が話題。
内側から潤う編
Q 心に潤いがなくなってイライラするときに飲むなら?
A 柑橘ソーダ
「好きな柑橘をよく洗って輪切りにし、グラスに入れたら炭酸水を注ぎ、ミントの葉をのせて。柑橘類と炭酸が気を巡らせてイライラを解消」(久保さん)
Q 秋は心も潤い不足になるのか物悲しくなる。どうして?
A 秋は「悲」の感情と関わりが深い季節だから
「東洋医学で秋は“悲”の感情と関係が深く、訳もなく悲しくなりがち。また、日照時間が少なくなるため精神を安定させるセロトニンが減ることも原因」(久保さん)
Q 気持ちが落ち込んだときにすぐできる対策って?
A 日向ぼっこをする
「日照時間が減る秋冬は精神を安定させるセロトニンが不足してメンタルが不安定に。太陽光を浴びるとセロトニンが増えるので、落ち込んでも“秋だから仕方ないよね”ととらえて、のんびり日向ぼっこを」(久保さん)
Q 物悲しい気持ちになったときに摂るといい食べ物はある?
A 玄米、全粒粉、卵、アーモンド、紅茶など
「東洋医学では物悲しいときには精神を安定させる“安神”作用のある食材を摂るとよいとされています。玄米、全粒粉、卵、アーモンド、青梗菜、いわし、紅茶、ワインなどです」(久保さん)
Q 物悲しさの解消によいレシピって?
A とろとろ卵と豆腐のスープ
「卵には安神効果があります。鍋に湯を沸かし、鶏がらスープの素、水溶き片栗粉を入れ、溶き卵を少しずつ流し入れます。食べやすい大きさに切った豆腐を加え、ごま油で風味付け。器に盛り、白すりごまをのせればOK」(久保さん)
MAQUIA11月号
撮影/久保奈穂実 イラスト/齋藤よしこ 構成・文/和田美穂 髙橋美智子(MAQUIA) 企画/髙橋美智子(MAQUIA)