「MAQUIA」1月号の付録「クヴォン・デ・ミニム」の魅力に迫るインタビューをお届け。修道院の自然と精神から生まれた、贅沢な香りのストーリーをひもときます。

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1614年、南仏の修道院から始まった「ナチュラリティ」
手つかずの自然に囲まれた南仏プロヴァンスのミニム修道院。400年もの間、ここで育てられてきた、何百種類もの植物や薬草。そして、この地をルーツとする植物学者、ルイ・フュイエ。クヴォン・デ・ミニムの揺るぎない哲学は、ここから生まれました。希少な植物原料と天然素材へのこだわり。そして、化学物質や動物由来の原料はもちろん、蜂蜜やミツロウなど植物原料であっても動物を使って収穫したものは一切使用しない100%ヴィーガン処方。ナチュラルを極めたリッチ、洗練のユニークネスが、ここに。

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ブランドのフィロソフィを伝える3つのライン
香りもボトルも、唯一無二。アートとも呼びたいクリエイションが揃います。

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世界各地の香りを再現
リマーカブルパルファム
地中海からカナリア諸島、南アメリカからカリブ海……。ルイ・フュイエが旅で寄港した世界各地の香りを長時間熟成させた希少な植物原料で再現したユニセックスの香り。全8種 各10ml ¥2000、50ml ¥7600、100ml ¥13600/クヴォン・デ・ミニムジャポン


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庭園の一瞬をとらえた香り
ボタニカルコロン
ミニム修道院の庭園をテーマに大自然の中にいる感覚を肌上で再現したフレッシュでナチュラルな香り。全8種のうち5種には、ハンドクリーム、ボタニカルソープも揃う。各10ml ¥1400、50ml ¥4600、100ml ¥7600/クヴォン・デ・ミニムジャポン


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動物たちの個性を表現
シンギュラー オーデパルファム
伝説の調香師、ジャン=クロード・エレナ氏監修のもと4人の調香師が手がけた個性豊かな香り。ルイ・フュイエが旅先で出会い、スケッチとして残した世界の希少動物の個性をヴィーガンで表現。全5種 各50ml ¥6600、100ml ¥11600/クヴォン・デ・ミニムジャポン


美容エディター 松本千登世が“伝説の調香師”にインタビュー
「まるでゲームの駆け引きのように、香りが存在する……」

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クヴォン・デ・ミニム オルファクティブ ディレクター 
ジャン=クロード・エレナさん
名だたるメゾンの調香を手がけ、FIFI Awardsも数多受賞。『香水――香りの秘密と調香師の技』など、日本語も含む約10カ国語に翻訳されている著書も。2019年より現職。


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美容エディター 
松本千登世
雑誌や単行本など美容や人物インタビューを中心に活動。『もう一度大人磨き』(講談社刊)ほか著書多数。


「トレンド」ではなく
「時代」を表現すること

松本 ルイ・フュイエが旅先で出会った希少動物にインスパイアされたという『シンギュラー オーデパルファム』は、どれも個性的ですね。
エレナ クヴォン・デ・ミニムの独自の哲学を深く読み解き、香りで表現する。そのために4人の調香師とコミュニケーションを取りながらクリエイションをするという新しい挑戦は、とても楽しいものでした。
松本 こだわったのは?
エレナ 今という時代を表現すること。それはトレンドを追うのとは全く違います。トレンドを考えて作った途端、すでに過去になるから。私たちは調香師同士としての共通認識があるから、細かいところまで分かり合える。「蝶」は透明性があって流れるようでシンプルな香り。「雌ライオン」は温かみや官能性があるフェミニンな香り、といった具合に。皆が詩人になってより自由で大胆なクリエイションができました。
松本 動物の個性をイメージした香りを、ヴィーガンで創る、その難しさは?
エレナ まったくありません。例えば、植物でありながら動物臭がするものも。花粉を運んでもらう虫を引き寄せるために香りを放つ。だから植物原料のみで香りを創ることは決して困難ではないんです。


植物という生命体が
放つ香りという生命力

松本
 植物も生命体。だからこそ、動物同様、生命の叫びとしての香りを放つのかもしれませんね。
エレナ その通りだと思います。
松本 香りとは、ずばり?
エレナ 相手に近づくためのもの。香りは誰かの側に行くことを考えながらつけるでしょう? その匂いが好きだから近づくし、嫌いだったら近づかない。それが実際には目に見えない作用として起こるから、面白いんです。まるでゲームの駆け引きのように香りが存在するというか……。つまり、人間関係において、香りはとても重要なんです。
松本 ちなみに、贅沢とは?
エレナ 分かち合いだと思います。分かち合いとは調和が取れていることであり、その中に自分がいるということ。そして調和=平和。 平和以上の贅沢はないと思います。
松本 香りって深い。改めて自分だけの香りを纏いたいと思いました。


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希少な天然素材が紡ぎ出す個性

ジャン=クロード・エレナ氏監修
シンギュラー オーデパルファム
(右から)スパイシーウッドでワシの力強さを表現した「エリアカ」、フルーティフローラルで優雅なアンテロープを表現した「サイガ」、グルマンアンバーで雌オオカミの直感を表現した「アッタイ」、パウダリーフローラルで蝶の優美を表現した「リサンドラ」、アンバーウッドで雌ライオンの官能を表現した「ヌビカ」。各50ml ¥6600、100ml ¥11600/クヴォン・デ・ミニムジャポン



MAQUIA 1月号

撮影/藤本憲一郎〈A.K.A.〉(製品) 長谷川 梓(人物) 取材・文/松本千登世 構成/木下理恵(MAQUIA)

※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。


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