「ただの寝不足」と思ったら大間違い! 日本人の睡眠偏差値は世界最低です。「MAQUIA」12月号から、「睡眠負債」で高まる5つの危険についてご紹介します。
秋の夜長、正しい眠りでキレイを育む
「睡眠負債」をためない眠り方
毎日の睡眠で、キレイを阻む負債をため込んでいるとしたら……。負債をためない眠り方をマスターして、今夜から返済をスタート!
まずは睡眠負債があるかどうかをチェック。ひとつでも心当たりがあれば、睡眠負債を抱えている可能性大。2〜3個なら中等度、すべて当てはまる人は重症レベルなので、今すぐ睡眠の改善を!
睡眠負債が引き起こす危険とは?
「ただの寝不足」と思ったら大間違い! 日々の積み重ねが、病気のリスクまで引き寄せてしまうんです。
お話を伺ったのは…
スタンフォード大学
睡眠生体リズム研究所 所長
西野精治先生
医師、医学博士。睡眠・覚醒のメカニズムを幅広い視野で研究。著書に『スタンフォード式最高の睡眠』。
睡眠負債を防ぐには眠り始めの90分がカギ!
睡眠負債とは、日々の寝不足が蓄積した状態。放っておくと、パフォーマンスの低下や肥満、免疫低下など、マイナス要因を増やすことに。
「7時間睡眠を基準にすると、それより短くても長くても6年後の死亡率が最大1.3倍という調査もあります。ところが、日本人の平均睡眠時間は6.5時間。40%が6時間未満ともいわれており、睡眠偏差値は世界最低です」(西野先生、以下同)
負債返済のコツは、最初の90分のノンレム睡眠で深く眠ること。
「音や光に邪魔されない快適な環境を作りましょう。成長ホルモンが最も多く分泌される時間帯でもあるので、深く眠ることで睡眠リズムが整い、自律神経やホルモンの働きもよくなります。睡眠は貯蓄できない分、日々の質が重要になります」
睡眠負債で高まる5つの危険