スマホやPC疲れによる肩こりに悩まされている人も多いのでは? 「MAQUIA」3月号では、オリンピック日本代表の帯同ドクター金岡恒治先生に、肩こり放置で起こる体のさまざまなトラブルについて聞きました。
「いつものこと」と放置してない?
あの手この手で、
今度こそ肩こり解消
指で押してもビクともしない筋肉、盛り上がったシルエット、だるさや痛み……。肩こりを放置すると、百害あって一利なし。簡単すぎる解消法をご紹介します!
お話を伺った方
オリンピック日本代表帯同ドクター
金岡恒治先生
整形外科医、早稲田大学スポーツ科学学術院教授。体幹深部筋研究の第一人者。著書に『肩こりを治せば、老いも止められる』。
猫背が筋緊張を招き頑固なこり・ハリが発生
「女性の自覚症状ワースト1位が『肩こり』。その割合は約10人に1人です」(金岡先生、以下同) 現代の肩こりの原因は、“筋肉を動かさない生活”にあり。「スマホやPC、家事などで猫背になると肩甲骨が外側へ開き、肩周辺の筋肉が引っ張られてしまいます。その筋肉がゴムのように戻ろうと縮むことで負担が高まって筋緊張に。血流が悪化し疲労物質も溜まってこりが生まれます。放置すれば、本来は個別に動くはずの皮膚と筋肉がくっついたような状態=ハリへと成長。けれど肩こりは『病気』ではなく『症状』。だからこそ解消可能なのです」
肩こり放置でどうなる?
老いの加速
加齢による細胞の老化に加えて、疲れやすい体や内臓の機能低下、筋肉の退化、崩れた姿勢などによって老化の速度が上がり、老いを引き寄せる結果に。「細胞は老化しても、姿勢の悪化による老化は自分で止められます!」
姿勢が歪む
肩こりによって肩甲骨が外側へ開くと、胸椎も引っ張られて背中が丸くなって猫背に。すると体が前方に傾いてしまうため、体は骨盤を後傾させることでバランスを取ろうとする。その積み重ねが姿勢の歪みを加速。