「MAQUIA」6月号では、ビューティサイエンティストの岡部美代治さんと、美容コーディネーターの弓気田みずほさんが、高コスパなスキンケアアイテムをセレクト!
岡部美代治さん×弓気田みずほさん
ブランド力が光るプチプラ&コスパ8
長年化粧品業界に従事し、開発、販売などコスメの“裏側”まで知るお二人が、「プチプラ&コスパコスメの秘密」とともに、本当にコスパの高いアイテムをセレクト!
(左)
ビューティサイエンティスト
岡部美代治さん
国内の化粧品メーカーで商品開発やマーケティングを担当。現在はビューティサイエンティストとして活躍。
(右)
美容コーディネーター
弓気田みずほさん
伊勢丹にて化粧品バイヤーを経て独立。コスメアドバイザーをはじめ、化粧品選びの指南役としても活動中。
「多くの人に使ってもらう」
のがプチプラ&コスパの使命
弓気田 プチプラ&コスパコスメといえば価格が重要ですよね。なぜこの価格でできるのかと言えば、ひとつには、ドラッグストアなどセルフ販売形式の店舗展開が多く、人件費や設備費が抑えられるからです。
岡部 マーケティング的な観点で言えば、材料費もポイント。コスメを開発する際は必ず価格を先に設定し、それに見合う材料で製品の開発をするんです。
弓気田 例えば広く使われている実績のある成分は、その分コストも抑えることができるんですよね。
岡部 そうなんです。 今は安価でも品質が高い材料が豊富。これもプチプラ&コスパコスメの質が格段とよくなったひとつの要因だと思います。今のコスパスキンケアは、 化粧品としての基本機能はすべて備わっている 、といっても過言ではないと思う。
弓気田 だからと言って、プチプラやコスパのコスメだけでいい、というわけでももちろんなくて。ラグジュアリーコスメの研究開発があるからこそ、コスパコスメができるという側面もあるし、質感や香りなどラグジュアリーコスメならではの価値というのがまたありますよね。
岡部 ラグジュアリーコスメは基本機能プラス、最新知見など付加価値がのっていると考えればいいかな。
弓気田 そんな中「アクアレーベル」は、資生堂が開発した最新の保湿成分を搭載。それはこの成分をより多くの人に使って欲しいからだそう。会社の熱意が伝わりますよね。
岡部「より多くの人に使ってもらう」というのは、ある意味プチプラ&コスパコスメの使命なんですよ。
弓気田 ドラッグストアやバラエティストアで販売されることが多いコスパコスメは、「お店の棚を確保すること」も重要。そのために日々進化しているし、 顧客のニーズに応える努力がハンパありません。これもプチプラ&コスパコスメが人気の理由ですね。
岡部 僕は、 ロングセラーを誇っているコスパ製品 には間違いがないと思っているんです。たとえば「ネイチャーコンク」や「suisai」「ビオレ」など。 リニューアルはしても名前を変えないというのは、その製品についているファンを大事にしているってこと だし、ヘビーユーザーを裏切らないよう前の機能もちゃんと踏襲しているってこと。製品に絶対の自信があるって証拠ですよね。
弓気田 私は通販コスメに注目。 ファンケルやオルビスは、自社の研究施設を持っていて、独自成分や新知見を積極的に打ち出す技術力があります。オルビスは通販なのでお店にかかるコストを省くことができるのが大きい。アドバイスを受けたいときにメールやチャットで相談できるのも安心ポイントですね。
岡部 研究が充実しているのは、「アベンヌ」や「アルージェ」など製薬会社発のスキンケアにも言える。 製品を使うと真面目に製品開発に取り組んでいるのがよくわかります。
弓気田 プチプラ&コスパコスメとラグジュアリーコスメの良さ、それぞれを知って使い分けるのが、賢い大人の女性なのかもしれませんね。
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