結婚披露宴でのふたりの馴れ初めエピソード、「友人を介しての食事会」という名の「合コン」での出会い。このフレーズを聞くたびに、ちょっぴり恋色がさめる気がするのはなぜだろう。出会いの条件なんてなんの意味もないのはわかっていても、なぜか色がほんの少しさめてみえる。たとえ平坦な毎日を過ごしていても、衝撃的に恋に落ちたいのが女心!
秒速で胸を打たれるような出会いが現実に存在することを信じたいのだ。「携帯を拾ってくれたのが彼女でした」とか「怪我をして運ばれた先で手当てをしてくれたのが彼女でした」とか。まるでドラマな馴れ初めエピソード。でも正直、そんな劇的なハプニングがそう転がっているわけでもない……。
とはいえ、女のキモに銘じてほしいのが「自力で運命の出会いを引き寄せる」ミッション。電車の中、カフェにジム。男と女が入り交じる空間なら運命が生まれる可能性は大いにある。中でも恋落ち確率が高いのが「書店」。「本を選ぶ」という行為そのものがすでに「知的濃度」を高く見せ、女を実物以上に賢く可愛く見せてくれる特別な場所。少し離れたところからなにげなく観察もできるし、香りを察知するほど距離を縮められるのも、心が動く衝動を後押しする要因。
横顔を際立たせるツヤ肌と美人まつ毛を装備
正面の顔はもちろん、横顔を見られる率が高いここでおさえておきたいのが立体感の精度。立体感のある骨格は、遺伝子から良質な女と思わせる威力を持ち、本能から男心を揺さぶる。欲しいのはとってつけたような凹凸ではなく、「生まれつき」に見える骨格美。シアーな発光系ハイライトを高い部分に纏うことで、美しくナチュラルな骨格と大勢の中でもほわんと浮き立つような特別オーラが手に入れられる。そこへ、より女としての立体感を見せつける、長く濃くつやめくまつ毛を組み合わせれば恋落ちトラップは万全。
「書店で可愛い彼女に衝撃的に一目惚れした」エピソード。羨ましがられるほどの運命の出会いは、自力で引き寄せよう。
MAQUIA2015年4月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/菊地泰久〈vale.〉 ヘア/津村佳奈〈Un ami〉 スタイリスト/松村純子 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
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