無添加化粧品のファンケルだからこそ成しえた画期的な美容液が誕生したというニュース!「MAQUIA」10月号では、その真相を確かめるべく、開発から誕生まで携わった佐藤さんにお話を伺います。

人生100年時代、美肌寿命を延ばすサポートを【イトーーク 第13回 ファンケル】_1

インタビュー歴25年 マキア編集長・伊藤責任編集
最新美容の真相、ズバリ聞いトク!?
イトーーク

人生100年時代、美肌寿命を延ばすサポートを【イトーーク 第13回 ファンケル】_2

マキア編集長 伊藤かおり

マキア編集長
伊藤かおり
non-no、MORE編集部を経て’08年からマキアへ。入社以来人物インタビューを中心に取材してきた経験を活かし、“美容=人生”を誌面づくりのモットーに。

ファンケル 上席執行役員 化粧品事業本部 本部長 佐藤由奈さん

ファンケル 上席執行役員 化粧品事業本部 本部長
佐藤由奈さん
1995年入社。化粧品事業・商品企画セクションを長年担当。無添加研究の歴史から今後の展望まで担う、ファンケルのキーパーソン。


今回はリモート取材でお届けします


肌のコアにアプローチする
美容液は40年の研究の賜物

伊藤 この8月に登場した核心美容液「コアエフェクター」。キーワードは“ストレス”で、とても今っぽいと感じたのですが、この美容液が開発された経緯を教えてください。
佐藤 もともとファンケルは1970年代の化粧品公害をきっかけに、特定の成分を配合しない無添加化粧品からスタートしました。敏感肌の研究を進めるうちに、肌の微細なストレスに反応する人と反応しない人がいることに気づいたんです。その研究をさらに深化させていくと、それらの微細なストレスは肌を敏感にするだけでなく、エイジングも加速させていることを解明したのです。
伊藤 微細なストレスとは、紫外線や乾燥などですか?
佐藤 そうですね。あと、合わない化粧品の使用や、お手入れ方法なども関係します。
伊藤 エイジングを進行させる原因のひとつが酸化。「コアエフェクター」のカギとなっているのも抗酸化成分として知られていた「チオレドキシン」ですね。
佐藤 ファンケルは健康食品の研究も行っているので、抗酸化研究に関しては長年の研究データの蓄積がありました。
伊藤 そもそも「チオレドキシン」は、誰しもが有するものなのですか?
佐藤「チオレドキシン」は人や動物、植物などすべての生物に存在するタンパク質で、抗酸化成分として知られていましたが、皮膚における働きには未知な部分が多くあります。しかし今回ファンケルは、「チオレドキシン」に皮膚に対して様々な優れた働きがあることを発見したのです。
伊藤 それが肌の奥深くから力強いハリと弾力を生み出す作用ですね。まさに美肌のための成分! チオレドキシンと化粧品はどのように結びついたのですか?
佐藤 ファンケルは化粧品と健康食品とで研究所が分かれています。その中で、様々なストレスと老化の関係など基盤研究を行うビューティサイエンス研究センターがあります。そこで発見された「チオレドキシン」の新たな作用に関する研究報告を聞き、“すぐに化粧品として皆様にお届けしたい”と強く思ったのです。
伊藤 ドラマティック! 確かに「チオレドキシン」の検証データを拝見すると素晴らしいですよね。これをファンケルには今までなかった導入美容液に採用しようと思ったのはなぜですか?
佐藤 洗顔後すぐの肌に使用する美容液ですが、導入美容液という考えではありません。洗顔後のまっさらな肌に「チオレドキシン」を届けるのが肌に一番いいという考えから先行型美容液にしました。
伊藤 なるほど、そういうことなのですね。ところで、ストレスに対する肌の耐性は人によって違うものなのですか?
佐藤 やはり敏感肌の人ほどストレスは受けやすいといえます。しかし、一見健常肌に見える人も、日々ストレスを受けることで肌の奥でダメージが蓄積し、エイジングを進行させてしまうことも。
伊藤 ストレスに強い肌というのはどのような肌ですか?
佐藤 基本の“き”としてターンオーバーが整い、キメが整っている肌のこと。ファンケルはここを目指しています。
伊藤 加齢によってターンオーバーが乱れるのはわかるのですが、ストレスへの抵抗力も年齢で変わりますか?
佐藤 一般的には加齢とともにターンオーバーが遅くなり、角層が厚くなるためストレスに気づきにくくなります。その結果、気づかないうちにダメージが蓄積し、顕著なエイジングサインに。
伊藤 紫外線や活性酸素、肌に合わない化粧品など、ストレスにもいろいろとありますが、メンタルも影響しますか?
佐藤 すごく関係しています。睡眠不足が続くと肌に影響が出るのは皆さんも経験的にはおありになるかと思います。ファンケルは、これらのストレスから守ることを第一に考えています。
伊藤 健常肌の人もある日突然ストレスによって肌のバランスを崩してしまう。ストレスが多い現代人は、ストレスと肌の関係を意識したほうがよさそうです。
佐藤 本当にそう思います。敏感肌研究をしなければたどり着かなかったストレスと肌の関係。だからこそ革新的な美容液ができたと思います。


加齢により「量」だけでなく「質」にも変化が!

「組織透明化技術を応用して真皮の立体構造を解析」

「組織透明化技術を応用して真皮の立体構造を解析」
コラーゲン線維と共に、肌の弾力に関わるエラスチン線維(赤の部分)が、加齢でゆがみ、太く短くなることを組織透明化技術で解明。

人生100年時代、美肌寿命を延ばすサポートを【イトーーク 第13回 ファンケル】_6

加齢による肌表面(表皮)の変化

キメの乱れ

20代の肌表面は、三角形のキメが規則的に並んだ状態。しかし50代の肌表面はキメが流れて乱れている。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーが正常な状態の20代の肌は、表皮が厚く、角層も適度な厚さになっているけれど、年齢を重ねると、表皮は薄くなり、はがれにくくなった角層が厚く積み重なっている。


何歳からでも
肌は変えることができる!
伊藤 商品名の“コア”も今の時代にぴったりですね。肌も体も軸がブレない“コア”こそこれからは大切だと思います。
佐藤 ファンケル創業40周年という節目もあり、これまでのファンケルの印象とは違う、ご期待いただけるような製品にしたかったのです。その分、ネーミングには苦労し、「コアエフェクター」と決定するまでが本当に大変でした。
伊藤 その甲斐があって印象的な製品になりましたね。早速私も使わせていただきましたが、使い始めて数日でキメが整い、肌がつるんとしました。
佐藤 実際「キメ改善の効果が早い」というお声を多数いただいています。私自身も使ってみて驚くほどのキメを実感。自分の目でもわかるくらいですから。
伊藤 そんな頼れる「チオレドキシン」ですが、今後は製品をシリーズ化したりするのでしょうか?
佐藤「チオレドキシン」は、希少性が高いうえ、化粧品への配合が難しい成分ということもあり、今後も研究を重ねていく予定です。でも、製品化できたのは「無添加化粧品のファンケル」だからこそと自負しております。
伊藤 ストレスに強い肌は何歳からでも作れるものですか?
佐藤 可能です。現にファンケルに入社した社員が、ストレスフリーの化粧品を使い始めると肌に変化が見られるなど、その結果が研究にも活かされています。お客様でも「もういい歳だから......」とおっしゃる方がいますが、肌は何歳からでも変えることはできます。ファンケル40年の研究が結実した「コアエフェクター」で、未体験のなめらかさを皆様にもぜひご実感いただけたら嬉しいです。

コアエフェクター 18mL ¥7300/ファンケル

コアエフェクター
ストレスによって低下してしまう肌に「チオレドキシン」を届ける核心型美容液。みずみずしく肌になじみ、キメ細かなしなやか肌へ。肌の内側からのハリと弾力を目指す。18mL ¥7300/ファンケル

人生100年時代、美肌寿命を延ばすサポートを【イトーーク 第13回 ファンケル】_10

ストレスフリーな生活に欠かせないのは?
「20歳のころ、ひょんなことから知った沖縄の伝統芸能の1つである“エイサー”。たまたま海外の旅先で出会った沖縄の方に教えていただいたのをきっかけにハマり、今でも時折赴き踊っています。残念ながら現在は新型コロナウイルスの影響でイベントで踊ることはできませんが、エイサー熱は冷めることなく、私の生活の活力の一部に」


MAQUIA 10月号
撮影(物)/山崎友実 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 資料提供/ファンケル

※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。

MAQUIA書影

MAQUIA2024年9月21日発売号

集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア11月号の大特集は「これからも『私が主役』の美容でいく!」。通常版の表紙は鈴木えみさん、小嶋陽菜さん、与田祐希さんです。

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