マキア読者には「まだ早い?」と思われがちなドモホルンリンクル。そんなことはありません。そのこだわり、研究力は美容業界の誰もが認めるところ。その進化をお話しいただきました。

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“常により良いもの”を追求し、
エイジングケアの研究は日々続きます

再春館製薬所
ドモホルンリンクル事業部
研究開発部長
諫本貴之
さん
2002年入社。ドモホルンリンクルの製品開発、リニューアルを担当。「お客様の期待を超える、どこにもない商品づくり」を遂行すべく、老化研究、技術導入等を監修する。

マキア編集長
湯田桂子
2004年にマキアを立ち上げた創刊メンバーのひとり。マキアの合言葉は、“願望実現ビューティ”!

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潤いを与える〜保護する
肌力を底上げする4点

ドモホルンリンクルの基本4点は、「潤い」「活力」「コラーゲン」「護る力」を4段階にわけてじっくり与える手間が、年齢肌にとって省くことができないという考えのもと設計。クリーム後に乳液を使うのもドモホルンリンクルのこだわり。

(右から)ドモホルンリンクル 保湿液 120㎖ ¥5000、同 美活肌エキス 薬用美白(医薬部外品) 30㎖ ¥10000、同 クリーム20 30g ¥13000、同 保護乳液 100㎖ ¥5000/再春館製薬所


その時々のベストを求め、
数年おきに進化

湯田 ドモホルンリンクルといえばコラーゲンを配合した「クリーム20」がブランドの顔。2年前にパワーアップしましたよね。
諫本 「クリーム20」の前身「ドモホルンリンクル5」はブランド誕生の1974年に登場しました。“アンチエイジング”という言葉すらなかった時代に、日本にはなかったコラーゲン配合のクリームを世に送り出したのが始まりです。
湯田 漢方の製薬会社だった再春館製薬所が、どうして化粧品を開発しようと思われたのですか?
諫本 当時、体質研究や機能性食品など様々な女性の悩みに着目していたのですが、やけどの創傷治癒などドイツで医療用として使われていたコラーゲンこそ、医薬品の枠組みを超えて毎日のスキンケアに必要では?と考えたからです。
湯田 コラーゲンに着目されたのは?
諫本 真皮の70%はコラーゲンでできていますから、年齢を重ねた肌悩みに答えが出せるのでは、という期待から開発が始まったと聞いています。
湯田 資料を拝見すると、その後、毎年進化し、1976年の3代目でコラーゲンの配合率20%の「クリーム20」に。これが現在の製品名に受け継がれているんですね。
諫本 「クリーム20」はその後も進化を重ねて、誕生から2016年までの間に17回ものリニューアルをしているんですよ。
湯田 コラーゲンの深化はもちろんですが、コラーゲンと関係が深いヒート・ショック・プロテイン(HSP)に着目したり、肌老化に関与する“加齢加速タンパク”を見出したり、ドモホルンリンクルのサイエンスは目を見張るものばかり。常に最先端のテクノロジーに対応して進化しているんですね。
諫本 我々は“お客様にとって良いものであり続けたい”という強い信念がありますから、サイエンスの進化はもちろんですが、常にお客様の声をとても大切にしています。
湯田 たとえば、どのようなお声が届けられるのですか?
諫本 年齢悩みが出始めたばかりの方には使用感が重いとか、テクスチャーや使い方、さらにパッケージに関することが多いですね。
湯田 それに全部応えるのですか?
諫本 改良ができるところは反映します。パッケージに関しては、キャップを3分の1開くだけで開けられるようにしたり、ボトルは人間工学に基づき、女性の手に自然にフィットする設計にして使うときのストレスを減らしたり。また、感触や使用アイテムに関してはそれぞれ意味がありますので、きちんとお伝えし、ご理解いただけるよう努めています。私たちは女性の一生に寄り添う“生涯化粧品”をモットーに、どのライフステージのお客様にも快適に、効果を実感していただける化粧品を目指しています。


手を当てて肌と対話する
“お手当て”メソッド

湯田 ドモホルンリンクルのスキンケアは8点。「化粧落しジェル」「洗顔石鹼」「泡の集中パック」の準備の3点。「保湿液」「美活肌エキス」「クリーム20」「保護乳液」、基本ケアの4点。そして「光対策 素肌ドレスクリーム」の日中ケア。これらすべてに意味があり、減らすことはできないというのは、“かけた分だけキレイになれる”をモットーにしているマキアにとっては非常に納得できます。
諫本 スキンケアは和食と同じだと思うんです。下準備をして調味料を順番に入れていく。そのどれかが違っても味が変わってしまう。ドモホルンリンクルでは一時的に肌の調子を良くするのではなく、肌悩みの根本からの解決を目指しています。ですから、スキンケアを“お手入れ”とは言わず、自分の肌と向き合う“お手当て”という独自メソッドをお伝えしています。痛い箇所を手でさすると楽になったりしますよね。同様に私たちは本気で美しくなろうとする“手の力”を信じているんです。“お手当て”することで、肌に向き合い、さらにいい効果を引き出せると信じています。
湯田 私たちを取り巻く環境は過酷さを増し、人生100歳時代と言われ、先はまだまだ長い。だからこそ、化粧品を味方に環境に対応し、キレイでいられる時間を長くしたいですね。
諫本 常に8点の働きを高め、深めて進化し続けること。これこそがドモホルンリンクルであり、女性の“生涯化粧品”であり続けることが私たちの望みなのです。

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“お手当て”の考え方は
まさしく美容の本質

漢方とサイエンス。この2つが融合し、44年の歴史を持つドモホルンリンクルの印象は「誠実さ」。製品の度々の深化もさることながら、一度メソッド通りに“お手当て”してみると、肌の活力が上がり、しっとりハリが出るのは、私を含め、使った誰もが認めるところ。大人であれば年齢肌はもう始まっています。心から信頼できる化粧品に出合い、一日一日真剣に肌を慈しむことで肌は変わる。肌とじっくり向き合う大切さを思い出させてくれた取材でした。


再春館製薬所「ドモホルンリンクル」のサイトを見る>>


MAQUIA5月号
撮影/土佐麻理子 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/湯田桂子(MAQUIA)

MAQUIA書影

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