ほうれい線の原因は? ほうれい線の消し方は? 長引くマスク生活による口周りの筋肉の衰えや、加齢によるシワやたるみなど、ほうれい線ができる原因はさまざま。スキンケアからマッサージまで、ほうれい線を予防したり、できてしまったほうれい線を目立たなくさせるケア方法をまとめてご紹介します。
- ほうれい線の原因は?
- 友利先生がお答え! ほうれい線の対策・ケアにまつわるQ&A
- ほうれい線の対策・予防に取り入れたい生活習慣
- ほうれい線のタイプ別・おすすめのスキンケア
- ほうれい線の対策・ケアにおすすめの顔の筋トレ
- ほうれい線の対策・ケアにおすすめのマッサージ
- ほうれい線の対策・ケアの最新記事一覧
ほうれい線の原因は?
「マスク生活が続き、ほうれい線に悩む人が増加中。多くの人を観察すると、ほうれい線には、肌に線状の折り目がついている「シワ型」と、頬の肉が押し下がって段差ができている「たるみ型」があるようです。「シワ型」の原因は、肌の水分&ハリ不足。単純な保湿ケアでは改善が難しいので、初期エイジングを見据えた対策を。「たるみ型」は、むくみ、表情筋、真皮の3方向からケアしていきましょう。正しいポイントを押さえれば、ほうれい線は改善可能。それぞれのタイプ別のスキンケアと簡単マッサージなどのデイリーケアで、ほうれい線の解消を目指して。」
シワ型ほうれい線の特徴
・自撮りのときは、正面からだとほうれい線が気になるので横振りマスト
・綺麗にメイクをしても、ほうれい線の溝にファンデーションがたまりやすくお直し必須
たるみ型ほうれい線の特徴
・口角横までほうれい線がある
・エレベーターなど真上からの光がある場所は特にほうれい線が目立つ
友利先生がお答え! ほうれい線の対策・ケアにまつわるQ&A
Q ほうれい線は全消しできる?
A 全消しは、顔の構造的に無理だけど、長さと深さにアプローチすることは可能。
「解剖学的に見るとほうれい線は、鼻翼(小鼻)から口角につながる“溝”で、これがない人は誰一人いません(イラスト赤線)。ほうれい線が目立つ人とそうでない人がいるのは、肌にハリがあるかどうかの違い。ハリがないと溝が深くなったり、長くなって目立つように(イラスト青線)。内側からハリを高めるコスメを取り入れてみて」
Q 美顔器でケアするとほうれい線は薄くなる?
A 一時的には薄くなるけれど、持続は難しい。
「ローラーや電気によって筋肉に刺激を与えるケアは、筋収縮をさせるため一時的には効果を発揮します。しかし、狙ったところに当てるのが難しかったり、強く刺激を与えすぎたりも。また、筋反射なので効果は数時間から半日で持続はしません。それよりは食いしばりなど、クセを意識してみて」
Q 口角を上げるのはほうれい線予防に効果がある?
A それよりも、口を動かすほうが大事。
「口周りの筋肉は複雑で、口角を上げる筋肉より下げる筋肉のほうが多いんです。そのため、上げる筋肉を意識しないと引き下げる力学が働き続けてしまいます。とはいえ、笑顔をずっと作るのも筋肉を過度に使うため逆効果。それよりは歌を歌う、話すなど、口を大きく動かしたほうが効果的です」
Q 美容医療でほうれい線を目立たなくできる?
A できます。
「望むゴールによって、ほうれい線を目立たなくする治療法は変わります。美容医療の範囲であれば、ハイフで肌を引き上げたり、ヒアルロン酸を注入したり。中レベルであれば糸を入れるスレッドリフトなども。本格的な治療になると、皮膚を切る美容外科になります。どれにしても医師と相談を」
Q ほうれい線はマッサージでどうにかできる?
A スキンケアの際、軽く引っ張り上げながらなじませるのがオススメ。
「正しいやり方でできればいいのですが、無理な力がかかってしまうのは逆にシワやたるみの原因に。ただし、皮膚を引っ張ることでハリ感が生まれるというデータもあるので、わざわざマッサージまではしなくとも、スキンケア時に、軽く引き上げるように化粧品を塗布するのがいいかと思います」
Q 頭皮ケアはほうれい線のためにしたほうが良い?
A 直接の関係は薄いけれど、巡りを上げる効果はあり。
「『顔と頭皮は1枚皮でつながっている』とよく言われますが、頭皮ケアで期待できる美容効果はマッサージによるたるみの“予防”であって、リフトアップまでは難しいのが正直なところ。頭皮のコリをほぐすことで血流が促進され、巡りがよくなるので、やらないよりはやったほうがいいでしょう」
ほうれい線の対策・予防に取り入れたい生活習慣
猫背や前かがみにならない姿勢で座る
筋肉、骨格、リンパに働きかける独自メソッドを確立。著書『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)もほうれい線に◎。
猫背や前かがみの姿勢は、あごが前に出て口元がたるむ! 体の背面から顔が引き上がる、正しい座り方を覚えよう。
猫背にならない座り方。お尻の後ろ側1/3に、厚さ5cm程度の本などを入れて段差を作る。骨盤が後傾せず、姿勢が安定。
疲れにくく、足を組む癖がある人にも◎。片側ずつお尻を浮かせて太ももを外側にねじりながら、お尻を座面に着地。股関節が内側に締まり、骨盤も正しい位置に。
寝るときにタオルを使って高さや角度を微調整する
日によって凝りの程度や部分は違うので、適する枕も変わる。タオルで代用すれば、高さや角度の微調整が可能に。
タオルの端を丸めて首の下のすき間を埋め、目尻が床と垂直になるように、後頭部の下にももう1枚のタオルを重ねる。
良質なタンパク質を食事でとる
ふっくら弾力のある肌や筋肉を作るのは、良質なタンパク質。植物性と動物性をバランスよく摂り、プロテインもホエイやソイなど違った種類のものを組み合わせて。
ほうれい線のタイプ別・おすすめのスキンケア
【シワ型ほうれい線】潤す・防ぐ・巡らせる
1. 潤す・・・肌に”元気の源”を与える
水分不足でしぼんだ肌は、ほうれい線がクセ付きやすい。潤いと同時にハリも与える、高機能な保湿ケアを取り入れて。
「ベタつくクリームが苦手な人でも使いやすい」。SHISEIDO エッセンシャルイネルジャ ハイドレーティング クリーム 50g ¥7150
2. 防ぐ・・・折れジワを刻まない
角層の折れジワが深く定着するのを阻止するために、最新のシワ専用美容液を投入。シワが浅いうちほど、改善がスムーズ。
「通好みの濃密さ。夜のケアにじっくり、ほうれい線に塗り込んで」。サインズエフェクター(医薬部外品)18g ¥7480/ファンケル
3. 巡らせる・・・栄養をしっかり、すみずみまで
肌細胞1つ1つに潤いや栄養を送り届け、シワに屈しない肌を育むために。ミクロなレベルから巡りを促すアプローチを。
海洋生物から得られる天然由来のマイクロニードル配合。「ほうれい線にピンポイント付けを」。メディリフト ニードルリフトセラム 18g ¥8800/ヤーマン
【たるみ型ほうれい線】流す・ほぐす・立て直す
1. 流す・・・重さは、溜めない!
余分な水分やむくみが溜まると、その重さでどんどん肌が下垂。排出を促して肌の負荷を軽くして、リフトアップの準備を。
「老廃物の排出が滞った肌は、栄養の運搬力も低下。その両方を改善できるのが素晴らしい」。セラム 0 50mL ¥11000/イプサ
2. 立て直す・・・注目すべきは真皮
真皮の組織が衰えると、肌は弾力を損なってたるんでしまう。肌の奥から立て直すことで深く刻まれたほうれい線も改善。
「高い機能性×良心的な価格。とろけるような感触も心地よい」。デュオ ザ クリームb 30g¥7920/プレミアアンチエイジング
3. ほぐす・・・しなやかさよ、戻れ
ほうれい線には、顔の表情筋をほぐす&頭皮をゆるめて引き上げるケアも大切。美顔器やツールを活用すると楽しく効率的!
「特に側頭部をほぐすと、頬のたるみが引き上がり、ほうれい線ケアに」。ボディ メディテーションローラー ¥22000/EKATO.
ほうれい線の対策・ケアにおすすめの顔の筋トレ
頬と口角も上がる!「ほうれい線解消トレーニング」
パーソナルフェイストレーナー、身体調律家として活躍。独自のメソッドには、アスリートから女優まで多くのファンが。
「神経を刺激しながら頬をストレッチすることで、筋肉にしなやかさを取り戻し、頬の位置がアップ。真顔に戻るとほうれい線が消え、口角が上がります」
神経を刺激しながらチュー顔(右)
頬骨をたどっていくと凹みのようなツボが。ここを2本の指で押さえ「う」の唇に。
チュー顔のまま唇を横へ(左)
「う」の唇を指と反対の真横に動かし、頬全体にテンションを。反対側も同様に。
ほうれい線を改善する「口輪筋・咬筋のほぐし方」
柔道整復師。鍼灸師。独自の美容ボディバランス整体に基づく小顔術が人気。女優やモデルからも絶大な支持を得る。
マスク生活で衰えた口周りの口輪筋や頬骨の下の頬筋、食いしばりで硬くなった咬筋をほぐす方法。ほうれい線やマリオネットラインも改善。
1 手を握り、中指の第2関節を口角の少し斜め下に当て、エラの前まで強めに押し流す。これを5回。
2 中指の第2関節を口角の横に当て、耳の穴の手前まで強めに押し流す。これを5回。
3 中指の第2関節を小鼻の横に当て、頬骨の下の縁に沿って耳の上部の手前まで強めに押し流す。これを5回。1〜3を左右とも行う。
ほうれい線に効く「4(よ)くばりトレ」
歯科医師 口もと美容スペシャリスト
石井さとこ先生
歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。近著『マスクしたまま30秒‼マスク老け撃退顔トレ』(集英社)が絶賛発売中。
「ほうれい線や、ドライアイや目の下のクマなどの目疲れにまで効く顔トレがこちら。口の中で上下左右を舌で押さえながら、視線も上下左右に連動するようにステイするだけ。マスク中やながらケアにも最適です」
上:視線は上にステイ、舌は上前歯の上に
左:視線は左にステイ、舌は左頬に
下:視線は下にステイ、舌は下前歯の上に
右:視線は右にステイ、舌は右頬に
ほうれい線の対策・ケアにおすすめのマッサージ
筋肉、骨格、リンパに働きかける独自メソッドを確立。著書『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)もほうれい線に◎。
ほうれい線にのしかかるお肉をリフト 「耳ほぐし」
マスク疲れが溜まっている耳。耳をほぐすと側頭筋の緊張もゆるみ、ほうれい線に重くのしかかるお肉もリフト!
親指の付け根を耳の下にぴたりと押し当てたまま、大きく円を描くように手を動かす。10回繰り返し。
口角の筋肉を上下に動かす「えおえおマッサージ」
口角を横ではなく、上に持ち上げる筋肉がターゲット。凝りをほぐして動きやすくしたあと、上下に伸縮運動を。
1 人差し指の側面を小鼻の横に押し当て、左右に5回スライド。上や横に指を移動させながら繰り返す。
2 小鼻の横の筋肉を指でとらえ、この部分が動くよう意識して「え」の口に。上の前歯が見えれば◎。
3 鼻の下を伸ばして口をつぼめて「お」の口に。筋肉の伸縮を意識しながら、2~3を10回繰り返す。
咬筋をほぐす「あぐあぐマッサージ」
咬筋=口の開閉時や食いしばるときに使われる筋肉。凝り固まると顔が下に引っ張られ、ほうれい線も長く。
親指を口内に、人差し指と中指は頬にあて、頬の咬筋を挟み込む。そのまま「あぐあぐ」と口を開閉。左右10回ずつ。
頭皮をほぐしてリフトアップ「スカルプマッサージ」
ほうれい線を作らないケアってある?
「結局、頭皮から持ち上げるのがいちばん早い! げんこつの第二関節で、側頭部を前から後ろにグリグリ。ブラッシングやスカルプブラシを使うのもおすすめです」
ほどよい固さで心地よく刺激するシリコン製ブラシ。uka スカルプブラシ ケンザン バリカタ ¥2200/uka Tokyo head office
ほうれい線の対策・ケアの最新記事一覧
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編集部
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