「戸田恵梨香を形づくるもの」とは？ スペシャルカバーインタビュー

「MAQUIA」12月号から、表紙を飾った戸田恵梨香さんのインタビューをお届け。世界的ブランドのミューズになって1年半、凛とした美しさはより鮮やかに。そんな彼女を形づくるものとは？

海と空、水の音。自然の
柔らかさに救われる

自分を構成するものを考えると、家族や友人など、色々あるけれど……「自然」も大きい要素かな。空を見るのが昔から好きなんです、昼の青い空も、夜の星空も。なんていうか、心が溶けていく感じがして。波の音も好き。神戸出身で、小さい頃から海も山もとても身近にあったので、自転車で海に行ったり、週末に家族で山に登ったりもしていました。自分の力を抜いてくれるものだから、なくてはならないなって思います。
そういえば映画でも、アメリカの超大作映画より、フランス映画のような、音楽が心地よかったり、スーッと入ってくるものが好み。「柔らかいもの」が好きなんでしょうね。

失うことを知って芽生えた、
人を大切にする気持ち

自分の性格など、内側からの構成要素を考えてみても、もちろん外からの影響が、心のありようや精神性に繋がっていて。経験したことで言えば、阪神淡路大震災は大きかったと思います。その時に、「失う」っていう感覚を、初めて身をもって知った。モノだったり人だったり、いずれはなくなってしまうという恐怖から、大事にしたいって気持ちへ。それが人に会うことが好きっていう、自分の性格にも繋がってきたのかな。ボランティアのお兄さんやお姉さんが積極的にコミュニケーションを取ってくれたのが嬉しかった記憶があるから、「人が好き」っていうのは、きっとその当時から出来てきた気がする。今の自分を形づくるのに大きな要素だったなと感じています。

Erika Toda
1988年8月17日生まれ。『SPEC』や『デスノート』『コード・ブルー』など代表作も多数。現在放送中のNHK連続テレビ小説『スカーレット』で陶芸家をこころざす主人公・川原喜美子を演じる。11月1日には出演映画『最初の晩餐』も全国公開に。

MAQUIA12月号

撮影／菊地泰久〈vale.〉　ヘア／TAKESHI〈SEPT〉　メイク／松井里加〈A.K.A.〉　スタイリスト／影山蓉子〈eightpeace〉　取材・文／木下理恵（MAQUIA）

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