「MAQUIA」12月号では、睡眠に関する素朴な疑問にプロが回答。睡眠の質を上げて翌朝スッキリ&キレイを育む!
秋の夜長、正しい眠りでキレイを育む
「睡眠負債」をためない眠り方
毎日の睡眠で、キレイを阻む負債をため込んでいるとしたら……。負債をためない眠り方をマスターして、今夜から返済をスタート!
今夜からさっそく実践!
得する睡眠10問10答
知っておくと睡眠の質アップに効果的な基礎知識と、すぐに実践できる対処法をご紹介。
\教えてくれたのは/
ファンケル 総合研究所
高橋里実さん
入社以来、機能性食品研究所のサプリメント開発グループで研究を重ねる。ストレスや不眠に関する造詣が深い。
富士フイルム
関 忍さん
医薬品・ヘルスケア研究所でサプリや食品素材の機能性を研究。睡眠などの脳機能、美容と健康のインナーケアに精通。
ナイトケアアドバイザー
小林麻利子さん
眠りの悩みやプチ不調を抱える女性をキレイに導く指導をマンツーマンで行う。主宰するサロンは現在7カ月待ち。
スタンフォード大学教授
西野精治先生
同大の睡眠生体リズム研究所所長も務める。アスリートに支持される寝具「エアウィーヴ」開発研究にも携わる。
Q 寝だめはよくないって本当ですか?
A 寝だめ欲求は脳からのSOSサイン
「週末の寝だめごときで睡眠負債は返済できません。『寝だめするぞ』と思うのは、脳からのSOSサイン。いつもより1〜2時間多めに眠る程度にしないと、体内時計も乱れてしまいます」(西野先生)
Q 昼寝はあり? なし?
A あり。ただし20分程度
「15時までに20分程度が理想的。横になると体が眠る体制に入ってしまうので、椅子などに座った状態がベストです」(高橋さん)。「1時間以上の昼寝は認知症のリスクを高めるので注意」(西野先生)
Q 寝起きのぼんやり頭をすっきりさせるには?
A 裸足で歩き、冷たい水で手洗いを
「起き抜けに裸足で歩いて皮膚感覚を刺激したり、冷たい水で手を洗って深部と皮膚の温度差を広げると脳が目覚めやすくなります」(西野先生)。「目覚めたら朝日を浴びることで体内時計が整います」(関さん)
Q ショートスリーパーとロングスリーパー
違いはどこに?
A 生まれもった体質です
「短時間睡眠でも健康なショートスリーパーに関する研究で、生体リズムに関係する時計遺伝子に変異があることがわかりました。遺伝の影響が強いので、真似しても睡眠負債を増やすだけです」(西野先生)
Q ぐっすり眠れる室温&湿度は?
A 冬なら16~19℃、湿度50~60%が理想
「冬なら16〜19℃、夏なら26℃が理想的です。さらに、室内が暑過ぎたり、高湿度だと深部体温が下がりにくいので、1年を通じて湿度は50〜60%をキープするように心がけましょう」(小林さん)