彗星の如く現れた、日本最高齢、90歳の現役フィットネスインストラクター『タキミカ』こと、瀧島未香さん。「年齢はただの数字です」と言ってのける超絶ポジティブ思考のタキミカさん。老若男女問わず「見ているだけで元気になれる！」タキミカさんのポジティブマインドはどこからくるのか、徹底取材！ 全3回の第1回目は、『タキミカさんがトレーニングを始めたきっかけ』についてお話を伺いました。
1931年生まれ。90歳。通称『タキミカ』。日本最高齢フィットネスインストラクター。オリジナル『タキミカ体操®︎』を通じて、100歳まで力強く歳を重ねる『パワーエイジング』 という生き方を提唱。初の著書『タキミカ体操日本最高齢インストラクターの「心まで若返る」生き方レッスン』（サンマーク出版）から発売。
体を動かせば動かすほどに
若返っていくことを実感
―90歳の日本最高齢フィットネスインストラクターのタキミカさん。昔から運動はされていたのですか？
「いえ。65歳までは運動とは縁遠い生活をしていました。主人と2人の娘と一緒に暮らす、どこにでもいる普通の専業主婦で、その頃は毎日のように家事に追われていたので、42㎏を何十年もキープしていました。娘たちが嫁いでからは、家事の量も減り、ゴロゴロする時間が増えてしまい、いつの間にか＋15㎏の57㎏。Sサイズの服が入らなくなり、顔もパンパンに。たまに会う娘たちから『ママ太ったね』と言われたことがショックで……。それがきっかけで、ジムへ通うようになりました」（タキミカさん、以下同）
―ジムに通うようになって、どのように変わっていきましたか？
「『元の体型に戻りたい！』という一心で、毎日ジム通い。施設内にはいろいろなマシーンや、ヒップホップダンスやフラダンスなどさまざまなプログラムがあり、朝の9時半から夕ご飯の支度が間に合う17時まで夢中でした。こんなにも体を動かすこと、痩せることが楽しいと気づいたのは、なんと65歳。体重もみるみる減っていき、『その頃から年齢なんて関係ない！ 努力をすれば必ず叶うんだ！』と思うようになりました」
トレーニングは呼吸と一緒。
なくてはならない存在
―毎日、どのようなトレーニングをしていますか？
「朝、起きるのは3時半。4時から約2時間、ジョギングやウォーキング、後ろ歩きなどで体を温めます。自宅のトレーニングルームで、20kgのウェイトを持ってスクワットを30回、チューブの中でももっとも負荷がきついものを二つ折りにして肩甲骨のトレーニングを10回、そのチューブを1本に伸ばして腕のトレーニングを時間の許す限り、が毎日の日課。6時過ぎに終えて、朝ご飯の支度や掃除、洗濯をします。年齢は90歳ですが、筋肉量は20代に匹敵すると言われています。コツコツと積み上げてきた結果ですが、“昨日よりも今日、今日よりも明日”というように日に日にコンディションがよくなっていくのを実感しています」
ピンクのウエアを着ると
やる気スイッチがON！
―タキミカさんといえば、ピンクのウエア。着るようになったきっかけは？
「元々は上下とも黒のウエアを着て、トレーニングをしていました。フィットネスインストラクターとして活動するタイミングで、私のパーソナルトレーナーで、ビジネスパートナーでもある中沢智治先生にプレゼントしていただき、ピンクのウエアを着るようになりました。正直、最初は『ピンクなんて派手なものは着られない！』と思っていましたが、実際に着てみると表情が明るく見えますし、ポジティブな気持ちがよりポジティブになり、周囲からの評判もいいので、“ピンクといえばタキミカ”と、トレードマークになりました」
「年だから……」は言い訳！
目を背けないで前を見て
65歳でトレーニングをはじめて、87歳でフィットネスインストラクターとしてデビュー。90歳の今も毎日が刺激的。日々、肉体のパフォーマンスも上がっていき、ワクワクが止まりません。
撮影／資人導〈vale.〉 モデル／瀧島未香 ヘア＆メイク／岡田いずみ〈KiKi inc.〉 スタイリスト／平澤雅佐恵 取材・文／佐藤 梓 構成／中村千夏（MAQUIA ONLINE）
Tシャツ ￥9350、ネイビープリントトップス ￥10450／ともにジュリエ ヨガ アンド リラックス シューズ／本人私物 レギンス／スタイリスト私物
※本記事掲載商品の価格は、税込みで表示しております。
