「MAQUIA」6月号では、食べ痩せに効果的な糖質オフの改めて理解しておきたい基礎知識から素朴な疑問までダイエットの専門家が教えます。
教えてくれたのは・・・
管理栄養士
麻生れいみさん
約6000人を指導してきたケトン体質ダイエットコーチ。著書に『20kgやせた!作りおきおかず』など。
AGE牧田クリニック院長
牧田善二先生
糖尿病専門医。糖尿病合併症の原因として注目されるAGEの研究を行う。糖質オフを提唱し、著書も多数。
Q1 糖質ゼロの人工甘味料ならOK?
A “甘いものは、甘くない”と心得て
「摂りすぎると腸内環境が悪化したり、インスリンの追加分泌を起こす場合もあるので控えるのが◎。摂ることで、さらに糖分を欲する要因になるかもしれないという研究報告も」(麻生さん)
Q2 糖質って?
A 砂糖やスイーツ、炭水化物など
「炭水化物や根菜、砂糖やお菓子などに含まれる糖質を摂ると血糖値が急激に上がり、肥満ホルモン『インスリン』の分泌が増加して太る原因に」(麻生さん)
Q3 糖質を抜くにはどれくらいかかる?
A 断糖するなら1週間が目安
「個人差はありますが、基本的には1週間程度で体内の糖質が抜けて『ケトン体回路』への切り替えが可能。心配な人は2週間を目安にしましょう」(麻生さん)
Q4 断糖できるか不安です
A 金曜から始めるとスムーズに
「スタートを金曜日にして、週末は自炊で甘い誘惑から距離をおいて。たんぱく質をたっぷり摂って、野菜やきのこ、海藻類で腸内環境を整えましょう」(麻生さん)
Q5 糖質量の計算方法は?
A 「炭水化物」-「食物繊維」
「糖質量は、炭水化物から食物繊維を引いた残りなので成分表示で計算を。 低糖質 のスイーツやカップ麺なども糖質ゼロではないので注意して」(麻生さん)
Q6 和菓子とケーキ、食べるならどっち?
A 痩せたいならケーキを
「まんじゅうや団子などの和菓子はほぼ糖質。でもケーキは脂肪や、卵などのたんぱく質も含まれ、血糖値が和菓子より上がりにくいので、ケーキを!」(牧田先生)
Q7 食べる順番は?
A ベジファースト!
「糖質の吸収を穏やかにする野菜→きのこ類→たんぱく質の順で摂り、最後に糖質を摂れば血糖値も上がりにくく、摂る量も減るので一石二鳥です」(麻生さん)
Q8 ゆる糖質オフでも効果あり?
A 効果はあります
「最初の1〜2週間は極力糖質を抜くほうが早く痩せますが、糖質を朝は適度に、昼食は多めに摂り、夜は極力控えるという ゆる糖質オフ でもOK」(牧田先生)
Q9 糖質を減らすと頭が働かないって聞くけど
A 迷信です
「疲れた時は甘いものや米を食べないと頭が働かないというのは根拠のない迷信。ケトン体回路のエネルギーは、脳も含め全身で働きます」(麻生さん)
MAQUIA6月号
撮影/長谷川 潤 sono〈bean〉 藤澤由加(物) スタイリスト/河野亜紀 イラスト/河南好美 齋藤よしこ 構成・文/国分美由紀 和田美穂 企画/髙橋美智子(MAQUIA)
【MAQUIA6月号☆好評発売中】