同じ悩みを抱える人たちのために、更年期の実体験を発信し続けている有森さん。その経験を、医師とともに振り返ります。

更年期、どう過ごしてきた? どうすべきだった?
俳優・有森也実さんの場合
有森さんの更年期対策をドクターが解説します!

皮膚科・美容皮膚科にとどまらず、ホリスティックな視点での治療や栄養療法など、多面的なエイジングケアに知見を持つドクター。
体の不調の原因は2つの女性ホルモン
「更年期の体の不調には、2つの女性ホルモンが関与しています。よく知られている『エストロゲン』が減少するほかに、実は黄体ホルモンの『プロゲステロン』も減っていきます。この2つのホルモンの減少バランスが悪くなることで、さまざまな体の不調につながりやすくなるんです。
またエストロゲンの役割は、抗炎症、肌の水分保持、骨を丈夫にするなどさまざま。エストロゲンが減ることで、乾燥しやすくなる、体内の微弱炎症が抑えにくくなるなどの変化が出やすくなりますが、どんな症状が出るかは人それぞれ。ホットフラッシュや関節痛といった更年期特有の症状以外の不調を訴える女性も多くいらっしゃいます」(山﨑先生・以下同)
Q 首やリンパのむくみ、顔面神経痛も更年期の症状ですか?
A 個人差はありますが更年期の影響も考えられる症状です
「“むくみと顔面神経痛”自体は、更年期特有の症状とは言い切れません。しかし前述のようにエストロゲンが減少することで“抗炎症”の機能が弱まります。有森さんの場合は、それが顔面神経痛につながった可能性が。また女性ホルモンの減少で血流など循環が悪くなることも。それがむくみの原因かもしれません」
Q 運動や体を動かすことは効果的? 気をつけるべきことは?
A 1日30分くらいの自分に合った強度の運動がベスト
「更年期以降は筋肉や骨を作る機能も低下していきます。筋肉量や骨を維持するためにも、物理的な負荷をかけることはとても大切。おすすめは1日30分くらいの軽い有酸素運動。ウォーキングやピラティスなども◎。また筋肉の材料のタンパク質やアミノ酸の摂取も推奨。ビタミンDも骨の代謝をサポートします」
Q 摂った方がいい栄養素ってありますか?
A 体調の変化をサポートしてくれるビタミンやミネラルを
「更年期以降、積極的に摂りたいのは下で紹介したアミノ酸のほかにはイソフラボン。運動をしている人はクレアチン、疲労感が取れない人はマカもおすすめです。マグネシウムは睡眠の質を上げたり、骨を作るサポートにも。また更年期をソフトランディングするためにも食生活はとても大切。肝臓に負担をかけすぎると、更年期症状に影響を与えます」

「消化機能も落ちてくる更年期世代へのおすすめは吸収の効率がよいアミノ酸。サプリのほか出汁も◎」。A ヤクルトのサプリメント アミノパーフェクト 粒タイプ 480粒 ¥3240/ヤクルトヘルスフーズ B 本枯鰹節 飲むおだし かつお 6g×5袋 ¥680/にんべん C 不足しがちなビタミンDを2000IU配合。Lypo-C Vitamin C+D 30包入 ¥8964/スピック
Q 病院に頼らずサプリなどで解決するのもありですか?
A ナシではありませんが検診などで、相談できる病院は見つけてほしい
「サプリなどで効果を感じているなら病院にかからなくてもよいかと思いますが、2〜3アイテム試しても改善の実感がない場合は、ぜひ専門のクリニックを受診してみてください。また、更年期世代は体がダイナミックに変化していく時期なので、症状があまり出ていなくても、ぜひ婦人科検診は受けてくださいね」

D 活力あふれる日々に。ディアナチュラスタイル ストロングマカ×亜鉛 20日分 ¥1836/アサヒグループ食品 E 深いリラックスタイムをサポートする、3種のハーブやマグネシウム配合のサプリメント。Me Today レストフルデイズ 60粒 ¥5292/コスメキッチン
MAQUIA 6月号
撮影/nara〈vale.〉 ヘア&メイク/福沢京子 取材・文/松井美千代 構成/山下弓子(MAQUIA)
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公開日:































































































