ふと気づくと、たまっているのがおへそのゴマ。でも、“おへそのゴマを取るとお腹が痛くなる”という噂もあるし、「取っていいの? よくないの?」と、迷ってしまうという人も多いのでは? 知っているようで実は知らない、おへそのゴマの正しいケア法について、シロノクリニック恵比寿院の大野由実先生に教えていただきました。
- おへそのゴマにまつわる素朴な疑問Q&A
- Q おへそのゴマの正体は?
- Q おへそのゴマは取るべき?
- Q おへそのゴマを取るときの注意点とは?
- おへそのゴマの正しいお手入れ法
- おへそのゴマ取りにおすすめ! おへそを清潔に保つワザありアイテム5選
おへそのゴマにまつわる素朴な疑問Q&A
日本形成外科学会専門医。国際レーザー学会専門医。日本レーザー学会専門医。豊富な知識と経験に基づく、的確かつ丁寧なカウンセリングが人気。最新技術の更新に積極的で、注入やたるみ治療など、豊富な経験が物を言う治療法を熟知。
まずは、おへそのゴマについての素朴な疑問について、大野先生にお答えいただきました。
Q おへそのゴマの正体は?
A 剥がれ落ちた皮膚や、皮脂、ホコリ、石けんカスなどです
「おへそのゴマは、ターンオーバーによって剥がれた皮膚(垢)や、皮脂、ホコリ、お風呂に入ったときの石けんの残りカスなどがたまったもの。おへそはくぼんでいるのでこういったものがたまりやすく、空気に触れることで酸化して、黒ずんでゴマみたいに見えるのです」(大野先生、以下同)
Q おへそのゴマは取るべき?
A 汚れなので取るべき
「おへそのゴマは不要な汚れで、ニオイなどの原因にもなりますし、あってもいいことはないので取るべきです。取らないでたまってしまうと、石のように硬くなって自分で取れなくなってしまったり、雑菌が繁殖して炎症を起こすこともあるので要注意。おへそは内臓に直結している部分なので、炎症を起こすと腹膜炎などの原因になることもありますし、神経が集中している部分でもあるので、ゴマがたまると痛みが出ることもあります。なので定期的に取り除くのがおすすめです」
Q おへそのゴマを取るときの注意点とは?
A 強い力で無理に取るのはNG
「おへそのゴマを強い力で無理に取ったり、爪を立てて取ったりすると、それが原因で炎症を起こしたり、痛みが出る場合もあるのでNG。“おへそのゴマを取るとお腹が痛くなる”と昔から言われますが、無理に取ると炎症や痛みを招くから、そのように言われるようになったのだと思われます。ですから、正しい方法で取り除くことが大切。お手入れの頻度としては、週に2回程度、入浴時にガーゼやタオルなどで落として、2〜3週間に1回程は、綿棒にオリーブオイルなどを付けて取り除くのがおすすめです。ただし、硬くなってガチガチになってしまったら、自分で取らず、皮膚科に行きましょう」
おへそのゴマの正しいお手入れ法
STEP 1:週に2回程度、ガーゼやタオルで汚れをやさしくオフ
「お風呂に入ったときに、まず湯船につかっておへそのゴマをふやかします。次に、ガーゼやタオルなどをおへそに当てて、その上から指を当て、おへそのくぼみに入れて、中の汚れをやさしく取り除きます。石けんを使うとカスが残るので、使わずに行いましょう」
STEP 2:2〜3週間に1回は、綿棒でお手入れを
「まず、オリーブオイルやベビーオイルをおへそに塗って、その上からラップを当て、密閉します。5〜10分程するとおへそのゴマがやわらかくなるので、綿棒をおへそに入れ、やさしくクルクルと汚れを取り除きましょう。ラップをするのが面倒な場合は、綿棒に直接オイルを染み込ませ、汚れを取り除いてもOK。終わったら、ボディクリームなどで必ず保湿をしましょう。また、オイルがベタベタして苦手という人は、ワセリンやボディクリームなどを塗っておいて、ラップで密閉して一晩おいてから、綿棒で同じように取り除く方法でもよいと思います」
おへそのゴマ取りにおすすめ! おへそを清潔に保つワザありアイテム5選
最近、おへそのゴマをケアできる市販のアイテムも登場。そのほか、おへそのゴマのケアや保湿にもおすすめの、肌にやさしいアイテムもピックアップ!
へそゴマカラメトール
へそゴマカラメトール
ゴマ取りジェル10ml、ゴマ取りスティック10本¥1980/素数
おへそのゴマの掃除が手軽にできるキット
アーモンドオイルや、オリーブ果実オイル、エゴマオイルを配合したおへそにやさしく、ペタペタとゴマを取るジェルと、おへそサイズの大きめのやわらかなゴマ取りスティックのセット。おへその掃除が手軽にできる。
プロイデア へそごまバブルクリーナー
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20g ¥2178/ドリーム
微細な泡でおへその掃除ができるクリーナー
皮膚科医が監修した、ココナッツオイルやアーモンド油など植物由来成分配合の、やさしくおへその掃除ができるクリーナー。おへそにシュッと吹きかけると、微細な炭酸泡がブクブクとはじけて、美容オイルに変化。あとは浮いた汚れをサッと拭き取るだけ。ベルガモットの香り。
DHC オリーブ バージンオイル
DHC オリーブ バージンオイル
30ml ¥3982/DHC
うるおいを密閉し、乾燥から肌を守る
スペイン産有機栽培のオリーブ果実から生まれた天然100%の美容オイル。皮脂に似通った成分組成のため、1滴で肌の上に薄いバリアを形成し、皮脂膜の働きを補強。うるおいを密閉し、持続させながら乾燥から肌を守る。おへその保湿にも。
おへそのお手入れの後は保湿ケアを忘れずに!
カルテHD モイスチュア フェイス&ボディローション(医薬部外品)
カルテHD モイスチュア フェイス&ボディローション(医薬部外品)
220ml ¥1430(編集部調べ)/コーセー マルホ ファーマ
高保湿で、長時間うるおいが持続
優れた保水力を持ち、肌あれしやすい乾燥肌を立て直すヘパリン類似物質HDのほか、肌あれ防止有効成分のグリチルリチン酸ジカリウムや、セラミドの産生を促すアセチルヒドロキシプロリン、肌表面でうるおいを留めるスクワランなど、保湿成分を贅沢に配合。顔にも、おへそなどのボディにも使える。
ニュートロジーナ®︎ インテリアスリペアCICA ボディローション(医薬部外品)
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250g ¥2752(編集部調べ)/ジョンソン・エンド・ジョンソン
肌のバリア機能をサポートし、乾燥や外部刺激から肌を守る
ツボクサエキス、パンテノール、アラントインを組み合わせたCICAコンプレックスの働きで、肌トラブルを防ぎ、肌のバリア機能の働きを補って、健やかな肌に保つ。うるおいを浸透+持続させる医療グレードのグリセリンも配合。香料・着色料無配合。おへそのケア後の保湿にも◎。
イラスト/清水利江子 取材・文/和田美穂 構成/中村千夏(MAQUIA ONLINE)
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