食事制限しているのに痩せない。その理由は、食べグセにアリ!?
1日の食事スケジュールを守って、痩せやすい生活リズムに体を導く“体内時計ダイエット”のメソッドを、日本大学薬学部 教授の榛葉繁紀先生に教えていただきました。
日本大学薬学部 教授
榛葉繁紀先生
薬学博士。脂肪細胞や体内時計に着目し、脂肪蓄積のメカニズム解明を研究。『体内時計ダイエット』を監修。
体内時計を正常化すれば痩せスイッチがオン!
榛葉先生「人の体は本来のリズムに戻せば太りません。夜遅くまで起きている現代生活ではリズムが乱れ、時差ボケの状態。これを規則正しい生活に変え、体内時計を正常化すれば、痩せるしくみが機能します。それに必要なのが『朝日』と『朝食』です。早起きと朝食で体を目覚めさせてください。また、体内時計を動かす時計遺伝子の物質の1つ『ビーマル1』には脂肪をつくる働きがあります。そのためビーマル1が増減する時間帯を考慮した食事も大切。ビーマル1が増える22時~深夜2時の食事は避けましょう」。
規則正しい生活で時計遺伝子をONしよう!
体内時計を動かすのに最も重要なのが早起き。7時までに起きて朝日を浴び、1時間以内に朝食を食べることで時計遺伝子がONになり、痩せるしくみが機能します。3食の時間を守り、時間帯にあった食事を摂れば自然に痩せられます。
1日の食事スケジュール
【朝食】8:00まで(400kcal程度)
しっかり朝食を食べる習慣づけを
体内時計ダイエットに朝食はマスト。起きて1時間以内、遅くとも8時までに食べるように。理想は炭水化物の主食、タンパク質のおかず、野菜と水分をバランスよく。朝からしっかり食べましょう。
【昼食】12:00頃 (600kcal程度)
1日のごちそうはここでガッツリと!
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脂肪をつくり出す物質の働きが抑制される12〜16時は1日のうちで最も安心して食べられる時間。600㎉程度であれば、丼ものや中華、お肉など、好きなものを食べても大丈夫。腹もちがよくボリュームのあるものをチョイスして。
【夕食】20:00まで(600kcal程度)
低脂肪に抑えて食べる時間帯を厳守
夜は3食の中で最小限のボリュームが理想的ですが、体内時計ダイエットでは昼と同じくらいのメニューでもOK。そのかわり20時までに夕食を済ませるのが不可欠。なるべく低脂肪に抑えられると良いでしょう。
どうしても夕食が遅くなる日は…
残業や習い事などで夕食が遅くなる日は分食を取り入れて。夕方に250㎉程度の分食をとって夕食のドカ食いを防止。夕食は遅くとも21時台までに済ませ、300㎉程度で控えめに。分食は肉まんやいなり寿司、遅くなる夕食は低脂肪の野菜+タンパク質を選んで。
次回は、“体内時計ダイエット”の実践レポートをご紹介!
MAQUIA2015年6月号
イラスト/斉藤ヨーコ 構成・文/平田桃子 岡本のぞみ〈verb〉企画/髙橋美智子(MAQUIA)
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