いつの間にか創り上げられた、「これが自分!」という“らしさ”の枠。でも、メイクというツールでそのリミッターを外して限界突破できたとき、きっと自分のことがもっと好きになる!「MAQUIA」7月号から、吉田康雄さんと田中みな実さんの対談をお届けします。



吉川康雄さん×田中みな実さんの対談が実現! “らしさ”の枠を突破する方法って?_1

吉川康雄×田中みな実
メイクで外せ!
私の見えないリミッター

「メイクが軽やかだと自然と自信が湧いてくる」
――by MINAMI


「メイクって自由なもの。工程に囚われる必要はないんだよね」
――by YASUO


今の自分の素顔を見て
客観性を持つ大切さ
田中今日初めて吉川さんにお会いしてメイクをしてもらって、メイクの常識や概念、工程の限界を突破できたと感じました。この軽やかな仕上がりが、すっごく新鮮で好き!
吉川ありがとうございます。でも、実はすごくシンプルなことなんですよ。僕はいつも初めましての人と会ったときに、まず顔をじっくり見させてもらうんです。そこでインプットした美しさが消えないように、その人の顔に“頼って”メイクをしたいなぁって考えていて。今回は、田中さんの生っぽい色気を消したくないなと思いながら2ルック作らせてもらいました。メイクって、つい入り込みすぎてしまって、良さを消してしまう瞬間があるんですよね。
田中たしかに美容が好きだと、いろんな工程を踏むことで美容をやっている実感を得られるから、ついやりたくなっちゃうんですよね。私もそう! 最新のアイテムを使ってみたいし、優秀なアイテムがどんどん誕生するからアレもコレも試したい。もちろんそういうワクワクはあっていいけれど、足し算ばかりになってコテコテになっていくと引き返すのが怖くなるから引き算の方法やタイミングを逃してしまう。
吉川それはそれでひとつの作り込んだ美しさかもしれないけれど、その人が元々持つ良さが消えてしまうと、“魅力的”という言葉から離れていく。魅力ってね、本当に誰にでもあるんです。これはお世辞とか勇気づけるために言ってるんじゃなくて、僕は本気でそう思ってるの。
田中その魅力を知るためには、まずはフラットな気持ちで、素顔の状態を“見る”ことが大切なんでしょうね。「私ってこういう顔なんだ」と客観性を持つことも。と言いながら、私も『絶対こう!』っていう独自のメイク法に囚われていた時期がありました。タレ目にこだわりすぎてメイクさんの意見も聞かず、ワケの分からないところにアイラインを引いていたことも。自分がいいと信じて貫いてきたメイクから一度離れてみる勇気もリミッターを外す第一歩になるかもしれません。

吉川康雄×田中みな実

過去の自分のイメージを
一刻も早く捨て去って
吉川そうだね。あとキレイな人って、自分の肌に触れながら“自分の研究”をしてるんです。それってすごく大事なこと。自分に触れることは、自らを大切にする行為だからね。よく数年前とかのいわゆる“良かった頃”のイメージを持ち続けて今と比較しがちなんだけど、一刻も早くその幻想は捨て去って。そしてこの瞬間の自分に触れて、きちんと“今の自分の姿”と向き合って受け入れて欲しい。すると、いつの間にか年齢なんて飛び越えて、ずっと素敵でいられるから。それって夢じゃないよ。
田中メイクは「コンプレックスを隠す」という、ややネガティブな概念から、今はよりポジティブなツールのひとつになってきている気がします。
吉川こういう話が美容雑誌で出ること自体、僕はすごい変化だと思うんですよ。既に皆さんが持ってる素材をどうやって美容でより良く表現するか。「リミッターを外す」って前進したり盛ったりするイメージがあるけど、実は逆。自分に戻る、ってことだと気づいて欲しいね!

Profile
吉川康雄
メイクアップアーティスト。新ブランド“UNMIX”ビューティクリエイター。自分自身を愛するためのツールとしてのビューティを発信し続け、その哲学やモノづくりで多くのファンを持つ。


田中みな実
女優、フリーアナウンサー。ドラマやCM、バラエティ等、軽やかにボーダーを超え、幅広いジャンルで活躍。また、美容に関する豊富な知識と経験から、男女問わず憧れる人が続出中。




MAQUIA 7月号

撮影/ISAC〈SIGNO〉(モデル) 橋口恵佑(物) ヘア/MIHO EMORI〈KiKi inc.〉 メイク/吉川康雄 スタイリスト/西野メンコ モデル/田中みな実 取材・文/森山和子 構成/吉田百合(MAQUIA)

MAQUIA書影

MAQUIA2021年7月20日発売号

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