「MAQUIA」11月号では、今の時代を代表するビューティアイコンたちにインタビュー。今回は、美容センスのみならず、その生き方にも注目されるりゅうちぇるさんにお話を聞きました。
新ビューティの肖像
私たち美容の力を信じてる!
新しい時代の変化を肌で感じる今、美容を愛する私たちのあるべき姿とは? 今の時代を代表するビューティアイコンたちにインタビュー。「あなたにとって、美容とは何?」
自分を貫く強さでNEXTステージへ
りゅうちぇるさん
年齢や性別の枠を超えた美容センスのみならず、他人に流されない生き方も支持されているりゅうちぇるさん。そんな彼の、超ポジティブな美容哲学とは?
Profile
りゅうちぇる●沖縄県出身。ポップなキャラクターと卓越したトークで、タレントとして幅広く活躍。SNSやYouTubeを通して、メイクやファッション、子育てなど、ハッピーで等身大なライフスタイルを発信している。
常に進化しているから
全く自分に飽きません♡
僕は定番メイクが2カ月ごとに変わるタイプ。常に新しい自分に出会いたいから、いろんなメイクに挑戦したいんですよね。自分の成長と共にコダワリも変化していて、昔は角度強めの眉だったけど、現実味のある発信を心がけている今は、キツく見えないように直線眉にしたりも。そうやってどんどん進化していくから自分に飽きることがないんです♡ よく自分らしさの探し方について聞かれるんですが、映画とかインスタとかいろんな世界に触れて好きなものを探すことってすごーく大切。それでも見つからない人は、アンテナ磨きが足りないかも(笑)。パーソナルカラーや骨格診断的なものを参考にしてもいいけど、合わない色のシャドウだってのせ方次第で似合わせることはできるし、使い続けていればそれがしっくりくる顔になってくる。何が似合うのかは自分で決めていいと思うな。
多様性は大切だけど
無理強いはしたくない
最近、食事の管理をして10キロ近く痩せたんですけど、ほっぺがぷくぷくしていた前の僕も、可愛い系のメイクが似合うからスキだった。どの自分にもそれぞれの良さがあるので、人から“もっとこうしたら?”とか言われてもスルーしちゃう(笑)。僕自身も、人に何かを押し付けることはしたくないんですよね。今って多様性を勘違いして強要する場面も多くて、違和感を感じるんです。個性的であることだけじゃなく、流行にのることも個性がないことも全部個性だし、その中に嫌いなものや理解できないことがあるのも自由。僕を見てメイクに興味を持つ人がいるのは嬉しいけど、メイクをしないあなたのままでもいいんだよって思う。メイクに限らずどんな自分でいるのかを自由に決められることが、多様性の本当の在り方だと思うから。ちゃんと選択できるように、自分をしっかり持っている人が増えたらいいなって思っています。
お手入れは肌に優しい
オーガニック主義!
「発色やカバー力でメイクアイテムを選ぶ分、スキンケアは肌を労わるものを。最初にオイルをつけるようにしてから、肌の調子が良好に」(りゅうちぇるさん)。(上から)ビオオイル アルガンオイル 50mℓ ¥3600/メルヴィータ ジャポン KIEHL'S SINCE 1851 クリーム UFC 49g ¥4000/キールズ
メイクのおかげで
スッピンの自分も好きになれた
メイクは僕の人生の扉を開いてくれたもの
僕が美しいと感じるのは、自分のことを好きで大切にしている人。誰でも人と比べて自信がなくなるときはあるけど、勝手に決めつけているだけで、ただの思い癖なことがほとんど。そういう自分も肯定して愛してあげると、ポジティブに考える癖がついていくんです。僕も中学生の頃は自信がなくて、日々が楽しくなかった。でもメイクを始めてなりたい自分を研究するうちに自信がついてきて、人生が変わったんです。今はヒゲ面のスッピンも好きだし、老けてアジがでるのも楽しみに。ホント僕って“自分が好き”ってだけでここまで来たようなものだから(笑)、その気持ちがあれば人生で壁にぶつかっても立ち上がることができるって信じているんです。いつか自分のコスメブランドを立ち上げるのが夢なんですが、メイクを通して自信をもらった僕のように、誰かの人生が変わるきっかけになるようなコスメが作れたらいいな♡
MAQUIA 11月号
撮影/向山裕信〈vale.〉 ヘア&メイク/megu 取材・文/真島絵麻里 構成/山下弓子(MAQUIA)
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