「MAQUIA」5月号では、最近よく耳にする“自己肯定感”について特集。自己肯定感を高めるにはどうしたらいいのか、バービー×鈴木えみのスペシャルインタビューをお届けします!
自信がない人が急増中!?
“ありのままの私”を認める
「自己肯定感」の保ち方
最近話題の“自己肯定感”。マキアでもアンケートを実施したところ“自分に満足していない“”自信がない”という人が大多数。その実態と、自分に自信をもつための“自己肯定感”の保ち方について考えてみました。
自己肯定感を高めるには?
バービー×鈴木えみ
「一歩踏み出す勇気が自信につながる」
「自己肯定感ってどうしたら高められるの?」そんな疑問を解決するヒントを、唯一無二な個性で輝いている2人の初顔合わせトークから探ってみました。
マキアミューズ
鈴木えみさん
1999年にモデルとしてデビュー。マキアをはじめ多数の雑誌で活躍するほか、自身がもつメディア『s’eee』の編集長も務める。
お笑い芸人
バービーさん
お笑いコンビ「フォーリンラブ」として活動。テレビのバラエティ番組などで活躍中。『PEACH JOHN』とコラボした下着も話題に。YouTube「バービーちゃんねる」好評配信中。
自信はなかったけれど、徐々に変わっていけた
バービー えみちゃんは、自己否定することなんてあるんですか?
えみ どの業界にも上には上がいるので、私は自分をトップだと思ったことなんてないし、自信があるわけでもないんです。でも、もともとひとりっ子で、人に心配されるのが苦手だから、自信がなくても顔には出さないタイプかも。
バービー 私も仕事に関しては自信をもったことないです。ただ、“存在しているだけで価値がある”と思えるようになったのは、失敗と成功を繰り返してきたからかも。昔は実は、外見でなく、内面のコンプレックスが強くて。前は気分屋で、人に笑顔で挨拶もできなくて、そんな自分が嫌いだったんです。
えみ えーっ。意外です。
バービー でもそういう自分を変えたくて、自己啓発とか心理学の本を読んで、口角を上げて笑うようにしたりとか、自分を変える努力をしたんですよね。
えみ 私は13歳からモデルの仕事をし始めたから、当時は見た目のこととか、小さなことを気にして悩んでました。でも周りのスタッフさんたちがほめてくれたから、徐々に自信をもてるようになっていったかな。
バービー ほめてくれる大人が周りにいると自信につながるからいいよね。私は、親にほめられたことはほとんどなくて。親が放任主義で、しかも4人兄弟の末っ子だったからいつも放っておかれて。だから、自分1人で何でも決めてやらなきゃいけなかったんです。でもそうやってすべてを自分で選択してやっていくうちに自信につながった気がする。今は親が過干渉で、子どもに選択権を与えないから、自信がもてないまま育っていく人が増えているのかも。
えみ 日本人は、もともと人のことを気にし過ぎなんじゃないかな。海外の人はもっと、“自分が楽しけりゃそれでいいじゃん”って思ってて、確固たる自分があるから、人それぞれ、考え方も多様。日本人は、ちょっと否定的なことを言われると、それを何倍にもして受け止めるから、落ち込むんだと思う。
バービー そうだよね。人に否定的なことを言われたからって、それが絶対正解っていうわけではないのに、真に受け過ぎる人、多いかも。
えみ そういう人は、いろんな人と会う機会を増やすといいと思う。会社の人とか、同じ人とばかり会っていると、その場での価値観がすべてになっちゃう。でも、違う価値観の人と会うと、自分が気にしていたことが、“ちっぽけなことだったな”って思えると思うんです。
親が放任主義だったおかげで自主性が育ち、自信につながったというバービーさんの話に「私も子どもには何でも自分で考えさせて主体性をもたせるようにしています」とママでもあるえみちゃん。
ありがとうと言われる機会を増やすと自信に!
バービー あと、ときどき別人格になるといいかも。私この前、ラジオの人生相談で、パワハラを受けて悩んでいる人に、「インドネシア語の発音を練習するといい」ってアドバイスしたんです(笑)。
えみ なんですかそれ?(笑)
バービー 別の言語を話すと、不思議と別人格になれるんですよ(笑)。特にインドネシア語って、「スラマッパギ〜」とか、濁音が多くて話すと明るくなるんです。だから自己否定したくなるようなことがあったらインドネシア語を話して、別人格になる(笑)。そういうふうに、逃げられる場を作るのもいいかなって。
えみ いいですね、それ!(笑)確かに私も、本来は“私を見て!”ってていうタイプではないけれど、仕事のときは“イケてる!私、最高!”って思って、別人格になってやってるところがある(笑)。暗示をかけるのも大事ですよね。
バービー あと、SNSのコメントにも過剰に振り回されないようにしているんです。ネガティブなコメントがくるのは芸人にとっては、そんなに悪いことでもなくて、刺さるほどひどい悪口はごくたまにしかないから、言葉のひとつひとつに左右されず、否定的なコメントと肯定的なコメントとで、どっちが多いか数で判断して、客観的なデータとして参考にする程度にしてます。
えみ 否定的なコメントって重くて、いいコメントが100あっても、ネガティブコメントがあるとどうしても気になっちゃう。でも、知らない人からのコメントで1日が暗い気持ちになるのは嫌だから、そういうコメントは視界に入れないようにして、即ブロックしています。
バービー ただ、逆に、私たちのように人前に出る仕事って、人から「ありがとう」って言われる回数も多いから、それが自信になっていくよね。自分に自信がもてない人は、その回数が少ないのかもだから、 ボランティアとか、なんでもいいから人の役に立つようなことをするのもいいかも。人から「ありがとう」 って言われるのはシンプルに自信になるから。
えみ 確かに、何事もやってみないと、自信につながらないですよね。私もやりたいことがいっぱいあって、今までそう思ったことは、全部実現してきたから、結果的に自信につながった気がします。
バービー そう、一歩踏み出すことが大事。それで失敗しても必ず糧になるし、助けてくれる人も必ずいる。
えみ 自分を変えることを恐れずに、一歩踏み出す勇気をもつことが、自己肯定感を高めるには大事ってことですね!
MAQUIA 5月号
撮影/三宮幹史〈TRIVAL〉 ヘア&メイク/KUBOKI〈ThreePEACE〉(鈴木えみ分) 藤原リカ〈Three PEACE〉(バービーさん分) スタイリスト/安藤真由美〈スーパーコンチネンタル〉(鈴木えみ分) 谷口夏生(バービーさん分) 文/和田美穂 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
【MAQUIA5月号☆好評発売中】