腸内環境を整える発酵食品として知られる納豆。じつは内側からキレイになれる栄養素が豊富だって知っていましたか? さらに、この季節に嬉しい温め効果も! 手軽に買えて美にも効く“2ケタ食材”を美味しく活かすレシピを、野菜ソムリエプロ・Atsushiさんに教えていただきました。
▼前回の記事はこちら
Atsushiさんが教える! “2ケタ食材”を美味しく活かす大満足レシピ【記事まとめ】
今回の“2ケタ食材”は……「納豆」!
Q 納豆はむくみにいいって本当ですか?
A むくみだけでなく、肌ツヤUPにも効果的
教えていただいたのは…
管理栄養士
渥美まゆ美先生
Smile meal代表。フードコーディネーター、料理家、健康運動指導士。長寿食といわれる和食と地中海式料理の長所を兼ね備えた究極の長寿食「和タリアン料理」を提唱。幅広い分野で食と健康に関わる活動をしている。
「納豆は手軽にとれる美容食材。タンパク質やビタミンB群はもちろん、むくみ予防に効果的なカリウムや腸内環境を整える食物繊維、疲労回復や肌ツヤをよくする鉄分に抗酸化作用の高いビタミンEなど、美容にいいとされる栄養素をたくさん含んでいます。納豆は血流改善効果も期待できるので、朝に食べると体が温められて1日の活動がしやすくなるかもしれません。食物繊維も豊富なので血糖値上昇がゆるやかになるという報告もあります」
今日から真似したい!
Atsushi流・美に効くレシピ
教えていただいたのは…
ファッション&ライフスタイルプロデューサー
Atsushiさん
ディーゼル、D&G、ヴェルサーチのPRを経て独立。自然派スキンケアブランド「abotanical」をプロデュース。野菜ソムリエプロ、漢方養生指導士初級。著書に『モデルがみんな知りたがる 美しくなる食べ方の全知識101』など。
Recipe:1
納豆+味噌
納豆に豊富に含まれる食物繊維は腸内環境を整え、肌荒れ改善にもいい栄養素。善玉菌のえさとなる発酵食品・味噌との組み合わせで、腸からキレイな体づくりを。
「納豆キムチ味噌チゲ」
【材料】2人分
・納豆 1パック
・キムチ 100g
・長ネギ 1/2本
・にら 30g
・にんにく 2片
・しょうが 20g
・ごま油 大さじ1
・水 400ml
(A)
・かつおだし 1スティック(8g)
・味噌 大さじ1
・酒 大さじ1
【作り方】
①長ネギは斜め薄切り、にんにく・にらはみじん切り、しょうがは千切りにする。
②鍋にごま油を熱し、にんにく、しょうが、長ネギ、キムチの順で炒める。
③水を入れて沸騰したらAと納豆を入れ、ひと煮立ちさせる。
④盛り付ける直前に、にらを加える。
Atsushi's Comment!
「体を温めながらキレイになれる超美腸メニュー! キムチに含まれる乳酸菌は、火を通しても腸内の善玉菌のエサになるので便秘解消にも効果的。じつは、キムチは買った直後より、しばらく経った方が発酵が進んで酸味が出るのでお鍋にぴったりなんです。冷蔵庫に余っているキムチがあったら、ぜひ試してみてください」
Recipe:2
納豆+アボカド
納豆は美肌にいい成分が豊富な一方、ビタミンが少ないのでアボカドのようなビタミンCやEを豊富に含む食材と組み合わせることで肌のみずみずしさをサポート。
「納豆アボカドきんちゃく」
【材料】2人分
・納豆 1パック
・アボカド 1/2個
・豚挽き肉 100g
・にら 20g
・油揚げ 1枚
・しょうが 10g
(A)
・こんぶだし 小さじ1
・コチュジャン 小さじ1.5
・塩 適宜
・ごま油 適宜
【作り方】
①油揚げを半分にカットして袋状にする。
②アボカドは食べやすい大きさに、にら・しょうがはみじん切りにする。
③ボウルに②と豚挽き肉、納豆とAを入れて混ぜ合わせたら油揚げに詰めて、つまようじなどで開かないように口を閉じる。
④フライパンにごま油を熱し、具材に火が通るまで焼く。
Atsushi's Comment!
「タンパク質は、肌だけでなく爪や髪、そして細胞のもとにもなる栄養素。しっかり摂ることで肌ツヤもよくなります。高タンパク質で低糖質な油揚げは、タンパク質補給におすすめの食材。豚肉のイノシン酸に、こんぶだし・納豆・にんにくのグルタミン酸をかけ合わせることでうま味も数倍にアップします」
撮影/藤澤由加 フードスタイリング/竹中紘子 料理製作/Atsushi 取材・文/国分美由紀 企画/織田真由(MAQUIA ONLINE)