俳優として『もしも』の世界を表現し続ける有村架純さんに聞く仕事、美容、人生にまつわる『if(もしも)』のクエスチョン。イマジネーションを膨らませ、今の自分と照らし合わせながら丁寧に紡ぎ出す回答の数々から何事にも誠実に向き合うまっすぐな人柄が渗み出るよう。

有村架純のif ~もしも、のハナシ~
1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。2010年に俳優デビューし、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』や映画『ちひろさん』など数々の話題作に出演。現在、パラスポーツの車いすラグビーをテーマに掲げたドラマ『GIFT』(TBS系毎週日曜21時〜)に出演中。実話から着想を得た、主婦たちによる金密輸事件を描いた主演映画『マジカル・シークレット・ツアー』(アスミック・エース)が6月19日より全国公開予定。
if...季節が夏と冬のどちらかになるとしたら?
断然、冬がいいです!
昔から暑さに弱くて。熱がこもりやすい体質でサウナや長風呂も得意ではないんです。なので、のぼせにくい冬の方が快適に過ごせる気がします。私が2月生まれだからっていう理由もあるかな。
一年中寒くても、外に出かけてお散歩したりテーマパークで遊んだりして、アクティブに楽しんでいるはず。長時間外で過ごして体が冷えきった後、お家であったかいものを食べる。そういったひとときに幸せを感じるんですよね。
if...ファンタジーの世界で理想の家を建てるなら?
動物が大好きなので犬や猫たちが快適に過ごせる大きな家に憧れます。
広いお庭があって、大型犬や猫ちゃんたちが好きなだけ遊び回れるでっかいお家が欲しいですね。家庭菜園もしてみたいから、畑があるといいな。
現実世界で家を建てるなら、開放感のある吹き抜けで壁紙や家具の色で少し遊びを加えた仕上がりが理想的。センスに自信がないので、勉強が必要かもしれません(笑)。

if...ひとつだけ習慣を変えるとしたら?
不規則な睡眠を整えつつ落ち着く時間も確保して自分らしく過ごしたい。
今は寝る時間がバラバラなので、0時までにはベッドに入って7時間は睡眠を確保したいかな。撮影期間は帰宅が遅くなることも多いのですが、そのまま寝てまた朝が来て、現場に行って……という日々が続くと、少しだけ気持ちが重くなっちゃうんです。
お風呂上がりにケアをしたり、ソファーで好きな飲み物を飲んでひと息つく時間もやっぱり必要。そうするとついつい睡眠を削りがちになってしまうので、自分の時間をほどよく楽しみつつ休息もきちんととることが私の中で課題になっています。
if...どんな髪型にしてもいいよ!と言われたら?
思い切り金髪にしたい!
今までの人生で一度もハイトーンやブリーチをしたことがないので、20代のうちにやっておけばよかったと思ったりも。明るいブロンドよりも少しニュアンスのある金髪の方が顔立ちとのバランスはいい気がしていて、ショートカットでさりげなく楽しむのも素敵だなと。
普段は作品の関係で大きなヘアチェンジが難しいので、カチューシャをつけたり前髪を自分で巻いたりして気分を変えています。

if...過去の自分に美容のアドバイスをするとしたら?
何ごとも、健康あってこそだよって伝えます。
10代の頃に、過度なダイエットで肌荒れやホルモンバランスの乱れを招いてしまったことがあるんです。体が成長していく大切な時期の自分に可哀想なことをしてしまったと反省しているので、あの頃に戻れるなら「健康が一番だから、無理はしないでね」と教えてあげたいですね。
今は、自分の体や外見に対する考え方も変化。むくむ時はむくむし、体重が増える時は増える。それで一喜一憂するのではなく、“そういう時もあるよね”と軽やかに受け止めて、今の自分を大切に磨き続ければいいんじゃないかなと思っています。

50年後の未来の自分はだいぶ達観しているはず
大きな瞳を輝かせながら、『もしも』の質問に答えてくれた有村さん。現在33歳の彼女に、もし好きな時に年齢を止められるとしたら、いつがベストだと思うか尋ねてみた。
「30代後半かな。山登りがしたいと思い立った時に登れるくらいフレキシブルに体が動いて、経験が浅いわけでもない。もちろん40代、50代もその年齢ごとの充実感があると思うけれど、体力とのバランスがちょうど良さそうだなって。逆に、10代、20代ではまだ止めたくないですね」
では、年齢を止めることなく過ごした場合、50年後にどのようになっているかを予想してもらうと……?
「根っこの部分は変わらないと思います。ただ、考え方は達観しているかもしれないですね。これまでの人生でフェーズが変わるタイミングが数回あったのですが、その時々で向き合うべき出来事が出てくるんです。
自問自答しながらそれを咀嚼する間は戸惑ったりもするけれど、そこを抜けると“そういうことだったんだ”と次に進める。50年後の自分は転換期を何度も超えてたくさんのことを咀嚼していると思うので、だいぶ悟っているんじゃないかな(笑)」
私の人生を映画化するならコメディになると思う
俳優は、作品が投げかける『もしも』に向き合う職業。6月公開の映画『マジカル・シークレット・ツアー』で有村さんは金を密輸する主婦を演じているが、日常と離れた役に挑む上で心がけた点があるそう。
「社会にはいろんな人がいて、いろんな感じ方がある。それを否定するのは簡単だけれど、“この人はなぜこの行動をしたんだろう?”と想像を巡らせて理解したいと考えることってすごく大事だと思うんです。それはお芝居に限らず、普通に生きる上でも共通している気がします」
理解するために、問いを立て続ける──。そんな有村さんへの最後の質問は、“もしも自身の人生を映画化するなら、どのジャンル?”
「私の生活ってあまり刺激的ではないから、ドラマティックにはならないと思うんです。自分って変だなと思う時はたまにあるので、ちょっとシュールなコメディとか? テーマ曲は……そうですね、ベートーベンの『運命』がいいかも(笑)」

社会にも周囲にも想像を巡らせて寄り添う気持ちを大切にしたい
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MAQUIA 2026年7月号
撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/新山いずみ〈STORM〉 スタイリスト/瀬川結美子 モデル/有村架純 取材・文/真島絵麻里 企画・構成/吉田百合(MAQUIA)
(写真1~4枚目)ワンピース¥107800/ザ・ウォール ショールーム(ハルノブムラタ) イヤカフ¥42900/ヒロタカ 表参道ヒルズ リング¥60500/バウゴヘイアン
(写真5枚目)トップス¥89100/リューム(サフィア イースト) ネックレス¥117700/ヒロタカ 表参道ヒルズ
公開日:



















































































