トラブル無縁のノーマル肌でさえ、いつものように平穏な状態を保ちにくい春先。いわんや揺らぎやすい肌をや……。敏感ぎみな肌の人は必見! 春の肌の治安を守るには?

肌の治安を守りたい
どうする?大人の敏感肌&ニキビ肌

銀座ケイスキンクリニック院長
慶田朋子先生
東京女子医大卒業後、大学病院等を経て開院。生活や性格も考慮した丁寧な診療と治療にファンが多い。著書、メディア登場も多数。
敏感肌はバリア機能低下によって刺激に過敏に反応してしまう肌のことです
刺激に反応しやすい肌は、もともと細胞間脂質の量が少ない場合と、後天的な要因でバリア機能が落ちている場合が。どちらも起きているのは炎症と湿疹。角層バリアが壊れると乾燥が進み、炎症や知覚過敏の状態に。紫外線も侵入しやすくなり色素沈着やさらなる炎症につながります。
敏感肌の治安悪化のメカニズム

※イメージ図
カサカサ
乾燥やバリア機能の低下で角層に隙間ができ水分が蒸発しやすい状態
角層のバリア機能を構成するセラミドなどの細胞間脂質が減り、角層がスカスカに。肌の水分をキープできず、与えても蒸散しやすい。また刺激物質が肌内部に侵入しやすい状態でも。角層が硬くなりがちなので手触りもカサカサ。
ポツポツ
乾燥した気候や紫外線、大気汚染などの外部刺激が表皮に入り込み炎症が起きる
乾燥してスカスカになった角層は、潤いを保ちにくいだけでなく、乾いた空気や紫外線、大気汚染物質などへの抵抗力もダウン。これらが角層から表皮に侵入すると炎症が起こり、かゆみ、赤みやぶつぶつなど湿疹状態となる。
ピリピリ
外部刺激によって知覚神経が伸びてかゆみや刺激に敏感になる
バリア機能が落ちて炎症が繰り返されると、肌の奥にある知覚神経が表面まで伸びてくる。そのため少しの摩擦や刺激にも過敏になり、かゆみやヒリつきが起こる。かいたり触れたりすることでさらに炎症が進み、悪循環に……。
敏感肌の治安はどう守る?
すべての不調の始まりは乾燥なので、対策の柱は保湿。単に潤いを与えるだけでなく、バリアの強化を意識して、時には守りをがっちり固めて。
治安維持の基本ケア
□朝も夜もきちんと洗顔する
□弱っているバリア機能を強化する
□予防には抗炎症&保湿ケアを
□紫外線や刺激物質からプロテクトする

MAQUIA 4月号
イラスト/佐藤ワカナ Shima(肌断面図) 取材・文/柏谷麻夕子 企画/髙橋美智子(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
公開日:
































































































