中野明海さん＆石井美保さんが教えてくれた「ブレない自分」を作るためのヒント

美容好きゆえ、トレンドや最新情報を追いかけるあまり、ふと「自分ってどうなりたいんだっけ？」と“軸”を見失うこと、ありませんか？ そんなマキア読者に向けて、ブレない“唯一無二の自分”という美しさを見つける秘訣を、本誌初共演のブレない美の達人たちが語りあいます。

中野 「自分自身がしっくりきて、フラットで居心地よくいられることが大事だと思っています。そこを磨いていくと、芯となる“らしさ”が生まれると思う。居心地の良さが肝なので、自分が心地良いと感じるものが変わってきたら、“らしさ”をシフトしてもいいんです。」

石井 「私にとって“ブレなさ”とは、トレンドや人の意見に左右されず、「自分はこれが好き」、「自分にはこれが似合って心地いい」と思ったものを追求して叶うもの。」

中野 　いかに“居心地のよい自分”に寄せられるかが鍵で、作り方は100人いれば100通り。正解はありません。例えば、鏡の前で自分の顔にピッタリくるバランスを見極めながら、リップをオーバー気味に描いたりアイラインをいつもより長く描いたりして、納得いくまでトライしてみて。

石井 　自分は何が好きなのか、そして一歩引いて自分に何が似合うのかを追求していくこと。眉の位置やまつ毛の長さを少し変えるだけでも印象は変わるから、自分が落ち着く場所を模索してみて。メイクチェンジに緊張するなら、まずは誰にも見られない夜にトライ。

中野 　“変わらない私”で生きるのも、あなただけが持てる自由のひとつ。自分の居心地の良さを第一に考えつつ、もしも「今の気分とミスマッチかも？」と感じたら、リップやチークをちょっと変えてみる。それくらいでいいと思います。

石井 　自分的に落ち着ける振り幅の中で、マイナーチェンジを楽しむのがおすすめ。私はトレンドの中から「好き」をベースにフィットする色や質感選び、旬のニュアンスをプラスするように。

中野 　自分がそこに存在するだけで、もう十分「自分らしい」んです。だって、自分と自分は切り離せないんだもの。誰かの真似をしている自分も、ずっと変わらない自分でいるのも、すべてが“らしさ”。だから気負わず、「心地よい」と思う部分を追求していって。私自身、撮影で俳優さんやタレントさんをメイクする時は、いつもその人が居心地よくいられる“らしさ”を引き出したいと思っています。

石井 　“らしさ”は自分で決めていいし、日によって変わっても、ずっと変わらなくてもいい。人生、自分がどう心地よく楽しむかが重要ですから。

MAQUIA 5月号

撮影／蔦原佑矢（モデル）　ヘア&メイク／中野明海　ヘア／ナディア　スタイリスト／青木宏予（モデル）　イラスト／mamiyoco　取材・文／中島 彩（MAQUIA）　企画・構成／吉田百合（MAQUIA）