どこか儚げなのに、強い輝きをキラキラと放ち、見る者を虜にしてしまう。なぜ、橋本将生はこんなにも美しいのか──彼の“美しさをカタチ作るもの”を掘り下げます。

端正な艶めき、心をほどく優しさ
美の結晶
timelesz橋本将生

timelesz 橋本将生 マキア MAQUIA 2025年11月号 インタビュー 艶将生

timelesz

橋本将生さん

はしもと まさき●1999年10月17日生まれ。『timelesz project』を経てtimeleszのメンバーに。この秋からは、念願の役者活動も本格スタート。その美しさを武器に「キールズ」のブランドアンバサダーも務めている。ドラマ『ひと夏の共犯者』(テレ東系・毎週金曜 深夜24時12分〜)が10月3日に放送開始。

清らかな透明感に魅せられて
艶将生

The Parts of Beauty

パール肌

美容クリニックはまだ未経験ですし、相変わらず、肌に関してはセルフケアオンリー。特にトラブルもなくこの肌の調子を維持できているのは、元々の肌質がきっと良いのだと思います。


母も姉も、めちゃくちゃ肌が綺麗なので。この肌は「橋本家のDNAに感謝」なのかも。


そんな僕が普段から力を入れているのが保湿です。混合肌の自分の肌に合うコスメでケアするのはもちろん、水分をこまめに摂取することも意識。ただ、この活動を始めてからは炭酸飲料の摂取量が増えているかもしれない。


僕、お酒が弱いんですけどみんなでゴハンに行って、みんながお酒を頼んでいるとき自分だけお水とかお茶だとなんだか申し訳なくて。基本、ライブの打ち上げも『コーラ』ですからね(笑)。

普段から人や周りをよく見る癖があるからなのかな。人間の本質を見抜く力は長けているほうだと思います。


「この人、嘘をついているな」という直感もよく当たる。メンバーが嘘をついているときもマジでわかる。わかりやすいのは、しの(篠塚大輝)や原(嘉孝)君(笑)。滅多に嘘をつかないのは(猪俣)周杜。(菊池)風磨君は周りの人を思う、気遣う、優しい嘘をたまにつく。その瞬間がわかるから「優しいな」って思うんです。

涙袋

山田涼介さんがライブでは涙袋をキラキラさせているらしいという噂を聞きつけて真似をしたら、これが本当に素敵に映えて。


初めての全国ツアーは涙袋キラキラで攻めさせていただきました。

サラサラの素髪、純真無垢な素顔
生将生

timelesz 橋本将生 マキア MAQUIA 2025年11月号 インタビュー 生将生

僕の手はなぜかいつも冷たくて。男性の手にしては小さめで、手のひらが大きくて指が短め。右手の人差し指の内側と右手の薬指の外側にホクロがあって、手相占いによると「野心家」という意味があるらしい。

ホクロ

顔にも体にも特徴的なところに結構あるので。一時期いくつかホクロを取ることも考えたんですけど。「別にこのままでいいか」ってやめました。気に入っているのは頬と右の目尻ギリギリにあるホクロ。好きじゃないのは口周りのホクロ。毛穴みたいに見えるから。

元気なときは赤みがあるけど体調が悪いときは真っ青になる。唇は僕の健康のバロメーター。リップクリームはあまり塗らないんだけど、それでも荒れないのはきっと唇を舐める癖があるからなのかな(笑)。

筋肉

広く大きい肩幅が欲しくて上半身を中心にトレーニング。サウナをよくご一緒する渡辺翔太君や筋肉にうるさい原君からも、「筋トレの成果が出ている」と言ってもらえるように。もう“マッチ棒”とは言わせないですよ‼(笑)

横顔

誰かと食事をするときは真正面がいい。その理由は……横並びはなんか「照れる」から(笑)。ただ、車に乗っているときは横並びがいいな。運転席と助手席は向かい合わせにならないから、当たり前なんだけど(笑)。ドライブの横並びはね、好きなんですよ、僕。

鎖骨

ボディクリームも全然塗っていないし、日焼け止めも首までしか塗っていないのに、それでも美白をキープできているのはあまり外出していないからなのかな。『タイプロ』期間中もずっと室内で練習していたから。あのときが人生で一番白かったと思います。

愛に満ちた優しさ

昔から「優しい」とはよく言われていました。ただ、timeleszには松島聡君というめちゃくちゃ優しい人がいるので。このあいだも、僕がちょっと体調を崩してしまったときに「外出するのも大変だと思うから、これで好きなものを食べて体力をつけてね」ってウーバーイーツのギフト券を送ってくれたんです。その言葉に甘えて、鰻を注文させていただいて、おかげで元気になりました。


そんな聡君に比べたら僕なんてまだまだって感じです。世の中にはいろんな「優しさ」の種類があるけれど、誰かに「優しさ」を届けるとき、僕が意識しているのは「人によって変えること」です。人それぞれ心も性格も違うから、その人にとって何がベストなのか考えるというか。どんな気持ちなのか、何を考えているのか、どんなテンションなのか……。そのときの状況によって「嬉しい」や「嫌だな」も変わるから、僕は周りの人のことをよく見るようにしています。


自分が優しさを受け取るときに心がけているのは、「都合の良いことを優しさと勘違いしていないか」を自分自身に問いかけること。例えば、水を買ってきてくれるから「優しい」、どんなことも褒めてくれるから「優しい」──それも相手の「優しさ」ではあると思うんだけど。してほしいことをしてくれるだけが優しさではないというか。褒めるだけでなく怒ってくれることも僕は優しさだと思うし……。


言葉にするのは難しいんですけど、大事なのはきっと「愛」なんだと思う。愛を感じたら、僕は「優しい」と感じる。厳しくても、辛辣でも、その言動の裏に「相手を思う気持ち」がある。その気持ちが一番大事なのかもしれないですね。

心にも肌にも繊細な“湿度”を纏う人
濡れ将生

timelesz 橋本将生 マキア MAQUIA 2025年11月号 インタビュー 濡れ将生

大切な仲間

——オーディション番組『timelesz project』(以下『タイプロ』)では、仲間と別れるときに「これからも友達でいてね」という言葉が飛び出したり。橋本さんには仲間を大切にする印象があります。


「人を傷つけるのも、人を幸せにするのも、人だと僕は思っていて。だからこそ、お互いを幸せにできるような人間関係を築きたいと思うんです。で、おじいさんになって、この世を去るとき、大切に思える人達が周りにいたら……僕の人生はそれだけできっと幸せ。だからこそ、人との繋がりを大事にしたくて」


——もともと、友達は多いタイプですか?


「いや、全然。もともと、友達はすごく少なかったんです。どこからが友達なのか、その定義にもよるのかもしれないけど、以前は地元に二人、東京に二人、友達は全部で四人くらいしかいなかった。そんな僕ですが、『タイプロ』をきっかけに友達がグンと増えて。『タイプロ』の仲間達とは今も連絡を取り合っています。それこそ、さっきもLINEが来たばかりなんですよ」


——橋本さんが自分から連絡をしたり、遊びに誘ったりすることはありますか?


「あります、あります。会いたい気持ちは素直に相手に伝えるほうなので。ただ、断られ続けると、心が折れてしまうタイプ。僕と遊びたくないのかなってシュンとしちゃう(笑)」


——ちなみに、橋本さんが友達になったら、どんないいことがありますか?


「えー、なんだろう⁉ うーん、めちゃくちゃ話を聞くし、悩み相談にも乗ります。こないだも、深夜の3時半くらいまでずっと、姉の悩み相談に乗りました。大切な人が落ち込んでいたり、傷ついていたり、そういうときはそばで寄り添う自信がある。友達も、家族も、大切な人にはわりと尽くすタイプかもしれない。ただ、僕ね、ドタキャンだけはちょっと無理で。例えば、体調が悪いとか、仕事が入っちゃったとか、ちゃんとした理由があるなら全然許せるんですよ。でも、“昨日飲みすぎちゃったから今日は行けない”とかは無理。だって、次の日に予定があると決まっているなら飲みすぎなきゃいいだけの話で。なんだろう、悲しくなっちゃうんです。きっと、この人は自分のことを大切に思ってくれていないんだろうなって」


——timeleszのメンバーも大切な仲間ですね。メンバー間で大切にしていることは?


「友達も、メンバーも、大切な人と向き合うときに僕が大切にしているのは相手を尊敬することです。その気持ちがあれば、自然と相手を大切にできるというか。失礼なことやひどいこともしなくなると思うので。7人が持っているそれぞれの素敵なところに、ちゃんと目を向けることができる自分でありたいと思っています。あと、みんなを“守りたい”と思う、その気持ちも大事なのかなって」


——8人のなかでも橋本さんが一緒に行動することが多いメンバーは誰ですか?


「風磨君とはプライベートでよく遊びますし。やっぱり、同期でもあるしのと周杜は一緒に行動することが多いかな。周杜が“寂しいから一緒にパンを食べよう”って連絡をしてきたり。この二人はね、本当に可愛くて。しのは強がりだから、僕に甘えたりはしないというか。どっちかというと“オレが守ったるわ‼”と思っている気がするんですけど。そこがまた、可愛かったりもするんですよね(笑)」

timeleszメンバーの「美しさ」

篠塚大輝

しのは顔の輪郭が綺麗ですよね。サングラス映えするし「いい顔の形をしているな」ってよく思う。内面で言うと、しのには“彼らしさ”が明確にあって。夢のための努力を惜しまないところ、真っ直ぐなところ、自分の意見をハッキリ言うところ……そんな“しのらしさ”は美しいなと思う。

橋本将生

人と人との仕事だからこそ「好きになってもらうこと」が大事。これは風磨君が僕に教えてくれたことです。そのために僕は「自分らしくいること」を心がけています。無理に飾ったり、背伸びをすると、自分が苦しくなるだけだし。そんな自分はあまり魅力的ではないのかなって。自分の美しさはわかりませんが、自分らしくいられている、今の自分は結構好き。

猪俣周杜

周杜はやっぱり愛嬌。ニコッと笑う笑顔が『ネコバス』みたいなんですよ。それでいて、ワンちゃんぽくて、子供っぽくて、上も下もまつ毛がたっぷり生えた目はキュルキュルしていて可愛いし。なのに、ガタイはすごくガッシリしていて。そのギャップもズルいんですよ。

松島 聡

聡君の美しさといったらもう「優しさ」。あの心の美しさは本当に素晴らしいなって思うんだけど金髪が似合うところも密かに素敵だなって、思っている。金髪といえばしののイメージが強かったし、彼も実際によく似合うんだけど。聡君の金髪はね、また違った感じでいいんですよ♡

佐藤勝利

勝利君は顔。目、鼻、口、輪郭、本当に全てが美しい。それでいて、内面はどこか無骨で。自分の中にある思いを簡単に曲げたりしないし、簡単に流されたり、簡単に迎合したりしない。真っ直ぐな芯が通っているような、侍みたいな一面もあって。そこもね、なんだかすごくカッコいいんですよ。

菊池風磨

僕はよく風磨君の真似をします。目上の方へのメールの文章に“橋本将生”と署名するのも、ごはん屋さんで割り箸の巻紙を破かなくなったのも、風磨君の影響です。あの白くモチモチしたお肌も美しいですが、先輩に対する丁寧な言葉、近所の神社で戴いたというお札に毎日ちゃんと手を合わせる姿勢、礼儀やマナーや作法を大切にする姿は美しいといつも思うんです。

原 嘉孝

世間では明るく豪快なイメージが強いと思うけど、実は、繊細で細やかな気遣いをしてくれる人。一緒に焼肉に行ったときも僕じゃなく原君が焼いてくれて。食べるときも「ちゃんと焼けてる?」って聞いてくれるの。で、「大丈夫だよ」って頷くと、嬉しそうに笑ってくれたりして。素敵なんです、原君。鼻もね、綺麗なんです、原君。良い意味で印象に残らない、綺麗な鼻をしているんです。

寺西拓人

テラ君には大人の余裕がある。歌も踊りも演技も、今までやってきたことへの自信がその余裕に繋がっているのだと思う。そんなテラくんはモテる、悔しいけどモテる、無頓着な一面もあるのにやたらモテる。でも、しょうがないよね。ステージの上のテラくんはやっぱり、ものすごく美しくカッコいいから。

アイドルとしての美学

——初めての全国ツアー『We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode1 〜FAM〜』を経験。自分のうちわを持っている人を見たり、大きな歓声を浴びたり、応援してくれるファンの皆さんと実際に触れ合ったことで、何か変化はありましたか?


「顔がカッコ良くなった気がします(笑)! やっぱり、人前に出ると変わるというか、見られることって大事なんだなって」


——どんなアイドルでありたいか、目指すべき場所も見えてきましたか?


「かっこいいなと憧れるスターは沢山いるけど、自分はその人にはなれないので。“こんな人になりたい”と目標を掲げるより、自分がそのまますごい人になる、最近はそれが大事なのかなって思ったり……。

理想のアイドル像に関してはまだまだ模索中なんですけど。ファンの皆さんにとって、人生が少しでも楽しく幸せになる存在でありたい、この思いだけはずっと変わらないです。

なんだろう、僕ね、皆さんの幸せの“ひとかけら”でいいんです。この世の中には“幸せのかけら”がたくさんあって、人はそれをひとつひとつ、拾い集めながら自分の幸せを作っていく。

その人の幸せの全てを担うことは僕にできないかもしれないけど、僕達を見たり、聞いたり、触れ合ったり、ふとした瞬間は笑顔を届けることができる──プラスアルファにはきっとなれるから。沢山ある“かけら”のひとつにしてもらえたら、それだけで僕は嬉しいなって」

虜にする色気

——橋本さんは「色気がある」とよく言われています。ご自身でもその自覚はありますか?


「それが、そんなこと、『タイプロ』が始まるまで一度も言われたことがなかったんですよ。なので、今も自分ではよくわからなくて」


——橋本さんは色気だけでなく美しさを褒められることも多いと思うのですが。篠塚さんがいろいろな場所で「将生の顔が好き」と公言しているのはご存知ですか?


「知っています。相当、僕の顔が好きなのか、直接言われることも多いんですよ。“可愛いな、おまえ”って(笑)。それこそ、今でも覚えているのが『タイプロ』期間中の一言。

5次審査の『New phase』チームで自主練しているとき、しのに急に言われたんですよ。“えっ、エロくない?”って。普通に椅子に座って着替えていただけなのに(笑)。

多分ですけど、しのも彼の友達もガッチリした男達だから。今まで、僕みたいなタイプとあまり関わってこなかったんでしょうね。だからきっと、いちいち気になっちゃうんだと思います(笑)」


——ちなみに、同じ事務所にも橋本さんの美しさを推す先輩方が。Snow Manの渡辺翔太さんをはじめ、SixTONESの田中樹さん、なにわ男子の高橋恭平さん……そうそうたる方々が“橋本将生推し”を公言しています。


「いや、それは本当に嬉しいですよね。ただ、僕を応援してくださるのはなぜか“裸にネックレス系”の雄々しい先輩方が多くて。ふと、自分が“姫ポジ”におさまっているような気持ちになることも(笑)。

僕みたいなタイプが珍しいのか、だからこそ、守らなきゃって思ってくれているのか。また、最近はそんな先輩方の中にしのも入ってきて……。なんにせよ、強そうな男性たちから“好き”と言ってもらえるのはとても心強いです(笑)」


——男性からも認められる色気の持ち主である橋本さんですが、女性に対しては、どんな瞬間に色気を感じますか?


「普段、見えないものが見える瞬間ってドキッとしますよね。例えば、髪の毛をアップにしたときに見えるうなじとか、夏のノースリーブからのぞく二の腕とか、脇の下とか。特に脇はなんかドキッとするんですよね。

今思ったけど、“見えない”とか“思い通りにいかない”とか、そういうものの本質が見える瞬間に僕は弱いのかもしれない。だからね、笑顔よりも少し冷たげな表情だったり、少し気の強い女性に、色気を感じることが多いんです」

“繊細”を強みに

僕は優柔不断で決断力に欠ける。普段関わらない人からの言葉には全然傷つかないけど、仲の良い人からの言葉はすごく気にしてしまうし。


「周りからどう見られているのか」を急に気にしだすこともある。僕の中には繊細な部分もあるのかもしれないけど、その繊細さも僕自身を構成するもののひとつだから、それを“弱さ”だと僕は思っていないんです。


『タイプロ』を経て僕はたくさんの強さを手に入れました。今は自分のことを信じることができるし、どんなときも逃げずにベストを尽くすことの大切さも知っています。


でも、僕が何より強くなれるのはきっと「誰かのため」が自分の中にあるときなんだと思う。大切な人を守りたい、支えたい、助けたい……そんな思いがあるとき、僕は一番強くなれる気がしています。

MAQUIA 11月号

撮影/矢吹健巳〈W〉 ヘア&メイク/丹澤由梨子 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 取材・文/石井美輪 構成/萩原有紀(MAQUIA)

(写真1枚目)イヤカフ ¥368500、ネックレス ¥487300/TASAKI その他/スタイリスト私物
(写真2枚目)ネックレス ¥93700、ブレスレット ¥64500/トムウッド 青山店(トムウッド) ブラウス、タンクトップ/スタイリスト私物
(写真3枚目)シャツ ¥159500、タイ ¥36300/グッチ クライアントサービス(グッチ)

※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

公開日:

MAQUIA書影

MAQUIA2025年11月21日発売号

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