真っ直ぐに相手を捉える真摯な眼差しと、寄り添い励ますように響く穏やかな声。185㎝の健やかな体躯で、時代ごと包み込むような包容力を感じさせる目黒 蓮。発する言葉はもとより、さりげない振る舞いにも誠実さが滲む清廉な26歳が心の中で燃やし続ける、挑戦への飽くなき思いや捨て身のマインドに迫ります。

Snow Man 目黒 蓮さんインタビュー|『MAQUIA』2023年5月号・特別版の表紙に登場! 静かに燃やす闘争心と、確固たる目標に迫る

心に青い炎を燃やして
美しき挑戦者 目黒 蓮

Snow Man

目黒 蓮さん

1997年2月16日生まれ、東京都出身。2020年にSnow ManのメンバーとしてCDデビュー。俳優やモデルとしても活躍しており、第46回日本アカデミー賞で新人俳優賞と優秀助演男優賞を受賞。『わたしの幸せな結婚』の主題歌である新曲『タペストリー』が現在発売中。

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愛を知る人と知らない人では、お芝居の響き方も変わるはず

お芝居の作品に入る時は、まず最初から最後まで何回も繰り返して物語を読みます。そうやって全体の流れをつかむのと同時に、共感できるポイントを探すんです。やっぱり共感ができないと難しい部分はあるのですが、僕はありがたいことに毎回自分が好きになれる役柄を頂けているなって感じますね。表現力に関してはまだまだ勉強中の身だけれど、人生で経験してきたものが多ければ多いほど、お芝居に活かせる部分も増えてくるんじゃないかなって最近すごく感じるんです。例えば、本当の愛を知っている人と愛をそこまで知らない人が同じ役を演じたら、人の心への響き方が全然違うんだろうなって。そもそも愛がなんなのかまだわかっていない自分が言うなっていう話ですが(笑)。愛に限らず、その人がどういう時間を過ごしてきたのかということがすごく大切になってくる気がします。


なので最近は、仕事のためにもプライベートの時間を充実させたいなと思っているんですよね。疲れたからといって帰宅後すぐに寝るんじゃなくて、ちょっとベランダに出て空を見てみるとか。だって、寝たらすぐに次の日が来ちゃうじゃないですか。切り替えがないまま続いていく感じが嫌なので、睡眠を5分10分削ってでも自分の時間を設けることを心がけています。今だと、映画を観ることが多いかな。ここ数日は『ワイルド・スピード』シリーズを最初から観直してますね。

未来を思い描くことができず辞めようと決意した時期も

自分は出会いに恵まれているなって感じます。決して努力で引き寄せたものではなく、ただ運が良かった。だからこそ、周りにいる皆さんには感謝しかないですね。とはいえ、最初から順調だったわけではなく、先が見えずにこの仕事を辞めようと思った時期も。でもそんな時に、大事な友達が「もったいないから辞めない方がいい。(遠慮しがちな)自分を変えて頑張っていけば、映画やドラマにたくさん出られるようになるよ」と引き止めてくれたんです。その言葉を聞いて、“どうせ辞めるつもりだったんだから、もう怖いものなんてない。捨て身でやってみよう”と思うように。そこから自分が今までしてこなかったような少し勇気がいる行動をとってみたら、徐々に自分が変わり、環境も少しずつ変わっていった。先日その友達に会った時に、「あの時は本当にありがとうね」と伝えたんですよ。そうしたら「俺が思い描いた未来のお前はもっと大活躍しているから、今はまだまだ途中だよ」と言われて。その言葉が嬉しかったし、改めて気が引き締まりましたね。

目標を口にできた時点で自分が少し変われた気がした

思い返すと、もがいていた時期の僕は自分を抑えてしまう部分があったし、抑えていることすら気づいていなかった気がします。デビューなんて無理だとわかりながらも、どうしていいのかわからなくて、ただ時が過ぎていくだけ。そんな自分が、友達の言葉で一歩踏み出せたんです。最初に始めたのは、自分の目標を口にするようにしたこと。同期とか先輩に目標を言うのって、やっぱり恥ずかしいじゃないですか。自分の現状をみんなが知っていればなおのこと、“いやいや、無理でしょう”と思われているなって感じるし。当時の僕は「デビューしたい」なんてとても言える状況ではなかったけれど、捨て身になって伝えることから始めてみようって。


目標はノートにも書き出していたのですが、そのひとつに“ジャニーズJr.が出演する音楽番組『ザ少年倶楽部』でマイクを持ちたい”っていう項目があったんです。常にステージのはじっこにいてマイクなんて持ったことがなかった自分は、その目標を書くことですら精一杯。そんな状態でデビューを口にするのが、どれだけ無謀に感じられたか……。でもね、思い切って言えた時点で少しだけ自分が変わっているんですよ。それに、一度発した言葉はずっとどこかに存在していて、少しずつ環境に変化を与えてくれる。そうやっていろんなことが良い方向に動き出していって、マイクを持つことから始まり、デビューすることやモデルのお仕事など、ノートに書き出した目標は2年間ですべて叶いました。自分が変われば世界が変わると実感したことは人生においてすごく大きな経験だったので、目標を書き出す習慣は今も続けています。

静かに燃え続ける闘争心がSnow Manとしての原動力に

グループ内の話し合いでいつも議題に上がるのが、“何をしたらファンの皆さんが喜んでくれるか”ということ。僕らはSNSをたくさんやらせてもらっているので、どういう企画をしたら面白いか、しょっちゅう意見を出し合っています。あとはみんな結構闘争心が強いので、たくさんのアーティストの方が出演する音楽番組に出る時などは団結力がさらに高まります。いろんなパフォーマンスを見て刺激を受ける分、“自分たちも絶対に負けないぞ!”という気持ちで振り付けを固め、時には全員で言葉をかけ合うことも。激しく燃える赤い炎というより青い炎を静かに燃やし続けている感じで、それぞれの胸にあるこの炎こそが、僕らが攻めの姿勢で闘い続けられる理由と言えるかも。同時に、僕にとってSnow Manの大好きな部分でもあるんです。
僕自身も、昔から“負けたくない”っていう闘争心は持っていたと思いますが、メンバーたちといることで、さらに活性化されたんじゃないかな。そもそも勝ち負けで考えること自体が正しいのかわからないし、実際は勝ち負けなんてないのかもしれない。でも、グループで上を目指したい、グループのために上に行きたいっていう気持ちは以前に比べてすごく強くなりました。

グループの目標も個人の目標もすべてメンバーと共有します

今の一番の目標は、Snow Manが国民的なアイドル、アーティストになること。子供からお年寄りまでみんなが僕らのことを知ってくれていて、メンバー一人ひとりの名前がわかるような存在になれたら嬉しいなって思っています。ちょっと目標がデカすぎますね(笑)。今の段階では叶っていないことはたしかで、道のりは長いなと感じています。
個人での目標は……いろいろありますが、それはおいおいってことで(笑)。この場ではまだ言わないけれど、“こういうことがしたい”という話はメンバーにはすべて伝えています。相手のため、グループのためと思えば多少言いづらいことでもちゃんと言い合える仲なので、思いついたことがあったらすぐに話しちゃいますね。普段はわちゃわちゃふざけていることが多いけれど、みんな意外とちゃんとしているんですよ(笑)。

自分を好きでいてくれる人の幸せについて、本気で考えた

闘争心を燃やすのは、自分自身のパフォーマンスに対してのみ。ファンの方に“僕たちだけを見て”というつもりは一切ありません。自分が楽しいと思える分だけ楽しんでくれればそれでいいし、Snow Manから離れることがあってもいいと思う。よくインタビューでも話しているんですが、一人ひとりが幸せな人生を過ごしてくれることが一番大事で、僕らの存在はあくまでもおまけ。“なくても大丈夫だけど、あったら嬉しい”くらいでいいんです。そう考えるようになったのは、自分を好きでいてくれる人には本当の意味で幸せでいてほしいから。何が一番ベストなのかを本気で考えた時に、そういう結論に至りました。僕自身も人生を楽しむし、みんなにも無理をせずに楽しんでほしい。ファンの方たちとそういう関係性を築くのが理想ですね。

“目黒 蓮が演じる意味”を役柄に持たせることが目標

映画『わたしの幸せな結婚』は、大ヒット小説が原作。僕も原作を読んですごく面白さを感じたので、自分が素敵だなと感じた部分をそのまま伝えられるように、リスペクトを込めて演じました。同時に、“目黒蓮が演じる意味”をちゃんとのせられたらいいなという思いも。“誰がやっても同じだな”と自分自身が感じずにすむように、清霞という役を自分のものにしたいという気持ちがすごく強かったですね。着物での所作をはじめ慣れない部分もあったけれど、現場には一流の方が集まっているので、ちょっとした動きにもすごく丁寧にアドバイスをくださって。本当にたくさんのことをみなさんから教わり、心から感謝しています。ビジュアルに関してもスタッフの方たちがかなり時間をかけて衣装や髪型を作ってくださったので、自信を持ってカメラの前に立つことができました。

お芝居の土台を築いてくれた、転換期ともいえる特別な作品

この作品に出演できたことは、自分にとって本当に大きな財産になったと思います。塚原(あゆ子)監督から、お芝居というものの捉え方から土台の考え方、目指す方向性に至るまで、本当にたくさんのことを教えて頂いたんです。それまで特に演技を習ったことがなかったので、自分なりに“お芝居ってこういうものかな”っていうものはあっても、何をもって芝居がうまいというのか具体的な部分はわからなくて。そのぼんやりとしていたものの答えを見つけられた気がしたんですよね。もちろん、今すぐに取り入れられるものと、これから何年もかけてできるようになるものがあると思います。でも、“とにかくこの方向性で一生懸命やっていけばいいんだ”という道が見えたことがすごく大きかった。塚原監督は本当にアドバイスが的確で、お芝居の仕方を聞いた時も質問の本質を瞬時に理解して、上のフェーズでの解決方法を提示してくれるんです。しかも、こちらが一発で理解できるようなわかりやすい言葉で伝えてくださる。そのおかげで芝居の楽しさみたいなものをまたひとつ実感しましたし、そういった部分も込みで教えて頂いた気がします。
この後にもドラマ『silent』を含め何作か撮影をしていますが、役柄は違ってもこの作品で学んだことがすごく活きていて。役の掘り下げ方に関しても、以前はとにかくがむしゃらに掘りまくっていたけれど、今は掘ったものを頭の中で仕分けして、整理がつけられるようになってきたなと。今も行き詰まるたびに“あの時に塚原監督がこういうことを教えてくれたな”と思い返すくらい、芝居の基礎を築いてくれた特別な時間でしたね。

Q.どんな人を素敵だと感じる?

チャレンジしている人は素敵だなと感じます。失敗で終わったとしても挑戦しようとした気持ちがカッコいいし、自分もそうありたいなって。やっぱりデビューから月日が経ってくると、物事を決める時にあまり攻めなくなってくるんですよ。でも、自分が今ここにいられるのは挑戦を続けてきたからこそ。その気持ちを失ったら、もう自分の良さはないと思う。もちろん、挑戦に不安は伴いますよ。ジャニーズJr.になったばかりの頃は、アクロバットをするのだって怖かった。でも代わりがいくらでもいる中でチャンスをつかむには、怪我を恐れず行くしかない。場当たりで失敗して顔面から落ちたこともあるけれど、本番でまた同じ技に挑んで、ギリギリ着地に成功して……。そういう経験を積み重ねてきて今があるので、結果よりもその過程や挑戦した気持ちの方が大事だなって思います。

Q.ライブでは観客のどこに目がいく?

最初はやっぱりうちわを見ちゃいますね。公式の自分のうちわを持っていてくれる人がいると、“見に来てくれただけじゃなくて、わざわざお金を出してこれを買ってくれたんだな”とグッとくるんです。そこから徐々に髪型とかメイクとかが視界に入ってくるのですが、面白い装いをしている人はつい目がいっちゃうかも(笑)。綺麗に見られたいっていう気持ちがあって当然なはずなのに、そこじゃなくてあえて振り切った格好に舵を切っているセンスがカッコいいなって思いますね。

Q.目黒さん自身の“推し”は?

“推し”というのもおこがましいけど、アーティストのC&Kさんかな。楽曲の歌詞って、それぞれの言葉選びにちゃんと意味があるじゃないですか。僕は歌詞をじっくり眺めながら、その言葉をチョイスした理由を読み解いていくのが好きで。C&Kさんの曲は、そうやって聴くことで1冊の小説を読み切ったような感覚になるところが素晴らしいなって。逆に、メロディーが耳に残って歌詞を見てみようと思うパターンも。とにかく、C&Kさんはめちゃくちゃオススメです!

Q.美しいパフォーマンスの秘訣は?

振り付けに関していうなら、メンバーみんなで美しさの部分を意識しながら固めていったりはします。あとはやっぱり、気持ちかな。歌う時にしっかり気持ちを込めて聴く人に届けるのと同じで、ダンスも結局パッションが大事だと思うんです。なので、パフォーマンス力を上げるための筋トレはしていないし、ダンスが綺麗に見える体型っていうのも特に意識したことはないですね。ステージはもちろん練習中もずっと踊っているから、それが何かしらのトレーニングになっているのかも?

Q.美容や健康のために意識していることは?

マジでダンスぐらいです。最近はお散歩もできていないし、食べたいものを食べているし。夜中だろうと、インスタントラーメンもガンガン食べますよ(笑)。ただ、美容に関しては前よりも多少やるようになったかも。化粧水、美容液、乳液と基本のお手入れしかしていないけれど、“このクリームがいい”とか、アイテムの知識量は増えた気が。しょっぴー(渡辺翔太)から教わることもあるし、他のメンバーもみんな結構気にしているから、お互いに情報を交換したりしてますね。

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【マキア2023年5月号】
目黒 蓮さんの撮影エピソード

【マキア2023年5月号】 目黒 蓮さんの撮影エピソード_1

3月22日発売の『MAQUIA5月号』に、目黒 蓮さんが登場! 写真は当日の衣装です。当日は朝から夜までたくさんの雑誌の取材で、MAQUIAの撮影スタートも夜7時ごろ。それでも疲れた顔を見せることなく、撮られることを楽しみ、誠実な言葉でインタビューに応じてくれました。


インタビューを通して感じた印象は、柔らかながらも嘘がない人。作品の中でもそうですが、常に相手の瞳をまっすぐ見つめ、自分に何を伝えようとしてるのかを受け取ろうとする表情や、齟齬がないよう丁寧に伝えようとする姿勢にぐっと引き込まれました。

【マキア2023年5月号】 目黒 蓮さんの撮影エピソード_2

また取材後、目黒さんに「亀梨さんが以前連載で、目黒さんが今の推しだと仰っていましたよ」と伝えると、目を輝かせながら「本当ですか!連載されているんですね。(MAQUIAを手に取り)もらっていきます!」と答えてくれました。去りぎわにも「亀梨さんによろしくお伝えください」と一言。目黒さんの亀梨さん愛が伝わってきた瞬間でした。


過去「代わりはいくらでもいる」という環境で戦ってきた目黒さん。燃やし続けるその青い闘争心とファンへの深い思いやりに迫った10P、ぜひお見逃しなく。

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