「MAQUIA」5月号では、ビューティ界を牽引するプロフェッショナルたちに、ポジティブな美容のあり方を直撃。今回は中野明海さんが登場。ハッピーになるメイクのヒントを見つけて!
見て、感じる、美容格言
“美容でポジティブ”ってこういうこと!
自分自身を大切に慈しむこと。美を粧(よそお)い、小さな変化を楽しむこと。美容とは、そんな喜びあふれるものであってほしい、とマキアは考えます。そこで本企画では、ビューティ界を牽引する7名のプロフェッショナルが考える、ポジティブな美容のあり方をクローズアップ。それぞれの揺るぎない信念や美に対する価値観がにじむ真摯なメッセージに触れれば、美容でハッピーになるヒントが見つかるはず!
中野明海
(ヘア&メイクアップアーティスト)
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私がアガるメイク
女優やアーティストなど、“時代の顔”と呼ばれる存在から愛される中野さん。“メイクという行為の全てが自分をアゲるもの”と言い切る肯定的な姿勢が、フレッシュさが際立つ表現の秘訣に。
メイクは武装じゃないから
完璧に作らなくていい
「メイクって、“肌も目も唇もきちんとやらなきゃ”とつい完璧を目指しがち。でも戦うわけじゃないし、人の顔を厳しく監視する人もいないのだから、かっちり完成させる必要はないと思うんです。眉だけでもいいし、目尻にラインを引くだけでもいい。むしろ全てを整えすぎるより、少し揺らぎを感じる仕上がりの方がみずみずしさにも繋がる気が。私がメイクをする時も、あえてそのちょっとしたズレや不協和音を作ることを意識しています」
メイクアップは
“Make Me Up”
「私、大丈夫」と思わせてくれる
100%ポジティブな行為
「“Make Me Up”という言葉が示すように、本来メイクは自分を上げるもの。メイクをすることで“私は大丈夫”と思えたり、“こんな自分もいるんだ”と発見したり。全てが自らを楽しませる行為であって、“本当の自分を隠してる”なんてネガティブになる必要は微塵もないんです。逆に言えば、気持ちが少しでもアガったらそれだけで充分ということ。それぞれが心地よくいられるのであれば、アプローチも目指すところも人によって全く違っていていいんです」
今そこにあるものを
とても大事にして欲しい
「人間はみんな違う顔をしていて、全ての人に可愛い部分があると思うんです。でも多くの人は自分が持つものを大事にせず、人と比べたり平均的な可愛さを目指してしまう。個性をどう見せればいいのか知ることは、メイクはもちろん人生を楽しむ上でもとても大切。だからこそ、私も“みんなと同じじゃなくていい、人と違う部分が素敵”と感じてもらえるような美しさを提案していきたいと考えています」
コンプレックスこそが
メイクの励みになる
「私は昔からきつく見える奥二重がコンプレックスで、マスカラの塗り方やアイラインの入れ方をかなり研究したんです。そうやって工夫することでメイクの技術が上がるし、悩みが解消されれば自信もつく。コンプレックスはマイナスに捉えればそれで終わってしまうけれど、考え方次第でその人の力や励みにもなるんですよね」
今だったら
眉とまつ毛を丁寧に
メイクしてみて
「マスク生活が続く今、自分をアップさせるのに有効なのが目元のメイク。まつ毛を上げるとテンションもアガるし、瞳に光が入ってイキイキして見えるんです。逆に眉は描き込みすぎに注意。左右対称を気にするあまりどんどん濃くなり、浮いて見えることも。顔全体と同じで、パーツも完璧すぎないくらいがちょうどいいんです」
「マリークヮントのアイブロウは、髪色に合わせやすく眉頭から眉尻まで1本で自然に仕上がる点が優秀。下向きまつ毛がしっかり上がり目薬をさしてもパンダ目にならないロレアル パリのマスカラと共に、何本もリピート中です。透明感あふれるブラウンのコンタクトレンズは、ナチュラルなうるみ目に仕上げたい時に」(中野さん) 1 クヮント バイ マリークヮント ブロウ ライン ¥4180/マリークヮント コスメチックス 2 フォクシール コルセット 01 ¥1980/ロレアル パリ 3 キャッチライトレンズ 8 10枚入り ¥1628/OvE(6月発売予定)
MAQUIA 5月号
撮影/柴田フミコ(モデル) 細谷悠美(物) ヘア&メイク/中野明海 スタイリスト/小川夢乃 モデル/武 イリヤ マツイハルナ 取材・文/真島絵麻里 構成/火箱奈央(MAQUIA)
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