アイシャドウの塗り方ひとつでなりたい印象も思いのまま! おすすめアイシャドウの塗り方のパターンをまとめました。アイシャドウの種類や塗る場所、使用するツールなど基本も解説。
アイシャドウの基本をおさらい
ヘア&メイクアップアーティスト
中山友恵さん
Three PEACE所属。ティーン誌からミセス誌、広告、テレビ、カタログなど幅広く活躍中の人気ヘア&メイクアップアーティスト。モデル本人の魅力を引き出すナチュラルメイクや、トレンドをひとさじ加えたキャッチーなメイクが得意。
1. アイシャドウの種類
肌なじみ抜群のベーシックカラーからアクセントに最適なトレンドカラーまで種類豊富なアイシャドウ。パウダーからリキッド、クリームなど形状も多岐にわたり、どれを選んだらいいのか正直、悩むもの。どの形状もシアーとマットタイプがあります。まずは好きな色を選択し、あとは仕上がりイメージや使いやすさで形状、質感を選んで。
パウダーアイシャドウ
塗り方次第ではふわっと薄づきやぱっきり濃くも入れることができる。
リキッドアイシャドウ、クリームアイシャドウ
肌との密着力があり、透明感アップ。
スティックタイプ
ライナーのようにピンポイントに描ける。
2. アイシャドウを塗る場所
アイホールとキワ、目尻側1/3を覚えて
雑誌では「アイホール」「目のキワ」「目尻側1/3」などの表記でメイクのプロセスを解説しますが、これらの正確な位置を覚えたら、よりこなれた印象の目元に仕上がります。「アイホール」は目のキワから眉下のくぼみまでの半月状の部分のこと。「目のキワ」はまつ毛の生え際ギリギリ部分。「目尻側1/3」は上下まぶたとも黒目の外側から目尻に向かっての部分。アイメイクではこの3つの範囲をマスターすれば、アイシャドウの色や形状が変わっても、基本の塗り方は一緒です。
3. アイシャドウを塗る時に使用するツール
ブラシやチップ、綿棒、指使いなど、アイシャドウを塗る時のツールはいろいろあります。基本、アイシャドウパレットは付属しているツールを使うことをおすすめしますが、単色アイシャドウにはほとんどツールがついていません。そんな時は別売りのツールを活用するのもメイクをキレイに仕上げるコツ。ツールも仕上がりのイメージで選んでみて。
ブラシ
ふわっと優しい印象で、ベースカラーや中間色などを広範囲にのせるのに最適。
チップ
ブラシよりもしっかり発色するのが特徴で目のキワや下まぶたに。
綿棒
ぼかし役に、指使いは密着度が高く、なじみも抜群。
4. アイシャドウの選び方
イエローベースの肌には、黄み系アイシャドウを
血管が緑に見えて黄みがかった肌の持ち主。日焼けをすると小麦色になりやすいのがイエローベースの特徴で、白目もアイボリー系の色みが多い。アイシャドウは赤み系よりも黄み系のほうが肌になじみ、真っ白よりもクリーム色のほうが似合う。例えば、万能なブラウンアイシャドウでも、何か違和感を覚えたら、それは自分の肌色と合っていないから。まずは自分の肌がイエローベースなのか、ブルーベースなのかを把握してからアイテムを選んで。
ブルーベースの肌には、アイシーアイシャドウを
血管が青く見えて透き通ったような肌の持ち主。日焼けをすると肌が赤くなりやすく、白目が真っ白、もしくはやや水色っぽいのがブルーベース肌の証拠。アイシャドウは深みのあるブラウンパレットや、パープルやブルーなど寒色系がマッチ。イエローベースの肌の持ち主よりも似合う色みの幅が広く、トレンドカラーを積極的に取り入れやすいのもこの肌の特徴。ただし、色を重ねてもメイク感が出ないのは、肌に溶け込みすぎてしまっているから。この肌は、なじみ色よりも高発色のアイテムを選んで。
おすすめアイシャドウの塗り方
「ルナソル アイカラーレーション 11」でくすみピンクEye
濃淡のピンクにイエローと、春色を詰め込んだアイパレット。ルナソル アイカラーレーション 11 ¥6820/カネボウ化粧品
アイシャドウの塗り方&メイクのポイント
1.赤みブラウンをベースに仕込む
マットな赤みブラウンAをブラシに取り、アイホールに薄くふんわりと広げる。
2.くすみピンクをアイホールに
BとCをブラシで混ぜ取り、1でのせた部分にレイヤードしてピンクを加える。
3.下まぶたにはツヤピンクを
軽さと抜け感を加えるために、CとDをブラシで混ぜて下まぶた全体にのせる。
眉メイクとのバランスは
ピュアでうぶな印象が大事なメイクのため、眉パウダーで足りない部分を埋めて柔らかく。
一重、奥二重さんは
アイホール半分にAをのせ、B+Cを同じ位置に塗り重ねる。下まぶた目尻にC+Dをオン。
「ルナソル アイカラーレーション 12」「エレガンス クルーズ アイカラー ミジェット MN01」でカジュアル陰影Eye
(右)ルナソル アイカラーレーション 12 ¥6820/カネボウ化粧品 (左)エレガンス クルーズ アイカラー ミジェット MN01 ¥1980/エレガンス コスメティックス(3/18発売)
アイシャドウの塗り方&メイクのポイント
1.ブラウンをアイホールにのせる
Aをブラシに取り、アイホール全体に広めにのせ、ラフな陰影を際立てる。
2.黒目の上だけにポイント的に
Aを細めのブラシに取り、黒目の上だけにポイント的にのせ、黒目を際立てる。
3.下まぶたにツヤキラ感をプラス
Bを黒目の下と、黒目の下の粘膜だけに直塗りし、指で軽くなじませて。
眉メイクとのバランスは
平行眉に。やや下に重点を置くように描き、眉と目を近づけるようにするとぼやけない。
一重、奥二重さんは
黒目の上にのせたA、黒目の下のB、どちらもしっかり幅広めにのせると目力アップ。
「SUQQU シグニチャー カラー アイズ 02」でワントーンがおしゃれなテラコッタEye
計算し尽された配色と質感で、ただ塗るだけで簡単にこなれた目元が作れる。シグニチャー カラー アイズ 02 ¥7700/SUQQU
アイシャドウの塗り方&メイクのポイント
1.メインカラーを二重幅広めに
キーカラーのテラコッタカラーAを、二重幅より広めにブラシでなじませる。
2.まぶた中央にハイライトを
ハイライトカラーのBを、アイホールの中央部分にのせてさりげなく立体的に。
3.赤みブラウンでキワを締める
上まぶたのキワに、赤みのある締め色Cを細いチップでアイライン状に引く。
眉メイクとのバランスは
ふんわり眉よりも、少し濃いめブラウンのパウダーをのせてシャープに引き締める。
一重、奥二重さんは
奥二重さんは二重さんと同じ。一重さんはAをアイホールに、上まぶたのキワにCを太く。
「リンメル プリズム パウダーアイカラー 034」「セルヴォーク ヴォランタリー アイズ 33」でガーリーピンクEye
A ポップカラー。プリズム パウダーアイカラー 034 ¥880/リンメル(4/2発売) B ペールトーンが春らしい。ヴォランタリー アイズ 33 ¥2200/セルヴォーク
アイシャドウの塗り方&メイクのポイント
1.まぶた中央にラフのせ
Aを指に取り、まぶたの中央にポンポン置き。すり込まず、輝きを残す。
2.“く”の字に青みピンクを
下まぶた全体から目頭に“く”の字になるようにBを。求心的で可愛い目元に。
3.まつ毛の隙間をペンシル埋め
まつ毛の隙間はブラウンのペンシルで埋める。さりげなく目力を強化。
眉メイクとのバランスは
甘さのあるピンクEYEに合わせて、眉もややなだらかなカーブを描いて可愛らしさを。
一重、奥二重さんは
下まぶた側の色が利いているので、一重も奥二重も同じメイクプロセスで仕上げてOK。
「RMK ザ ベージュライブラリー アイシャドウデュオ」の透けベージュEye
洒落感満載の立体感が叶う。RMK ザ ベージュライブラリー アイシャドウデュオ 03 ¥4400/RMK Division
アイシャドウの塗り方&メイクのポイント
1.ブラウンを指で広めにON
クリームタイプのAをまぶたに広めにのせる。カジュアルに指づけでOK。
2.下まぶたにはチップでのせる
Aを下まぶたの目頭から目尻にも。チップの先端を使うとやりやすいはず。
3.上まぶたにキラキラをプラス
Bを1でのせたブラウンを覆うように、まぶた全体に重ねてツヤと立体感を。
眉毛メイクとの関係は
ナチュラルなブラウンのアイブロウパウダーで平行ぎみにふわっと柔らかに仕上げて。
一重、奥二重さんは
目をあけたときにしっかりアイカラーが見えることが大切。鏡でチェックしながらトライ。
「ケイト パーツリサイズシャドウ OR-1」でじんわり色っぽい下まぶたラメEye
ドラマティックな輝きで、印象的な眼差しに。ケイト パーツリサイズシャドウ OR-1 ¥1320(編集部調べ)/カネボウ化粧品
アイシャドウの塗り方&メイクのポイント
1.締め色からスタート
細ブラシにAの締め色を取り、上まぶたの目のキワにライン状に細めに引く。
2.ベージュを上からぼかす
Bを指に取り、まぶた全体に1で引いたラインをぼかしながらなじませる。
3.下まぶたにオレンジラメ
ブラシにCを取り、下まぶた全体に太めにON。ふっくら涙袋風に。
眉メイクとのバランスは
色っぽさと強さを兼ね備えた目元には、やや眉尻を長めに伸ばして、大人っぽい眉を。
一重、奥二重さんは
Bを入れる範囲をミニマムに。後の入れ方は二重メイクと同じでOK。下まぶたも主張!
「エスプリーク メロウ フィーリング アイズ BR371」でオフィスにもぴったりの大人めスモーキーEye
TPOを選ばず使いやすい。エスプリーク メロウ フィーリング アイズ BR371 ¥3080(編集部調べ)/コーセー
アイシャドウの塗り方&メイクのポイント
1.まぶたにベージュを
まぶたのベースはAのベージュを。アイホール全体になじませ透明感を。
2.目尻側に影ニュアンス
BとCを同じぐらいの分量でブラシに混ぜ取り、目尻側から中央へON。
3.下まぶたには透けブラウン
細チップにBを取り、下まぶた全体に。細く入れることで目元が締まる。
眉メイクとのバランスは
知的な印象を目指すために、眉はエッジを利かせた太眉に。オフィスメイクとしてもGOOD!
一重、奥二重さんは
基本的に一重も奥二重も同じ入れ方でOK。ベースのAをややミニマムにしても良いかも。
カラー別・3パターンのアイパレット使いこなしテク
ヘア&メイクアップアーティスト
paku☆chanさん
Three PEACE所属。繊細なテクニックと似合わせ理論で、トレンドを牽引。
洒落感と透明感が手に入る「寒色アイパレット」の塗り方
塗る範囲が難しく、キツく見えがちな寒色はライン使いが正解。
A 微細ラメのグレイッシュシルバー B 鮮やかなスカイブルー C 深みのあるモスグリーン D 濁りのないマリンブルー
1. カラーラインで洒落た眼差しに
目尻のみBをライン状に引く
指にAを取り、上まぶたの目頭から黒目に向かってスタンプ。ブラシで目尻のみBでラインを描く。下まぶたキワにCを。
一重・奥二重さんは
奥二重は基本のメイクと同様に。一重はAを目頭から幅狭めに塗り、Bで目尻の三角ゾーンを埋め、やや長めのラインを。
2. ダークカラーをMIXしてスモーキーアイに
AとDを1:1で混ぜてオリジナルカラーに
AとDをブレンドしブラシに含ませ、上下キワにシャドウラインを引く。その上からブラシで上まぶたにAをほんのり重ねる。
一重・奥二重さんは
奥二重はオリジナルカラーを上下目尻1/2のみに引く。一重はオリジナルカラーで目尻の三角ゾーンを埋めて、長めのラインを描いて強調させる。
3. 上下異なる色でエッジィなラインを
上まぶたはCとD、下まぶたはDでラインを
CとDを1:1でMIX。ブラシで上まぶたのキワに太ラインを描き、下まぶたのキワにブラシでDの極細ラインを描く。
一重・奥二重さんは
奥二重はオリジナルカラーを目尻1/2のみに。一重は目を開けた時に見えるくらいに太めのラインを引く。奥二重も一重も下まぶたは基本メイクと同じ。
華やかな光沢感で旬の目もとに「ラメ&グリッターアイパレット」の塗り方
指塗りで輝きを最大限に活かすのがポイント。単色塗りで美しく!
A パーリィなホワイト B ラメが利いたパープル C スパークルなブラウンゴールド D シャイニーなダスティピンク
1. ラメを淡く重ねてピュアに仕上げて
下まぶたのCで目もとを締める
アイホールにラメを密着させるようにAを指でのせ、黒目の上に丸く指でBを重ねる。Cをブラシで下まぶた幅広めに入れて、目もとを締める。
一重・奥二重さんは
奥二重はBを黒目の上から目尻にスライドさせるようトントン塗り。一重はAを同じ範囲で、量を減らしてラメを抑える。下まぶたはCを強めに。
2. 単色を利かせるバイカラーメイク
上下まぶたにAとBを単色塗りで遊び心を
二重幅にBを指で広げて、さらに黒目中央に重ね塗りして発色を高める。下まぶた全体にチップでAを点置きしてラメ感強調。
一重・奥二重さんは
奥二重はBを目尻から中央に向かってのせ、目尻を強調させる。一重は目尻のみ指で丸くスタンプ塗り。奥二重も一重も下まぶたは基本と同じでOK。
3. 違う色で囲んでカジュアルに
指塗りでCとDの発色を高め自然な陰影を
上まぶたのキワにCを指でのせ、アイホールまで塗り広げる。下まぶたもDを指でポンポンと足してラメと発色を意識。
一重・奥二重さんは
奥二重はCを上まぶたの目尻のみにON。下まぶたは基本のメイクと同様に。一重は目を開けた状態で、広めにCをプラス。下まぶたはDで目頭を強調。
バリエは無限大! マンネリ脱出「茶系多色アイパレット」の塗り方
バリエーション豊富な多色パレットは、色を混ぜて使いやすいオリジナルカラーを作って。
A マットなブラウン B マットなライトブラウン C シアーなグレージュ D 透けウォームブラウン E グリッターレッドブラウン F シャンパンゴールド G マットなダークブラウン H シルキーベージュ
1. マットブラウンでモードな囲みアイ
幅広めにのせて彫深な印象に
二重幅と涙袋にAを指で塗り、Bをブラシに含ませ、アイホールと下まぶた全体に幅広めに重ねる。Cをチップに取り、上下キワにラインを引く。
一重・奥二重さんは
奥二重はBを目尻側から塗りメイク感を強調。アイホールと下まぶたは基本メイクと同じ。一重はBをキワから上まぶたに広げ、下まぶたも全体に。
2. ほんのり甘い赤みブラウンがポイント
まぶたの丸みを活かしてEの甘さを強調
ブラシでアイホールにDを。二重幅にEを、目頭にFを指で重ねる。下まぶた全体にブラシでEをふわっと入れ抜け感を演出。
一重・奥二重さんは
奥二重はEをチップでライン状に描く。目頭と下まぶたは基本と同じ。一重は指でEを目頭から黒目の上に重ねる。アイホールと下まぶたは基本と同じ。
3. シャドウラインで凜とした目もとに
オリジナルカラーのラインで奥行きを演出
GとHを1:5で混ぜ、ブラシに含ませて、上まぶたのキワと下まぶた目尻1/3にラインを描く。境目をしっかりぼかして。
一重・奥二重さんは
奥二重は基本のメイクと同じ。一重はアイホール全体にHを広めに入れ、オリジナルカラーをライン状に上まぶた目尻1/3、下まぶた目頭1/2に。
すべてが主役カラー! 「全色利かせ色アイパレット」の塗り方
組み合わせが難しい利かせ色はあえて幅広にのせ印象的に。
A マットなイエロー B パール入り赤ピンク C ビビッドなオレンジ D 光沢感のないくすみレッド
1. 旬の3色でカラフルに彩って
鮮やかカラーは縦割りグラデ
アイホール全体にブラシでAを塗り広げ、その上に目頭から黒目に向かってBを指でポンポンと重ねる。下まぶた全体にブラシでCをプラス。
一重・奥二重さんは
奥二重はAを目尻から塗り、イエローを強調。目頭と下まぶたは基本メイクと同じ。一重は基本メイクと同じだけど、境目をしっかりぼかして。
2. レッドを利かせてレディなムードに
ちらっとのぞくDでアクセントを
Bを指でアイホールに塗り、ブラシでキワから二重ラインに向かってDを広げる。下まぶたの黒目の下のみAをポイント塗り。
一重・奥二重さんは
奥二重はDを目尻側1/2に入れる。一重はアイホールにBを淡く塗り、目頭にDを丸くスタンプ塗り。奥二重も一重も下まぶたは基本メイクと同じ。
3. オレンジで叶える大人のヘルシーメイク
Cでキャッチーさと締め感を両立させる
アイホール全体と下まぶたの黒目下に指でCをトントンなじませる。上まぶたのキワにAをブラシでニュアンスラインを足す。
一重・奥二重さんは
奥二重はアイホール全体にC、Aは目尻1/3のみON。一重は上まぶたの目頭1/3にC、目尻2/3にAを。奥二重も一重も下まぶたは基本と同様に。
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編集部
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