創刊20周年を記念したスペシャル連載。第3回のゲストはファッショナブルで明るく、ストレートな言葉が魅力的なYOUさん。人生を楽しく生きるYOUさん流の極意をお聞きしました。
MAQUIA20周年記念連載
「明日の私をMAKEしよう」#3
YOU、人生を楽しく生きる方法
8月29日生まれ。東京都出身。バンド「FAIRCHILD」のボーカルとして注目を集め、現在はタレントとしてCMやバラエティ番組に数多く出演。俳優としての評価も高く、ドラマや映画、舞台でも活躍。ドラマ『東京タワー』(テレビ朝日)、『9ボーダー』(TBS系)に出演中。
自分をよく知って、恥をかくことを恐れずに生きられたら強いぞ!
嫌なことこそ楽しんで向き合ってみて
「92歳の谷川俊太郎さんもおっしゃってましたけど、人生っていうのはいつもいつも楽しいわけじゃないんですよ。私のことをみんな楽しそうっていうけど、なんでしょう。舐めてんのかって思う(笑)」と言いつつも、楽しく生きるための極意を親切に教えてくださるYOUさん。
「30代くらいまでトライ&エラーを繰り返してきて、今はもう自分のこともわかって無駄がない。還暦だからさ、悩みがあったとしても、“骨折怖い”とかになってくるのね(笑)。でも、そもそも人生に悲しいことや苦しいことはあって当たり前なんですよ。いつも楽しい楽しいじゃ、楽しさがわかんなくなっちゃう。だから人生には嫌なことっていうのも必要。例えばうざい人が同時に二人現れたとしたら、『これはどういう試練だろう』と思いつつ、その状況を楽しめちゃう。クリアできたらわくわくできるから。むしろそれが生きる喜びに繋がる。大体のことなら対処の仕方ももう知っているしね。もちろん逃げたほうがいいときもあるんだけど、それはセンスで見極めて。その感覚っていうのは人によって違うから『こういう時は逃げろ!』って伝えるのは難しい。だけど、考え方としては、嫌なことがあったらできるだけわくわくしたほうがいいんじゃないかしらと言いたいな」
周りなんてどうでもいい。自分だけにフォーカス
そんなタフで強靭な精神を持つYOUさんが、MAQUIA世代に伝えたいこととは。
「明日のことなんて誰にもわからない。生き方も暮らし方も、たくさんの選択肢が増えて、もうこれまでのスタンダードに固執する必要がないっていうこともここ数年を通してみんなわかったわけじゃないですか? 故に、自分自身を知らない人は今後苦しくなってくるよね。どれだけ若かろうが年寄りだろうが、自分を知らないともう命の危険すらある。だって、あらゆることと戦えないんだから。そうならないために、自分が何をしたら心地いいのか、何が自分に必要なのか、きちんと考えて、心の声を聞きながら生きていく必要があるんじゃないかな。他の人が何をしているかはどうでもよくて、自分にフォーカス。そうすればストレスも軽減できるだろうし。今はかけっこしても順位はつけないとか、変な世の中になってるわけじゃん。自意識過剰なわりに承認欲求は高いっていうか。そういった、状況にとらわれて物事の本質が見えにくい時代でもあるから、もっと自問自答するべきだし、人とじっくり話すことも必要なんだと思う。あとは、わからないことを平気で人に聞けないと弱いよね。恥をかくことをみんな嫌がるけど、恥ずかしがってると成長が遅いよ。若いうちはたくさんしくじっていいのよ。その経験がきっと活きるときがくるから。年齢を重ねてから失敗するとしんどいぞ!」
YOU流 美しく生きるための流儀
1. 外食もお酒も好きだから家ではヘルシー食を
「なんでも食べるし、お酒も好きだし、食事に気を遣うような生活はしていなかったんだけど、歳をとって不調を感じるようになってから、体にいいものを意識的に摂るように。家にいるときくらいはクリーンな食生活を目指してもいいのかなって」
2. 健康維持のためにも筋肉は大切
「最近ピラティスを始めました。ジムはずっと通っているんだけど、そこでも使えていなかった筋肉が明確にわかるのが面白くて続ける予定。毎日歩くとかは面倒でできない。お金を払ったもののほうが頑張れる」
3. タフなメンタルを育てること
「繊細なところももちろんあるよ。でも、このお仕事をして長いし、そもそも一人っ子だし、メンタルはかなり強いほう。自分に無理せず、人目を気にせず正直に生きる。それが心地いいんだよね」
▼インタビューの続きはこちら▼
MAQUIA 7月号
撮影/竹内裕二〈BALLPARK〉 ヘア&メイク/諏訪部留美 モデル/YOU 取材・文/通山奈津子 構成/奈良彩花(MAQUIA)
衣装/すべてYOUさん私物
最終更新日: