春は、新じゃがいものおいしい季節。旬の新じゃがいもには美容に良い栄養素もたっぷり! そんな新じゃがいもを使った4品を、人気料理家のワタナベマキさんに教えていただきました。簡単にできて、新じゃがいものおいしさを満喫できるレシピなので、シーズンが終わらないうちにぜひ作ってみて!
- 新じゃがいもって普通のじゃがいもとどう違うの?栄養価、選び方は?
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フレッシュな香りが広がる爽やかな味わい
01「バジルとアーモンドのヨーグルトポテトサラダ」 -
シャキシャキ食感とみずみずしさを堪能
02「新じゃがとザーサイの黒酢和え」 -
ホクホク感と自然な甘みに癒される
03「新じゃがと鶏肉の味噌甘酒煮」 -
ふわふわの生地で食べ応え満点
04「ツナと新じゃがのチヂミとキムチと新じゃがのチヂミ」
みずみずしくて、柔らかく、皮ごと食べられる新じゃがいも。
美肌にいいビタミンCも豊富!
新じゃがいもって普通のじゃがいもとどう違うの?栄養価、選び方は?
新じゃがいもの特徴についてワタナベマキさんにお伺いしました。
「一般的なじゃがいもは、収穫した後、貯蔵して熟成してから出荷されますが、新じゃがいもは収穫されてすぐに出荷され、3〜5月頃まで店頭に並びます。新じゃがいもは、一般的なじゃがいもより水分が多くてみずみずしいのが特徴です。柔らかく、皮が薄いので皮ごと食べられるのも魅力。ポテトサラダやフライドポテト、煮物なども皮ごと使うのがおすすめです。
じゃがいもには美肌によいビタミンCが多く含まれていますが、新じゃがいもはより多いとも言われています。じゃがいものビタミンCはでんぷんに守られているので、熱を加えても壊れにくいので効率よくとることが可能。選ぶときは、皮にツヤとハリがあるものを選びましょう。普通のじゃがいもと違って、鮮度が落ちるとすぐしぼむので、買ったらすぐ食べるか、冷蔵庫で保存するのがおすすめです」
そんな新じゃがいものおいしさが満喫できる、4つのレシピをご紹介します。
グラフィックデザイナーを経て料理家の道へ進み、雑誌や書籍、イベント、テレビ番組など幅広く活躍。“日々食べるものを美味しく丁寧に”を心がけ、簡単で作りやすい料理を提案。ナチュラルなライフスタイルとセンスあふれる料理にファンが多い。近著に「日本の一年、節目の一皿: 二十四節気七十二候+行事いろいろ-食で季節を愛でる-」(小学館)がある。
フレッシュな香りが広がる爽やかな味わい
01「バジルとアーモンドのヨーグルトポテトサラダ」
丸ごと電子レンジにかけた新じゃがいもを粗くつぶして、ゆで卵と、大きめにちぎったバジルと合わせて、ヨーグルト、塩、オリーブオイルで味付けしたポテトサラダ。新じゃがいもは粗くつぶしてあるので、ホクホクとした食感をより楽しむことができます。バジルの香りと辛味、ヨーグルトのほどよい酸味、卵のうま味が絶妙にミックスされた爽やかでフレッシュな味わい。
材料(2人前)
新じゃがいも……3個(450g)
ゆで卵……1個
バジルの葉……8枚
粗びき黒胡椒……少々
A
ヨーグルト……大さじ2
塩……小さじ2/3
オリーブオイル……大さじ1
作り方
① 新じゃがいもはたわしなどでよく洗い、ラップをして電子レンジ(600W)で7分加熱する。
② ①をボウルに入れ、表面の水気をふき、フォークなどで粗くつぶす。
③ ゆで卵を加えてフォークで大きめにつぶし、合わせたAを加えて混ぜる。
④ 粗熱が取れたら食べる直前に手でちぎったバジルを加えて、さっと混ぜて胡椒をふる。
シャキシャキ食感とみずみずしさを堪能
02「新じゃがとザーサイの黒酢和え」
新じゃがいもを皮ごとせん切りにしてさっとゆで、粗く刻んだザーサイ、細ねぎ、しょうが、黒酢、しょうゆ、ごま油、いり白ごまとあえた中華風の一品。新じゃがいもは、スライサーを使ってスライスしてもOK。シャキシャキ食感の新じゃがいもに、しょうがの爽やかな風味や、ザーサイ、黒酢、ごま油のコクが加わり、箸が止まらないやみつきになるおいしさ。
材料(2人前)
新じゃがいも……2個
ザーサイ(味付き)……30g
細ねぎ(斜め切り)……2本
しょうが(せん切り)……1片分
黒酢……大さじ1
しょうゆ……小さじ
ごま油……小さじ2
いり白ごま……小さじ1
作り方
① 新じゃがいもはたわしなどでよく洗い、せん切りにして水にさっとさらす。
② ザーサイは粗みじん切りにしてボウルに入れ、しょうが、黒酢、しょうゆ、ごま油、いり白ごまを加えて混ぜる。
③ 鍋に湯を沸かし、沸騰したら①を入れて1分ゆでる。ザルにあげて、水気をしっかりとふく。
④ ③を②に加えてあえ、細ねぎを加えさっと混ぜる。
ホクホク感と自然な甘みに癒される
03「新じゃがと鶏肉の味噌甘酒煮」
小さめの新じゃがいもを丸ごと使い、鶏もも肉、スナップえんどうと一緒に甘酒と味噌で汁気がなくなるまで煮込んで作る一皿。皮ごと煮込んだホクホクの新じゃがいもと、柔らかい鶏肉に自然な甘みのある煮汁が染み込んだ、ほっこり癒される味わい。栄養価が高く“飲む点滴”とも呼ばれる甘酒で甘み付けをしているので、よりいっそう美容にも◎
材料(2人前)
新じゃがいも(小)……8個(400g)
鶏もも肉(皮なし)……1枚(250g)
スナップえんどう……8本
しょうゆ……小さじ1
塩……少々
ごま油……小さじ2
A
しょうがすりおろし……小さじ1
甘酒……大さじ4
味噌……大さじ2
水……1カップ
作り方
① 新じゃがいもをたわしなどでよく洗う。鶏肉は表面の水気をふき、余分な脂をのぞいて、3cm大に切り、塩をふる。
② 鍋にごま油を入れ中火にかけ、鶏肉を入れて表面に焼き目がつくまで焼く。
③ 新じゃがいもを加えて油がなじむまで炒め、Aを加えてひと煮立ちさせアクを取り除く。
④ 蓋をしてときどき混ぜながら弱めの中火で12分。汁気が少なくなるまで煮る。
⑤ しょうゆと、筋を取って2等分に割ったスナップえんどうを加え、さらに2、3分煮る。
ふわふわの生地で食べ応え満点
04「ツナと新じゃがのチヂミとキムチと新じゃがのチヂミ」
新じゃがいもを皮ごとすりおろして、ツナ&青じそや、キムチと合わせて油でカリッと揚げたチヂミ。そのまま食べても、お好みで、黒酢しょうゆ、塩、コチュジャンごま油などをつけて食べてもOK。生地に新じゃがいものふわふわ感が加わり、普通のチヂミより食べごたえがアップ。ツナとじゃがいものチヂミのほうは、ツナのうま味と青じその香りがこんがり揚がった生地にベストマッチ。キムチのチヂミは、マイルドな辛みと香ばしさがある、後を引くおいしさ。
ツナとじゃがいものチヂミ
材料(4枚分)
新じゃがいも……2個(300g)
ツナ缶……1缶(70g)
青じそ……4枚
卵……1個
薄力粉……大さじ2
塩……小さじ1/4
ごま油……大さじ2
作り方
① 新じゃがいもはすりおろしてざるにあげ、水気を軽く切る。
② ①をボウルに入れ、水気を切ったツナ缶を加える。
③ 卵、薄力粉、塩を加えて混ぜる。
④フライパンにごま油を入れて中火にかけ、お玉1杯分の③を入れて軽く押さえつけながら焼く。
⑤ 焼き目がついたら、青じそをのせて軽く押し付けて裏返し、弱めの中火にし6、7分カリッとするまで焼く。
キムチとじゃがいものチヂミ
材料(4枚分)
新じゃがいも……2個(300g)
キムチ……70g
卵……1個
薄力粉……大さじ2
塩……小さじ1/4
ごま油……大さじ2
作り方
① 新じゃがいもはすりおろしざるにあげ、水気を軽く切る。
② ①に粗く刻んだキムチを加える。
③ 卵、薄力粉、塩を加えて混ぜる。
④ フライパンにごま油をいれ中火にかけ、お玉1杯分の③をいれて軽く押さえつけながら焼く。
⑤ 焼き目がついたら裏返し、弱めの中火にし6、7分カリッとするまで焼く。
撮影/佐藤顕子 スタイリスト/竹中紘子 取材・文/和田美穂 構成/福島美歩(MAQUIA ONLINE)