(神崎さん)黒ワンピース¥121000/カオス丸の内(カオス) チョーカー¥121000、バングル¥82500/ビジュードエム
魅力的に年齢を重ね、プライベートでも交流の深い、美のエキスパート3人が提言する「大人の美容のトリセツ」。その言葉とルーティンから、未来のキレイを育む「正解」を見つけて!
神崎 恵、安倍佐和子、貴子 美の3賢者が語り尽くす大人が知っておくべき、肌、メイク、ボディのトリセツ
美容エディター/美容ジャーナリスト。ほかの二人がこう年齢を重ねたい「希望」だと目指す、大人美容の先輩。
大人のトリセツ 好奇心を失わない ミーハーは大人のキレイの常套句
美容の経験値が高い大人だから、わかること
安倍 美容偏差値が高い二人は、早くからエイジングケアしてた?
神崎 いや、肌や身体がこんなに大事なんだと気づいて、意識が変わったのは実は最近なんです。
貴子 私も自分の力が衰えてきたことに気づいた、30代後半からシフトしました。それまでは何かあっても、自力で復活できたから。
神崎 ちゃんと答え合わせができたというか、エイジングは自分がどう生きてきたかの結果なんだと。それが目に見える形で出てきて、初めて知った感じです。
安倍 美容の経験値、肌感度の成熟度も高まった今だからこそ、そのコスメの良さもわかるのよね。
神崎 先輩として先を行く安倍さんは、もう希望でしかない。周りにはキレイでエネルギッシュな先輩が多くて勇気が出ます。
貴子 そうありたいから、そのための知恵を聞きたいですよね。
神崎 安倍さんはいい意味でミーハーですよね? 大人にとってはそれが重要。好奇心を忘れないのが美の秘訣なのかなと思います。
貴子 同感。守備範囲も広くて驚きます。美容に限らず。
安倍 経験はすべて細胞になり、血や肉になると思ってるから(笑)。
神崎 学びを止めず、「なぜ?」を追求することが大事なのかも。
貴子 なぜそれがいいのか自分で考えないと、向上しないものね。
大人のトリセツ 肌・髪・メイク。そして人生にも艶
メイクは「自分が楽しむ」を最優先事項に!
安倍 大人になると、メイクはまず自分ありきになりますよね。
貴子 20代、30代の頃は、他人に向けてメイクしていたかも。
神崎 今は人にどう見られるかとか、一切気にしなくなりました。
安倍 自分がハッピーでいられることが、第一優先になるのね。
貴子 楽しいよね、そのほうが。ただ大人になって、ラインとまつ毛はすごく重要になった印象。
安倍 フレームは大切ね。
貴子 あと、必須なのは「艶」。
安倍 肌も髪も艶があったほうが、絶対に大人はいいと思う。
貴子 でも仕事では肌はマット派。人に安心感を与えるのは、ちょいマットな肌だと思うので。
神崎 他人がどう感じるかが大事な場面もありますよね。ただ大人になると、マットなファンデがのりにくい! マットで厚化粧ができるのは、若い時の特権かも。
A眠れる細胞に着目してハリUPする乳液兼美容液。B.A グランラグゼ Ⅳ 50g ¥79200/ポーラ B微小炎症に着目。ディオール プレステージ ラ クレーム N 50ml ¥49500/パルファン・クリスチャン・ディオール C感触や香りを3人が絶賛。ふっくら肌に。AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンス Ⅱ 200ml ¥11000/コスメデコルテ D「使っていると調子がいい永遠の定番」(貴子先生)。ル・セラム(医薬部外品)50ml ¥27500/クレ・ド・ポー ボーテ E「至福の使用感。肌細胞の再生力を高める」(安倍さん)。サブリマージュ ラ クレーム シュプレーム 50g ¥58850/シャネル
F日焼け止めを超え、日中ダメージをケアしながらハリを育んで大人が絶賛。トリートメント デイ クリーム SPF50+・PA++++ 50g ¥8800/カバーマーク G極めたのは大人肌を美しく見せる艶。ザ ファンデーション 30g 全24色 各¥14300/SUQQU
スキンケアは最先端で万能な「上がる」ものを
神崎 年齢を重ねると、スキンケアもメイクも必要最小限にしたいから、ほんとに効果があるもの、キレイに見えるものしか使いたくないと思うようになりました。
安倍 その中で今、頼りにしているスキンケアってどんなもの?
神崎 香りとかテクスチャーとか、もちろん効果も、すべて網羅しているものを選んでます。
安倍 最新「グランラグゼ(A)」みたいに上げてくれるもの?
神崎 「全方位上がる」に弱い。
貴子 大人になると、気持ちも顔も上がるものが好きになるよね。
安倍 だから私たちが選んだコスメは、マルチにエイジングケアができるプレミアムなものばかり。
神崎 確かに。でもコスメは進化しているけど、私たち、昔よりストレスが多い時代に生きているじゃないですか。だから今、再生力や修復力を高めてくれるものが多いのは、時代にも合ってますよね。
安倍 コロナ禍以降は、細胞老化研究をベースにしたようなコスメがけっこう出ていて、これからは細胞修復してくれる、先進テクノロジーを反映したものが大人にはお勧め。微小炎症をケアする、「ディオール プレステージ」のクリーム(B)も贅沢感があり優秀ね。
貴子 今、医療でも炎症を抑えるものが増えているけど、普段の生活からその原因を避けることも絶対に必要かと。
安倍 日々、デジタルに囲まれ、紫外線量も大気汚染も増加!
貴子 日焼け止めも多機能に進化しているし、自分の生活で必要なものを選べるから、対策は積極的にするべき。今、大人に必要なのは、自分の肌に何が起こっているのかを分析することじゃない?
安倍 自分にとっての最適解を見つけるってこと、絶対に必要ね。
貴子 あと日焼け止めは、ブロック方式がどんどん進化しているから最新のものを選ぶべき。今なら「カバーマーク」のデイクリーム(F)は大人肌にマスト。さらに旬の肌感も大事だからファンデも最新(G)が間違いない!
大人のキレイと本質的な「健康」はイコールになる
神崎 ところでお二人は、若い人と自分、あるいは若い頃の自分と今の自分を比べます?
安倍・貴子 比べなーい!
神崎 でしょ! 比べて苦しくなるっていう人、多いんですよ。
安倍 だって大人は、後ろを振り向いてはいられない。それより明日、明後日の自分のほうが大事。
神崎 5年後、10年後にどうあるかのほうが大事ですよね。
貴子 比べるなら、今日の自分よりも、明日の自分はキレイになっているかどうか、かな。
安倍 そう、前だけを見つめて。
神崎 じゃあ「若いですね」って言われたら嬉しい?
貴子 それより「健康ですね」の方が嬉しいかも(笑)。大人がキレイでいるためには、内側から整えないといけないから。
安倍 私たち世代が美しいかどうかは、表面よりも骨や筋肉とか、身体の中身、本質を見ないと。
神崎 あとメンタルも重要!
貴子 その結果が自ずと外側にも出るってこと。性格の悪さが顔に表れるみたいに、体内の状態が悪いと見た目も老化してくるじゃない? そこ、凄く関係してるはず。
あっけらかんとできれば大人の美容は楽しい!
大人のトリセツ エイジングケアの最適解は常にアップデート。UVとファンデーションは最新が正解
神崎 あと私は、自分が心地よくあるための「環境を選ぶ」ことも凄く大事だと思っていて。メンタルでは周りの「人」についてもそうだし、肌にとっては紫外線とか、害を及ぼす環境要因も重視。
安倍 わかる! 大人になればなるほど、大事なのはそこかも。
神崎 美容はこれまで「足すこと」で組み立ててきたけど、これからはマイナスされない、削られないことを強化したい。どうしたって埋めきれないことが多くなるんだから、補強すべきところを増やさないことはとても有効。
安倍 そうできたら、もっとプラスにも転じていけそう!
MAQUIA 12月号
撮影/岡本 俊(モデル&物) 田村伊吹(切り抜き) ヘア/yoko(神崎さん) ヘア&メイク/金澤美保(貴子先生、安倍さん) スタイリスト/石関靖子(神崎さん) 取材・文/巽 香 構成/若菜遊子(MAQUIA)