モデル・女優としてますます輝いている広瀬アリスさんにインタビュー。「皆さんにとって親近感のある存在でいたい」と語る彼女に、自分らしい生き方や、美容に対するマインドを聞きました。
悩みもあるけど、これが自分。
広瀬アリス「私のキレイ」を見つける旅路
アリスが辿り着いた「私の解き放ち方」
自分をさらけ出すことを恐れない
「人と会うのも話すのも好きだし、盛り上がって笑いたい。疲れていても笑顔でいたい。どんなときも“明るく元気な私”でいたいタイプなのに、仕事場では“ちゃんとしなきゃ” っていう思いが先立ってしまって、思いきり取り繕ったり、ナチュラルな自分らしさに蓋をしていたような時期もありました。今のような私になれたのは、漫画好きでオタクっぽい面をバラエティでいじって頂けるようになったことがきっかけ。テレビでも“素”をさらけ出せるようになって楽になれました!」
人生は楽しむことと気合の繰り返し
「一生自由人でいたいので、楽しいことだけをやっていきたい。といいつつ、嫌な思いをすることももちろんあります。大きな決断は1度だけじゃなくて何度でもあるはずだけど、アップダウンすらも楽しめる自分でいたいな。要は気合です! 1回落ちきったらあとは上がるだけ。そのタイミングまで待つ気の長さももしかしたら大切だし、そういう時期を見極める感覚も必要。人生いろいろあるけどやりたいことを思い切りやろう、って言いたい。こんな私でも元気に生きています(笑)。だから皆さんも大丈夫」
どんなことも人任せにせず自分で決める
「仕事は勿論、人生の転機になるような結婚や出産、日常のささいなことまで、楽しいと思えることを最優先にしたい。どんな瞬間も自分で決断したい。自分が決めたからこそ、その道を頑張りながらまっすぐ歩んでいけると信じているんです。だから、大事なことは人に任せないほうがいい。昔の私は違ったんです! 人任せな瞬間もたくさんあったし、20代前半には、ふわふわした頼りない気持ちも味わった。でも、自分の決断を信じられる今の自分のほうがずっと心地良い」
自分自身と関わることを諦めない
「正直自分がこの仕事を続けられていることがびっくり。昔の私は何においても自分に自信が持てなかったから。劣等感の固まりでした。でも今思えば、自分の人生や自分の内面に関わろうとしなかったのは私自身だったんですよね。思い切り悩んだ時期があってそこを抜けることができたからこそ、強くなれたし人にも優しくなれた。今も決して余裕があるわけじゃないけど、それが自分の強みにはなったかな」
本気で頑張れる自分に
なれたから、今の私がある
「2017年にNHKの朝ドラ『わろてんか』への出演が決まったときに、これで仕事の流れが変わらなかったらもう女優としてはだめかも。って思っていたんです。だから自分にムチ打って体質改善も本気で頑張ったし、お芝居もそれまで以上の意気込みで臨みました。そうしたらその後の仕事のオファーが明らかに変わったんです。このときに、何においても必死にならないとなかなか状況は変わらない。自分を変えられるのは自分だけ。ということを思い知ったんです。たとえそれが実にならなくてもいいんです。何を努力して、どう向きあったかっていうことが自分を支えてくれるはず。ここまで頑張ってこれた自分を褒めることも忘れずに。プラス、どうしようもなく落ち込んだ日は運動をして思い切り発散!」
1994年12月11日生まれ、静岡県出身。2009年より雑誌『Seventeen』専属モデルを務める。女優として多くのドラマや映画に出演。主演ドラマ『失恋めし』(Amazonプライム・ビデオ)が、22年1月14日より、一挙配信。バラエティでも持ち前の明るいキャラクターで愛されている。
MAQUIA 2月号
撮影/三宮幹史〈TRIVAL〉 ヘア&メイク/犬木 愛〈AGEE〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 モデル/広瀬アリス 取材・文/通山奈津子 構成/木下理恵(MAQUIA)
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