さまざまな変化を受け止め、より柔軟な姿勢で日々を楽しむようになった2021年。マキア読者たちの心を捉えたビューティトレンドとは? ここでは、一般投票によって導き出された美容流行語のトップ10を発表。生活環境や美容意識の変化が反映された最新ランキングに注目を。

マキア美容流行語大賞2021

マキア美容流行語大賞とは?

この一年で美容界を中心に賑わせた言葉やコスメ、SNSで話題になったハッシュタグなどを編集部が独自にリサーチし、候補となるキーワードを選出。美容通のみなさんの一般投票を経て、一番得票数を獲得したキーワードを「マキア美容流行語大賞」として決定! 2021年の美容トレンドがわかります。

編集長が振り返る2021年の美容トレンド
伊藤かおり

マキアオンライン編集長

伊藤かおり

引き続き“マスクありき”の一年、肌荒れやたるみなど、マスク下の肌の治安悪化を挽回するためのコスメや美容成分、美容医療に関心が高まった一方で、大ヒットしたリップモンスターや血色マスク、そしてカラー眉など、マスクをしていても色を楽しみ、気持ちをアゲるアイテムのランクインは、メイク魂の復活を感じました。フェムテックや健康志向は一過性で終わらず広く定着した印象。私もオートミールの“米化”にハマった年でした!

【10位】ヘパリン類似物質

10位にランクインしたのは、乾燥肌の治療に長年使用されてきた「ヘパリン類似物質」。保湿・血行促進・抗炎症作用に優れており、角質層の保水力にアプローチしてバリア機能を高める働きを持つ。これまではクリニックでの処方が必要だったけれど、同成分を配合した保湿ケアアイテムが市販品として登場したことで注目度がアップ。乾燥による肌荒れ予防はもちろん、花粉やホコリなどの外的刺激によって揺らぎがちな肌にとっても救世主的な存在に。

■投票者のコメント



「ヘパリン類似物質、保湿力がすごくてもう手放せない!」


「今年はカルテHDなどの敏感肌に寄せた製品が増えた気がします」


「ヘパリン類似物質配合の化粧水で乾燥肌が改善しました」




ハンドクリームやオールインワン美容液も登場

美容流行語大賞2021ランキング発表! マスク生活2年目の今年1位に選ばれたのは「○○コスメ」_2

(左)うるおいヴェールで肌表面を乾燥からガードしつつ、ヘパリン類似物質HDが内側からも保湿してバリア機能を回復。手荒れを防ぎ、ふっくらとしなやかな手肌に導く。カルテHD  モイスチュア ハンドクリーム 50g ¥990

(中)ヘパリン類似物質HDのほか、セラミドや数種のオイルをリッチに配合。水分と油分をバランスよくチャージし、1本でハリツヤのあるうるおい肌を叶えるオールインワンアイテム。同 モイスチュア キー 30mL ¥2970

(右)ワセリン、ペーストオイルを高配合し、密着力&密封力を強化。うるおいを補いながらきっちりと閉じ込めるクリーム状バーム。同 モイスチュア バーム 15g ¥1320(すべて医薬部外品)(すべて編集部調べ)/コーセー マルホ ファーマ

【9位】カラー眉

マスクメイクの主役といえば、目元と眉。なかでも2021年は顔の印象を左右する眉の存在がクローズアップされ、アイブロウアイテムが大充実。フォルムや毛流れを整えるだけでなく、その日の気分や着こなしに合わせてカラーチェンジを楽しむ眉コンシャスなメイクがトレンドに。定番のブラウン系以外にもパープルやテラコッタなど色のバリエーションも広がっており、遊び心あふれるカラー眉の人気は今後もしばらく継続しそう。

■投票者のコメント



「マスクメイクの時代になって、今までそこまでスポットライトを浴びていなかった“眉”をカラーリングするという新しいメイクのバリエーションが増えて嬉しい!


「カラー眉をしたところ、取引先から良い意味で雰囲気が変わったと褒められました


「ピンクやパープルなどアイブロウのバリエーションが増えたのはすごく嬉しいです」




カラー眉で印象チェンジが自由自在に

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マキア2021年11月号「秋冬も、眉しか勝たん!」

眉メイクによる七変化に挑戦したファーストサマーウイカさん。カーキ眉できりっとクールな表情を見せたかと思えば、パープル眉でアンニュイなムードを漂わせるなど、誌面での変幻自在ぶりが大きな話題を呼んだ。元の眉色を少し残す、最後に何もつけていないブラシで全体をとかしてなじませるなど、細やかなテクニックを散りばめることで、一見難易度が高そうに見えるカラーも顔なじみが格段にアップ。

【8位】ハイフ

マスク時代のたるみ対策として話題を呼んだ「ハイフ」は、肌を支えるSMAS筋膜に超音波を集中して照射し、その熱エネルギーによって土台から引き締める美容医療。従来の機械よりも深部に当てることが可能なため、より高い引き上げ&小顔効果が期待できるとされている。ちなみに、クリニックのサイトなどでよく目にする“ウルセラ”や“ダブロ”は、ハイフの機器の名称。痛みやリフトアップ効果がそれぞれ異なるため、施術を受ける際は確認を。

■投票者のコメント



「おこもり生活だからこそ、美容医療を受ける方が増えて今年よく聞いたワードでした」


「マスクを外したときのたるみに萎えて、ハイフでたるみ予防を始めました


「数十分で終わり、痛みもなく手軽なのにフェイスラインが上がってビックリ!




マキア公式ブロガーもハイフに挑戦!

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マキア公式ブロガー(エキスパート)ギ☆さん

人と会うことが少ないおこもり期間を利用して、美容医療に挑戦する人も多かった模様。マキア公式ブロガーのギ☆さんは、“ベレーザプロ”という機器のハイフを体験。施術直後から肌全体がリフトアップした実感があり、ほうれい線やたるみグマが目立ちにくい状態に。1ヶ月以上経過した後も効果が継続し、特にあご下のたるみは目に見えて引き締まったという。そんな効果の大きさに加え、ダウンタイムの短さも魅力とのこと。

【7位】オートミール

トレーニング系のYouTubeやダイエットレシピのSNSから人気に火がついたオートミールは、オーツ麦を加工した食品。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なうえ、白米に比べると1食分の糖質が控えめ。さらに血糖値の急上昇を防いで糖質の吸収を穏やかにする効果もあり、摂り続けることで太りにくい身体を手に入れることができる。味にクセがなく、料理やお菓子などのアレンジが自在な点も人気の理由。

■投票者のコメント



「SNSで見かけたオートミールを“米化”するレシピを真似して、手軽で無理のないダイエットを始めました!」


「いろんなレシピを試したり、オリジナルでも作ったりしましたが、とくに有名な『キャメロンディアス丼』が美味しかったです」


「去年コロナ太りしてしまい、今年はオートミールを食べてダイエットしました」




ダイエッターの新定番フードに

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マキア公式ブロガー結貴さん

どこか食べにくい印象があったオートミールを身近な食材へと変えたのが、30gのオートミールに50ccの水を加えて1分レンチンする“米化”レシピ。まるで玄米ご飯のような風合いになり、好きな具材をのせて丼にしたりチャーハンにしたりとメニューの幅が一気に拡大。食物繊維のおかげで少量でも腹持ちバッチリ、便通もスムーズに。まさにいいこと尽くしで、トレンドを超えたダイエットフードのスタンダードになる予感。

【6位】吸水ショーツ

ナプキンいらずの手軽さで、生理中の煩わしさを緩和してくれた吸水ショーツが第6位に。吸水パッドがショーツと一体化しているため、蒸れによる不快さやズレる心配が軽減。繰り返し使えてゴミを出さないことから、お財布にも環境にも優しいアイテムとして愛用者が増加している。フェムテックに対する意識の高まりによって幅広いブランドから吸水ショーツが登場しており、これまで価格やデザイン面などで躊躇していた人も挑戦しやすいはず。

■投票者のコメント



「フェムテック商品が増えてきて、ユニクロやGUからも吸水ショーツが発売されたのが印象的でした」


吸水ショーツに興味津々です!」


「よく見るインスタグラマーも吸水ショーツを使用していて、自分も使ってみたくなりました




デザインやはき心地など選択肢が豊富に

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マキア2021年3月号「今こそシェアしたい「フェムテック」を語ろう」

A 伸縮性に優れた心地よいフィット感。吸水量約20ml。エヴァウェア ブルーヒップスター ¥5000/インテグロ B 吸水面が広く夜でも安心。吸水量約45ml。Nagi. full green ¥5800/BLAST C ランジェリー感覚のシアーなデザイン。吸水量約20ml。Classic ¥5500/Period. D 吸水量約10〜13ml。厚みを抑えた3層構造。肌に触れる面にフェアトレードのオーガニックコットンを使用。お揃いのブラも。Organic Cotton エコ サニタリーショーツ for RESET ¥4900/EMILY WEEK NEWoMan YOKOHAMA


多くのブランドが手がけるようになったことで、吸水量や防臭性といった機能性の向上はもちろん、デザインや素材などのバリエーションも充実。セレクトする楽しみが加わり、気分が沈みがちな生理中もより心地よくハッピーに過ごせるように。吸水量はブランドやデザインによって異なるため、経血の量に合わせて使い分けて。量が多い日はナプキンや月経カップとの併用がおすすめ。

【5位】血色マスク

マスクが日常化して着用時間が増加したことから、“マスクは顔の一部”という意識が定着。ピンクやコーラルといったほんのりと血色を感じさせるカラーを選び、メイク感覚で身につける人が増えた。マスクで血色を補うことで顔全体の印象がイキイキして見えるだけではなく、「マスクの色味との相性を見ることで、パーソナルカラーがわかる!」との声も。

■投票者のコメント



「コスメを買う機会は減ってしまいましたが、逆にマスク選びが楽しくなりました


「血色マスクがチーク代わりになりました!」


「今年はマスクもいろんなタイプが出て、より可愛く見えるもの、小顔に見えるものが求められていた印象です」




リップやチークレスでも可愛く見える!

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(左)マキア公式ブロガーながもさん
(右)マキア公式ブロガーRihoさん

付着の心配からリップやチークレスで済ませることが増えた分、マスク自体のカラーで血色をプラスするのがお約束に。柔らかなトーンで下半顔をふんわりカバーしてくれるので、つけるだけで即マスク美人になれるのが嬉しいところ。色味のバリエーションも様々なニュアンスが揃っており、肌トーンやその日のメイクに合わせて選ぶ楽しみも。

【4位】落ちないリップ

マスク時代の必需品とも言えるのが、“落ちないリップ”。ふとマスクを外した時に唇に色味がないと顔が寂しく見えることから、擦れに強く色持ちの良いタフなリップを求める声が続出。また、“テンションが上がるから、見えなくても必ず塗る!”という人も。その需要の高さから、2021年はクオリティがより進化。キープ力のみならず、繊細な色合いやツヤめきを叶える製品が続々と登場した。

■投票者のコメント



「今年もマスク生活だったので、マスク生活をポジティブに過ごせるような落ちないリップがとても目に入りました」


「マスク必須の中、落ちないリップ探しに奮闘。結果、手持ちのコスメがリップだらけに……」


「マスクが必須になり、落ちないリップも必須アイテムになった印象です」




発色や質感にこだわったリップが新発売

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(左)カラーラスティング成分が色移りを防ぎ、ふんわりマットな発色をキープ。エスプリーク シフォンマット ルージュ PK810 ¥2530(編集部調べ)/コーセー

(中)唇をほんのりと染め上げつつ、つややかなうるおいも続くジェル状ティント。マキアージュ ドラマティックリップティント 全5色 各¥2530(編集部調べ)

(右)密着力の高いぷっくりしたツヤが魅力のウォーターティントは、温かみのある発色も今っぽい。フジコ ニュアンスラップティント 04、05 各¥1408/かならぼ

【3位】マスクたるみ

長引くマスク生活で表情筋を動かす機会がますます減り、今まではなんとなく感じる程度だったたるみがついに顕在化。フェイスラインの緩みや日に日に深くなるほうれい線を食い止めるべく、ハリを強化するスキンケアへの関心度が高まった。より強力なリフトアップ効果を求めて、8位にランクインしたハイフなどの美容医療を検討する人も。

■投票者のコメント



「マスク生活になってからほうれい線が妙に気になるようになりました」


マスクたるみは本当に深刻で、9月頃に一念発起してスキンケアと顔のストレッチを始めました」


「マスクをし始めて、油断すると顔がたるむことがわかってショック!」




マスク生活2年目でたるみ悩みが深刻化

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マキア2021年8月号「おこもり時代のニッチな肌悩みにこの受賞コスメが効く!」

マスクやリモートワークなど、今の時代を色濃く反映した肌悩みとして急浮上した“たるみ”。筋力不足でしぼんでしまった肌をうるおいで満たし、ふっくらとした弾力みなぎる状態へとサポートしてくれる実力派コスメも登場。たるみケアはまだ先の話だと思っていたマキア世代の間でも、早めの対策として取り入れる人が増えている。

【2位】リップモンスター

発売直後からSNSを中心に話題沸騰。売り切れカラーが続出し、まさに“怪物級”のヒットとなったリップモンスター。ブレイクの理由は、マスクをしてもつややかな美発色を保ち続ける驚きの色持ちにアリ。今っぽい色展開や保湿力の高さを支持する声も多く、何色も揃えたくなるリーズナブルな価格も人気に拍車をかけた。今も入手困難な状態が続いており、店頭で見かけたら即買い必至!

■投票者のコメント



「今年と言えばやはりリップモンスター! 初めて使った時の感動は忘れられません。デパコス顔負けのあの質感! 未だになかなか購入できませんが、本当に素晴らしい商品だと思います」


「リップモンスターはマスクメイクのストレスを一気に解消できるアイテムだと思います」


「マスクにつかないけどうるっと感があるのが素晴らしいです」


「コロナ禍で化粧品の売り上げが落ち込むなか、隠れるパーツであるリップがバズったのはすごい! そして本当にマスクをしても落ちない」


「ドラッグストアの店員ですが、リップモンスターはなかなか入荷しなくて人気の高さを実感しました」




ベスコスで2冠! プロからもラブコール

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SNSではレビュー&スウォッチ投稿合戦

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並み居る新作コスメを抑え、2021年のベスコス企画で2冠を達成。プチプラとは思えぬ完成度の高さに美容賢者から賞賛の声が上がる中、SNS上でも購入者レビューが大バズり。在庫を求めて店をはしごする人が続出する“幻のリップ”に。また、来年1月にはミニサイズの限定カラーも登場。こちらも争奪戦となること間違いなし!

【1位】シカコスメ

栄えある第1位に輝いた美容流行語は、ツボクサエキス(シカ)を配合したシカコスメ。抗炎症作用や肌の再生促進作用があると言われており、ニキビケアのほか、トラブル発生時の鎮静ケアとして支持されている。美肌大国の韓国では以前から定番の成分だったけれど、近年多くのブランドからシカコスメが登場。知名度が一気に上がり、票の獲得に繋がった。

■投票者のコメント



マスク生活の荒れ気味な肌にシカコスメを使い始めました」


「シカコスメはしまむらや100均でも買えるほど身近になった印象」


「毎日1つはシカコスメを使っていました。鎮静作用は心強いキーワード!」


「噂になっていたので何となく買ってみたシカコスメ。一度使ったら、そのコスパの素晴らしさに惚れ込み、それ以降爆買いしています」


「シカケアのおかげでニキビ激減! 赤みも無くなってファンデーションいらずに」




日本製シカコスメも増えて認知度急上昇

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(左)シトラナ シカリペア ナイトスリーピングマスク 80g ¥3850、同 エッセンス 30mL ¥4730/プレミアアンチエイジング
(右)シカメソッド クリーム(医薬部外品) 50g ¥1650、同 ミスト 100mL ¥1760、同 マスク 1枚 ¥418/コジット

美容通のマストハブアイテムに

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韓国ではレーザーなどの美容医療後のケアにも重宝されてきたシカコスメ。日本製や海外ブランドの製品が増えたことで手に入れやすくなり、より日常的な存在に。エディターやインフルエンサーなどの美容通の間では、花粉やマスクの刺激によって肌が揺らいだ時の駆け込みコスメとして手放せないアイテムとなっている。

題字デザイン/Siori 取材・文/真島絵麻里 企画/織田真由(MAQUIA ONLINE)

※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
※投票期間:2021年10月13日〜10月22日 投票数:573

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