ちょっとした意識や考え方のシフトで実践できるサステナブルな取り組みを、識者に取材。美容、生活にまつわるアクションをぜひマネしてみて。
明るく、楽しく私たちができることって?
私たちのサステナビューティLIFE
サステナブルが当たり前なオーガニックコスメを広める
福本敦子さん
オーガニックコスメを独自の表現で紹介する「#敦子スメ」は、「読んだ瞬間試したくなる」と話題。
「広い視野で物事を捉え
地球に寄り添う生活に」
「ペットボトルをやめたり自然電力に切り替えたりもしているけど、私にできるいちばんのことは自分が楽しみながら自ずとサステナブルな活動に参加できるオーガニックコスメを広めること。気合を入れなくても自然にサステナビリティに貢献できます」。普段から、野菜はなるべく無農薬のものをマーケットで買う工夫も。「食べ物でもコスメでも、土が良くなるものを応援すれば、地球環境も良くなり、自分の肌も強くなる。事業自体も持続可能になる。広い視野で見ると人間も自然の一部。人間の活動をより地球にやさしい方向にシフトする手伝いができたらいいなと思っています」。
提案1
コンブチャを育てながら
スローな時間を取り戻す
自家製の乳酸菌発酵ドリンク「コンブチャ」を育成。「もともとせっかちで早く結果を出したいタイプ。じっくり菌が育つのを見て、時間がかかることにはそれなりの意味があるのだと、ペースを見直すヒントに」。
提案2
精油でストレスケア。
フレンドリーな価格も魅力
「ストレスを緩和する効果が実証された、天然精油のオーガニックヘアケア。環境に配慮したパッケージと、続けやすい価格も魅力」。(右から)ザ パブリック オーガニック スーパーバウンシー 精油シャンプー 480ml ¥1738、同 精油ボディソープ 480ml ¥1408/カラーズ
提案3
八百屋さんが考案した
フードロス削減アイス
売れ残りや規格外の野菜や果物を使った、八百屋さんのアイスで、美味しくフードロス削減。プラスチックフリーに配慮した包装もうれしい。KIKI Seasonal Ice Box おまかせ6個セット ¥3800/青果ミコト屋
温故知新でゼロ・ウェイスト生活
野村 蘭さん
家族4人暮らしながら、週に出るゴミはレジ袋1個以下。ゴミを撤底的に減らす生活で気付いたことは?
サステナブルなWebマガジンを手がける。Instagram @zerowaste.japan
「生活の中でできることをSNSで発信」
4年前にゴミゼロを目指す生活をスタート。「改めて見ると、日本ではほとんどのものがプラスチックのパッケージに入っていて、個包装も多いことに驚きました。一方、Instagramで昔ながらのお豆腐屋さんやたわしやヘチマスポンジを投稿すると、海外からすごく反響があります。暮らしを見直して、昔の知恵に学ぶべきなのかも」。
提案1
日本の昔の生活に
アイデアがある
Instagramで大きな反響があったヘチマスポンジ(右)。「道の駅で購入。今まで使っていたスポンジと遜色ない使い心地で、煮沸消毒して長く使えるのが魅力。バイオセルローススポンジ(左)もおすすめ」。
提案2
ボディソープは石鹸。
シャンコンとクレンジングは固形を愛用
「簡易包装で生分解性が高く環境負荷の少ない固形シャンプー&コンディショナーを」。(左から)エティーク シャンプー バー ピンカリシャス 110g ¥2178、同 コンディショナー バー ザ ガーディアン 60g ¥2310/ピー・エス・インターナショナル
提案3
サラサラ好きな娘さんは
ヴィーガンシャンプー派
サラサラにこだわる娘さんは、ドラッグストアで買えるヴィーガンシャンプーを愛用。リサイクルボトル入りで詰め替え用も。Diane Be True ダメージリペア シャンプー & トリートメント セット 400ml×2 ¥1980/ネイチャーラボ
美容業界にゴミ削減の一歩を
大澤美保さん
大好きなコスメを、子どもと楽しんで使えるクレヨンに。多忙な日々でも動きながら考えて、地球を守る。
フリーランスビューティPR
大澤美保さん
オーガニックブランドを経て独立。COSME no IPPOプロジェクトでカラーコスメをアートに再利用。
「不要なカラーコスメを集めてクレヨンに再生」
大好きな化粧品が大量のゴミを生み出すことに心を痛めていた大澤さん。カラーコスメを集めて画材として再生するプランは、第二子の妊娠&出産を挟んで進めた。「はじめから完璧を求めずに、試行錯誤しながら形にしていくのが私のスタイル。次世代に少しでも希望を持てる地球環境を渡したいというのが大きなモチベーションです。だからこそ、子どもたちと一緒に楽しみながら考えられるような活動を、私自身が最も楽しんで取り組みたい」。
提案1
国産のガラスびんで
マイクロプラスチック削減
マイクロプラスチックの課題に取り組むため、国産ガラスびんブランド「medium」を立ち上げ『ガラスびんのある生活』を広めている。販売プランには、環境問題に関心を持つ小学二年生の長女の意見も参考に! Instagram @medium_glassbottle
提案2
カラーコスメに第2の人生を!
COSME no IPPOプロジェクト
「化粧品が好きだからこそ、コスメのゴミ問題を楽しく解決できるような仕組みを作りたくて」COSME no IPPOプロジェクトを立ち上げ。アイシャドウ、チーク、リップなどの廃棄予定のカラーコスメを回収し、クレヨンに再生。売り上げの一部を国際環境NGOグリーンピースに寄付。Instagram @cosmenoippoをチェックして。
MAQUIA 11月号
撮影/土佐麻理子(人物) 久々江 満(物) ヘア&メイク/清水美知(福本さん分) 取材・文/長田杏奈 構成/山下弓子(MAQUIA)
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